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表題作知らない顔(新装版)

春山大道,会社員
田辺真,卓球選手

同時収録作品初恋のひと

唐橋ハジメ,美容師
藤原直,デザイン会社の下請け

同時収録作品運命のひと

星野,歯科医
杉田守,41歳,会社員

同時収録作品灰色の海

吉次,硯師
奥田幸四郎,武家の四男

その他の収録作品

  • 見えない顔
  • 消えない顔
  • 二度目の恋
  • 運命の恋人
  • あとがき(描き下ろし)

あらすじ

日高ショーコ人気作品がカバー・口絵描き下ろし新装版で登場!!話題作「初恋のひと」の続編未収録作など2編を収録!!

作品情報

作品名
知らない顔(新装版)
著者
日高ショーコ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス ルチルコレクション
発売日
ISBN
9784344838406
4

(135)

(55)

萌々

(46)

(25)

中立

(8)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
12
得点
542
評価数
135
平均
4 / 5
神率
40.7%

レビュー投稿数12

収録作品が増えて満足度UP!!

 『リスタート(新装版)』が想像以上の素晴らしさだったので、こちらも楽しみにしていました。旧版の表紙の体格差の感じられるイラストがとても好きだったのですが、新装版の表紙も素敵です!旧版に比べてページ数もかなり増えて読みごたえのある厚さです!そして注目は帯に書かれた【「花は咲くか」実写映画化決定!!】の文字…Σ(゚д゚;) ええっ!?マジですか!?いや~びっくりしました。

 加筆修正よりもなによりもまずは新しく収録された番外編がとっても良かったです!!不細工特集で描かれた元不細工な唐橋×ブサ好き藤原カップルの『初恋のひと』は受け視点のお話でしたが、新たに収録された『二度目の恋』は攻めの唐橋視点なんです!これがもう最高!めちゃくちゃ笑ってしまいました。
 旧版のレビューに今はイケメンな唐橋ですが「野球部時代の唐橋が不細工すぎて笑いました!まじでひどいよ、あの不細工加減。」と書いていたのですが、本当に不細工なの!本人視点でも不細工(笑)
 ストーリーはお付き合いを始めてからの二人。実は唐橋にとっても藤原は初恋の人であり、ずっと忘れられなかった相手なのです。藤原は不細工好きという変わった人なのですが、ちょっと自分勝手なところのある奔放なキャラで、唐橋の前でも好みの不細工(藤原にはイケメン)な男を見ると「かっこいいー」と無邪気に喜んだりするので、藤原が男ばかりの飲み会に出たと聞けば写真を見たがったり、不細工な男が写っていると心配したり、唐橋は気が気じゃないわけです。そんな二人が同窓会に出席して…。
 イケメンだった野球部のスターが太って不細工になっていて、これがまた本当に不細工で(笑)なのに藤原は本気で「整形したのかな?」と頬を染めるぐらいにイケメンだと思いこんでいるし(爆笑)ほんとーに大笑いしました。散々笑った後にはちゃんと切ないって言う…もうね日高先生すごいわ。これは是非読んでほしい。脱帽です。
 
 もう一つの新しい収録作品は江戸の硯師と彼の弟子になった武家のお坊ちゃまのお話。硯職人って初めて知りました!攻めの硯師が主導権を握っているようで実は…。日高先生は和でも雰囲気があります!

 最後に加筆修正について。『リスタート(新装版)』の時に比べると、絵柄部分には大きな加筆修正はないです。瞳がよりキラリとして意思を感じるようになっていたり、トーンの濃さが変わっていたりしています。台詞、モノローグの修正もごく細かいところです。『リスタート』の舞台は新しさが大切なモデル業界でしたが、こちらは舞台も地味なので、それほど絵柄の修正が必要なかったのだと思います。だけどね、丸々1ページ追加されているページもあったりするんですよ!やっぱり日高先生はお仕事がとても丁寧ですね。

13

いろんな設定の詰め合わせ!

前回の「リスタート(新装版)」同様、旧版を購入後、
新装版が出るのを知りました(笑)
「リスタート(新装版)」で旧版を持っていてもとても楽しめたので、
今回の「知らない顔」も旧版を大事にとっておきつつ、
発売を心待ちにしていました。

初収録作品が加わったことで、現代ものから時代ものまで話が収録されており、
それぞれの作品の毛色が違っていて楽しめる1冊になっています。

「リスタート(新装版)」に比べると大きい加筆修正はないのですが、
(日高先生のブログ曰く、トーンが劣化で殆ど剥がれてしまい、
そっちの修正作業にだいぶ時間を費やしてしまっていたみたいです…。
先生お疲れさまです…!)
表情などの細かい修正で、更にキャラが引き立った感じがしました。
旧版時よりも目がキラキラしてる…!


今回、初収録作品の2作品について。

「二度目の恋」は
「初恋のひと」(元不細工・現イケメン美容師×不細工好きの美形)の
続きの話で、攻めキャラ視点で描かれています。
この話が収録されることで「初恋のひと」の印象がだいぶ変わり、
結構好きな話になりました。
当て馬キャラが出てくるのですが、普通のBLの話では
あまり出てこないような感じのキャラで、
更に日高先生がこのキャラを描かれているのがとても面白くて…(笑)
恋人がイケメン好きなのも苦労しますが、
不細工好きなのも結構苦労しますね…(汗)
ギャグと切なさが絶妙に合わさったお話です。

「灰色の海」は
舞台が江戸時代で、硯職人×武家出身の坊ちゃん。
「職人特集」に収録された話だそうですが、
内容的には身分違いの叶わぬ恋、といった感じ。
日高先生は他作品でも時代ものを描かれていますが、
ここまで和が強いキャラは見たことがなかったので、とても新鮮でした。
そして色気がたまりません…!

