電子限定おまけマンガ4P付
「とっておきの誰か」が心に住んでいる人に振り向いてもらうには、どうすれば良いんだろう・・・
巻数はふってありませんが続きモノになっています。
それまでは その人の存在なんて気にも留めなかったのに、ふとしたきっかけで出会い、そこからは寝ても覚めても考えてしまうのは三島先生(受け)のことばかり…
有岡君(攻め)、17歳。顔と愛想の良さでなんとなく、うまく過ごしてきた彼の戻れない恋の始まり。
三島真、26歳。学生時代からの友人(津田)に言えない想いを抱えている。それでも真面目に、誠実に今までは暮らしてきた…
津田と共に過ごした 通り過ぎていった、かけがえのない時間。これから先 何が起ころうと、どうなろうとその日があった事を振り返れば大抵の事はどうにかなる、大丈夫。そんな風に感じさせる、彼の事を思い浮かべている時の はにかんだ三島先生の表情がとても印象的だ。
昔も今も津田と「友達づきあい」を重ねつつも、高望みをしないよう絶えず注意深く自分を制御している三島先生とは反対に、自分のパーソナルスペースに遠慮なく入ってきて思いがけない言動と行動を繰り返す有岡。
ある日とうとう、三島先生の津田への想いを知らされた有岡は・・・
有岡がとった行動の詳細は省きますが、先生の心の冷たい場所に消えない傷跡を残してしまったことは確かだと思う。でも「その瞬間」、先生が見せた揺らぎに私は希望を見出だしたい・・・
傷を負わせた立場の彼には誠実さと思いやりを持って、本当の先生を知ることから始めて欲しいなぁ。
そして有岡君と関わったことで、一人ではどうにも出来なかった どうにかしようと思わなかった津田への想いに先生がどんな答えを出すのか。
誰かのことを強く想って“自分の知らない自分の姿”に戸惑い、苦しんで、もどかしい思いをこの先するであろう、17歳。
彼の課題は「津田と三島が過ごした時間」を受け入れ、先生が抱えているものごと全部抱きしめてあげられるか、かなぁ…と私はぼんやり考えている。
やっと動き出した二人の物語を、最後まで見届けたい。
良かった~。
そして2018.3.1現在ですが、電子書籍でも2巻にあたる「17 教師」が出てますので2冊ともあらかじめお買いあげになって頂くのがオススメです!
それが無理、アンタの言う事信じられない!(^O^)なら読後、すぐに買いに行ける状況にして頂きたい!
それぐらいに2巻が気になりますよ!
。。。ココからややネタバレです。。。
あらすじ見てコレはいつもの木下先生の高校生モノはドキドキピュアピュアが鉄板ではないぞ、とは思ったけど、ここまでとは!
こんなにグワーンと鉛を飲まされるとは思わなかったので読後しばらくの今はビックリしている状況です。
タメがあるコマ割り?のせいで2人の息が詰まるような空気感がこちらに波及して息が浅くなって口を半開きで読んでました。
しかし、過激エロ描写なんて全くないんですよ!本作。
ですが、触手、過度なショタ、過度なSM、救いのないり◯かん物以外はほぼ耐性が出来てる私でもたった一コマの破壊力に息を飲んでしまいました。
当初は木下先生の描く絵でキレイだし、高校生主人公だし、エロ描写ないし、初心者も行ける作品に違いないと思ったけどこの私がこの一コマに動揺してしまってるのである意味つらい、でも初心者にも上級者にもぜひ読んでもらいたい作品だし…とココロが乱れまくっております。
しかし、2巻の表紙袖部分?というのかなそこに木下先生が「有岡くんも先生も気を抜くとすぐに庶民顔に…」と書かれていますが、なるほど、いつもの木下作品より硬質なタッチですよね。それが2人の意思の強さを表してるというか、三島先生なんてパッと見は小柄なので典型的なウケちゃんかと思いきや、この硬質タッチのおかげで有岡くんをはねのけパワー&バリアがよく表せてますもん。
そして他の作家さんだと、顔の書き分けと表情が出来てなくて、三島先生と友人津田の過去の高校生シーンと現在の高校生シーンがごっちゃになったりする事が多いのですが全くそんな事ないですもんね。
改めて木下先生の底力と作風の幅を知った一作になりそうです。
17シリーズ全三巻を購入して、こちらの「生徒」を初めて読みました。
有岡くんの先生への恋。有岡くんが先生のことを気にしはじめてから、偶然寝ていた先生に思わずキスしてしまう…後日、地学準備室でそのことを打ち明けるシーンがとても好きです。
「先生、童貞?」からはじまって、有岡くんは若い、17歳らしい、台詞をぽんぽんと投げる。自分が傷つくこと、相手を傷つけてしまうかもしれないこと、そんなことは恐れずに向かっていく有岡くんはホントにキラキラしてます。
でも、実は先生には好きな人がいて、有岡くんのことは好きにならない…、有岡くんが先生を抑え込んで無理やりに近い感じで先生を抱いてしまったのは、けっこう予想外の展開でした。先生が同情?で許したのかもしれないけど、有岡くんは深く深く反省します。先生のことを考えて胸がつぶれそうになる…読みながら涙してしまいました。
先生はかなりキツい言葉で有岡くんからの気持ちを受け入れなれないことを伝えてるんですよね。だけど有岡くんは好きになることをやめられない。
ああ、こんなことってあるよね、うんうん。続きが気になりすぎる!有岡くんの友達、蓮くんも絡んでくるのかな?
電子おまけは先生と、その想い人津田くんのエピソードに有岡くんの行動がかぶって…と。こっそりキスしてしまうのは、やっぱり恋だと思います。
教師と生徒ものは学生を卒業してからはどうしても教師目線で見てしまいます。教師に迫る生徒は迷惑に思えてしまったりで、100%楽しめないこともしばしば。でもこれは先生の倫理観がちゃんとしてて面白く読めました!
ちょっとしたきっかけで先生が気になる有岡君。勢いで突っ走ったり泣いちゃうほど好きをぶつけたり、高校生だなあ。もう、甘酸っぱくて応援したくなる!w
先生は片思いが切ない。あんなに有岡君にはきっぱり言えるのにね。
お互いすごくじぃっと相手をまっすぐ見合うのが良かったなあ。青春まっさかり高校生と嘘がないんだろう性格の先生っていう感じが出てると思います。
アレなシーンは本気で痛そうでちょっとびっくりしましたが。ここからしっかり挽回していって欲しい!
描き下ろしの「夜空」の有岡君はカッコ良すぎてきゅんきゅんでした!次も楽しみ。
ずっと読みたいと思っていた本作。
まずは1巻目のこちらから。
生徒×先生ものは好きで、割りと読む方ですが、好きになった人にはすでに好きな人が居て、叶わない恋に胸が締め付けられる…みたいなヤツは久しぶりに読みました。
その切なさを3巻かけてじっくり読めると思うと、胸がチクチク痛むと同時にめっちゃワクワクします。
今まできっと好きかもって思った子には好きになってもらえて、人生イージーモード勉強もそこそこ、大学はどこか受かればいいっしょ、みたいな有岡が初めて思い通りにいかない恋に対峙して悩んで苦しんでる様が切ないです。
そんな有岡に自分の高校生時代を重ねて、拒絶しきれない三島の恋愛の方も切ない。
いつまでも恋心を燻らせたまま親友でいるのって辛さしかないのでは。
それでも望みを捨てられない悲しさよ…。
早くこの恋愛の成就が見たい〜〜って思える作品です。