蟷螂の檻 2

tourou no ori

螳螂的牢笼

蟷螂の檻 2
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神23
  • 萌×29
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

175

レビュー数
5
得点
158
評価数
35件
平均
4.5 / 5
神率
65.7%
著者
 
媒体
コミック
出版社
祥伝社
シリーズ
onBLUE comics(オンブルーコミックス・祥伝社)
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784396784003

あらすじ

使用人は主をその腕に堕とした。父の遺言により、妾腹の兄・蘭蔵(らんぞう)が遺産を継ぎ、育郎(いくろう)はその権利を失った。表向きの当主として育郎は一族の娘・さち子を娶るが、半年が過ぎても夫婦の営みは始まらず、心は典彦(のりひこ)の快楽に依存したままだった。そしてある日、育郎は運命を迎える。父との辛い記憶が残る離れで泣き伏した育郎は、典彦と最後の一線を越えてしまう。結婚し、妻も家も守らなければならない……。しかし、もはや育郎の心も体も典彦を体の奥まで迎え入れることを求めていた―――。「指で探るでなくこの中の奥まで」

表題作蟷螂の檻 2

深山典彦、當間家に仕える使用人
當間育郎、當間家当主

評価・レビューする

レビュー投稿数5

人間の業って深いなぁ…。(>_<)

面白くて一気読みです。ガッツリハマりました…。
なんだかすごくおどろおどろしい雰囲気で、読んでいて背筋がゾッと来る作品です。そして絵がめちゃくちゃ美しい…。この作品と絵柄がピッタリくるせいだと思いますが、この作家さんの絵ってこんなに綺麗だったんだなぁ、と改めて絵の美しさに気が付きました。

内容は他のレビュアーさんが書いてくださってるので、感想だけ。
登場人物がそれぞれすごく魅力的です!
知的障害のある兄の蘭蔵と、その付き人の健一。蘭蔵は、見た目は美青年なのに心は無垢な幼子で、時々ゾッとする程色っぽい。そして、そんな蘭蔵を強く守ろうとする一途な健一。
更に受けの育郎。両親からの愛情を与えられる事無く育ち、当主になる事だけを自分の存在価値として生きてきた育郎は非常に不憫です。そんな育郎に異常に執着している使用人の典彦。
この典彦がですね、なんだかすごく薄気味悪いのです。属性としては「腹黒執着攻め」といった所だと思いますが、どこか壊れていて歪んでる…。受けに異常に執着していて、彼の孤独さにつけ込み幼少期から徐々に自分を求めるようにすり込んでいったという感じ。年長者としての手ほ続きどきという体で体に快楽を教え込んでいったのですね。周到すぎて恐ろしい…。更に恐ろしいのが、彼の表情。どんな時も表情が動かないのです。どんな時も常に一定の温度を保っているという感じで、そのせいか得体が知れない印象を受けます。そんな、無表情な目がおそろしくて仕方ない! この目を表現できる作家さんの力量が本当に素晴らしいと思います。普段執着攻めと、その攻めに異常に執着されている受け、というシチュエーションに非常に萌えますが、この受けに限っては「えらいのにロックオンされちゃったなぁ」と同情心が湧いてきます…。

終わり方は非常に不穏で、まだまだ波乱がありそうですが…。次巻では攻めの内心も少しずつ明かされる事を期待してます。そうじゃないと怖すぎるし、受けが不憫すぎる…。

1

ドロドロ愛憎劇の行く末は?!

ドロドロ愛憎劇です。
過去のしがらみや埋められない孤独、諦念、得られなかった愛情に飢える狂気のような想いが描かれています。
本物の愛情なのかただの執着なのかはたまた復讐なのか。。
攻めの真意も良く読み取れず、だからこそハラハラドキドキしながらページを捲りました。
エロいシーンは背徳感が凄まじく、だからこそエロさが際立っています。
兄と弟の関係性もどうなってしまうのか?!
この愛憎劇の果てがどこに行き着くのか、続きが気になります。