そういえばあとがきで「運命のひと」(歯科医×患者)の
続きをもし書くとしたら…というのが書かれていて、
その設定がとても面白そうだったので読んでみたいと思いました。
杉田さんがいろいろ大変な目に合いそうな気がするけど!(笑)

8

豪華だわ。読みごたえ有りの短編集です

日高ショーコ先生作品が大好きです。
色気が有って、余裕の有る大人も、余裕がない大人も少年も大好物です!
こちら新装版は作品数も増えているそうで、迷わず紙購入しました。

【知らない顔】【見えない顔】【消えない顔】
反発しあう幼馴染みの2人と思いきや、違う~!堪らない20年愛が結実するまでの物語ですね。
どうしてこうも幼馴染みと云うワードは、私の性癖にマッチングしてくるのか?まあ、好みなんです…
始まりは、ジュニア卓球クラブ。次は、性的な接触が有った高校時代の春山と田辺。性的な興奮、衝動岸有る時点で幼馴染みを越えちゃってます!素直じゃない春山とツンデレ健気な田辺が、大人になってから、やっと気持ちも向き合って受け入れるわけで。
そんな過程が堪りませんね!とても、萌えが凄かった作品です。

【初恋のひと】【二度目の恋】
なんかコミカルで珍しい感じの作品です。
中学校時代の唐橋の顔が、確かにゴツゴツしたじゃがいも顔です。
でも、性格良しの男前。そんな唐橋が初恋で性癖になった藤原が楽しい作品。
ハアハアした藤原の勢いは、唐橋には止められないよね!日高ショーコ先生作品で珍しいブヨついた元同級生も出てきて楽しい作品です!
唐橋、藤原の性癖はあなたですからね~❤️

【運命のひと】
抵抗出来ない歯科の診察台で、歯科医師星野がヒドイ!星野に見つかっちゃった杉田は、少々不憫だけど、有る意味奇跡のマッチングですね!読んで楽しい巻き込まれ型受けちゃんが良かったです。

【灰色の海】
硯職人と武士。
堪らないなぁ~!硯職人の吉次の肩に付いた道具の跡を武士受けの奥田が、セックスしながら撫でるんですけど。色気が有って好きな場面です。
硯職人は高給取りだったそうで、それも興味深い作品。階級社会だと、恋を貫くのは大変だったのだろうなあと思いました。

新装版ですが、過去作も古さを感じない。
日高ショーコ先生の普遍性の有る作品を、これからも楽しみにしています。

1

「ひりつく恋の痛み」

感想
神評価がもっと多くてもよい作品なのに、イマイチ上がらないのは、著者の作画がクールで、シリアスムードだからかもしれません。
心情描写が細やかで、「ひりつく恋の痛み」がよく描かれていると思います。

ヒリヒリを十分味わえる辛い作品で、面白かった。

▶「知らない顔 見えない顔」
田辺真は、卓球部のエース。卓球部には、田辺以外強い選手が居ない。
田辺は、バレー部の春山大道と幼馴染。
春山と田辺は、実は想いあっているけれど、春山が田辺の才能に嫉妬して、すれ違っている。春山に言われて、田辺は距離をおいて無視を決め続けている。
田辺から春山には絶対に近づかない・・近づくなと春山に言われたから。
・・忘れっぽい春山がいけない。やっと想いが届いたけれど、腰痛で試合に勝てるのかな?
あとがきを読んで、春山のようなタイプを「つんでれ」というのか、と学習しました。

▶「灰色の海」
終りの、この作品は、時代ものでした。しかも、「硯職人」意外性にびっくりした
幸四郎の作る硯は、出来が良いのに、職人の吉次は出来が悪いと割る。
吉事と幸四郎の恋も、すれ違い。

日高さんの絵は、時代物にピッタリ合うんですね。艶っぽくて素敵。

1

BLにハマるきっかけとなりました。

表題作が最高だった
視点は攻めの春山なんですが、ずっと受けの真に感情移入して読んでました。
だって真がものすごく一途で健気で可愛い。小さい時の約束を守り続け、スカウト蹴って春山と同じ高校に通い、会社にもついてくる。
言葉には出さないんですが結構行動に出てるんですよね。
デレデレだったのをツンデレにしたのは春山なのに、無視するなとか言われて鞄投げつけられてて本当に可哀想。
上司に言われてやっと真の気持ちに気づくの鈍感すぎるけど、あの時のボールみたいに間に合わないなんてことにならなくてよかった。
でも「好き」って言い合って欲しかったなー。真が言おうとしてたのになんで遮っちゃったんだろう。春山も言わないし。
真が初めてだって分かるところと終わったあと、身体が辛いのか恥ずかしいのかベットから出てこれないところも良かった。
春山は余裕そうで腹立つんだけどかっこいいんだよね。
これからは存分に愛し合って欲しい。

0

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