2

昼ドラBL

昼ドラか!ってくらいドロドロなお話です。
登場人物はそれぞれ辛い境遇や過去があり闇をかかえている人が多い気がしました。蘭蔵を西浦が守りたいと思うのは彼のハーフであるという生まれからですし、育朗が典彦にだけ抱かれたいと思うのも彼には縋る相手がいなかったからです。例え、育朗の気持ちが依存であり、典彦に仕向けられたものだとしても、二人の関係を美しいと思いました。不穏な空気しか漂っていないお話ですが、最後まで見届けたいです。

2

早く続きを

2巻で終わらないことがうれしいような切ないような。もっとこのお話が読めるのはうれしいんですが、まだまだどう転がっていくのか予測がつかないので、生殺し感に悶えてしまいます。早く続き読みたい。

ちゃんとお話は進んでいろんな疑問の理由も明かされるのに、関係の不安定さは1巻となんら変わらないというこの不思議なバランス。そういえばバランス感覚が異常に優れた作家さんでしたね。それが魅力でくせになってしまう。入れ物に入った色とりどりのとろりとした流体の動きを眺めているときのような感覚で酔わされます。
いやほんと、早く続き読みたいです。

2

完結じゃないです

『蟷螂の檻』の1巻と同時に発売された2巻。なので、うん、2巻で完結だと思ってたんですよね。それが読み進めるうちに新しい登場人物が出てきたり、エピソードが出てきたり。え、まさか…?と思いつつ。はい、完結じゃありませんでした☆

という事で、2巻のレビューを。ごめんなさい、ネタバレ含んでいます。




育郎が大学生になったところから2巻は始まります。
何事にも興味が持てず、日々淡々と過ごす育郎。
そんな育郎に、名家のボンボンという事で、お財布目当てで声をかけてきた大学の同級生の飯田くん。
イケメンで、今でいうところのリア充の彼。
様々な遊びを育郎に教えますが、その過程で自分が育郎に恋愛感情を持っていることに気付くのですが。

ある日、深酒をした彼らですが、寝ているときに自分(飯田くんのことね)の股間に顔をうずめ自慰にふける育郎に、飯田くんが気付きます。
もしかして、育郎も自分のことを好きでいてくれてるのではないか、と一瞬浮かれる飯田くんですが、「ごめんなさい」を連発する育郎に、何か事情があることに気付き…。

そんな最中に育郎の父親の訃報が届き、育郎は大学続きを辞め地元に帰り、典彦が決めた女性と結婚するのですが。

と、そういう流れでした。

飯田くんを典彦の代わりにして自慰をしていた育郎。
妻を娶っても、彼女を抱けない育郎。
そして、自分を顧みることのなかった父親と、父親の愛情を一心に受けてきた蘭蔵への複雑な想い。

そして、そんな育郎を、自分にだけ依存するよう育ててきた典彦の執着心。

耽美な世界へようこそ!
って感じでした。

2巻では1巻で謎だった部分が少しずつ明らかに。

なぜ蘭蔵が知的障碍児になってしまったのかも描かれていました。
これがまた切ない…。
育郎のお母さんの気持ちも分からなくはないのだけれど、それはしたらあかんよ。と切なくなった。
けれど、それ以上に彼女をあそこまで駆り立ててしまった父親の業の深さにぞっとした。

父親の、蘭蔵への執着心も、なぜそこまで強かったのか。
そして、育郎を愛せなかった理由は何だったのか。

と、まだまだ謎だらけなのに、最後の、あのシーンはいったい何なんですか、でりこさん…。なぜそこで「次巻へ続く」になるの~~。

そして、自分の意志で典彦を最後まで受け入れてしまった育郎ですが、奥さんとの関係はどうなるんだろう。

出てくる登場人物たち、みんながいい人なんです。
育郎の妻のさち子も。
蘭蔵も。
蘭蔵を守ろうとする西浦くんも。
なので、なんとも哀しい気持ちになります。

飯田くんも、また出てきてほしいな。

もう、次巻が待ち遠しすぎます。

内容も神ですが、表紙がまた良いんですよねえ。
育郎の表情も、少しだけ見えている典彦の描き方も。
紙質とか、色遣いとか、もう素敵すぎました。

8

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