叫びたくなるくらいに、単純で簡単な選択肢の一つ。

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おろかものが恋をしたら。

orokamono ga koi wo shitara

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表題作おろかものが恋をしたら。

越智結生・フリーター・20歳
梶浦真優・攻めの甥っ子が通う保育園の先生・25歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし「漫画・あとがき」
  • カバー下・漫画

あらすじ

目が覚めると知らない部屋に寝かされていた結生は、痛む頭で記憶を辿り始める。
彼女にフラれた事。バーで飲んでいた事。
そして、バーで謎の美人さんに声をかけられた事を思い出した。

「年上の男を試してみる?」

甘い言葉に二つ返事で頷いた結生は、彼と一夜を共にする。
もう二度と会う事はない。
そう思っていたが、二人は予想もしなかった場所で再会し――…。

作品情報

作品名
おろかものが恋をしたら。
著者
日渡春祈 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ホーム社
レーベル
EYE'S COMICS BLink
発売日
ISBN
9784834262780
3.2

(24)

(3)

萌々

(7)

(10)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
5
得点
75
評価数
24
平均
3.2 / 5
神率
12.5%

レビュー投稿数5

ある意味シュガーレス

もしかしたら、評者はこのレーベル自体に対する評価の
第一歩を間違えていたのかも知れません。
全年齢向けを基本としつつロマンスの過程を描くのが
このレーベルのカラーだと思っておりましたが…、
今作の様な難しい球をしれっと投げられると、内包するものが
どれだけ奥深いのだろうと勘ぐってしましますね。

今作の道具立て自体は、BLとしては全て有り得るものだと
評者は捉えています。
違うのはその配列と解釈です。
それをやると受け止める側の温度差が発生するだろうと
予測されているだろうに敢えて選択された手法。
そこから改めてタイトルに対峙すると、問い掛けが一歩
深くなっている様な、そういう感覚に陥りそうになる、
やさしいけどやさしくないロマンスです。
カバー下がその回答であるかどうかは定かではないですが。

5

とてもピュア!

初読みの作家さんです!
絵がとってもキレイで、主役の2人はもちろん、当て馬から攻めのお姉さんや甥っ子、友達という脇役に至るまで全員魅力的。そして丸々一冊かけて、主役の二人の気持ちを丁寧に追ってあります。
あらすじを読むとアダルトな作品を想像しますが、実際にはピュアピュアです!!


元気でやや天然の入ったフリーター×しっとりした美人受けです。
彼女に振られてバーでヤケ酒を飲んでいると、心配そうにキレイな男性から話し掛けられます。グチを聞いてもらうと、「女の子が嫌になったなら、年上の男を試してみる?」と言われ、朝、目が覚めるとホテルのベッドの上…という始まりです。

攻めがややアホの子です。今までの彼女にはいいように貢がされたり、浮気されたりと騙されてばかり。そして酔っぱらって男と寝てしまう。しかし「俺って男もいけたんだなぁ…」と、あまり動じない大物っぷりを感じさせてくれます。

そして酔っぱらった攻めを食ってしまった受けは魔性系かと思いきや、かなり健気なタイプなんですね。そして臆病。ゲイである事で、相手に普通の幸せを与える事が出来ないと引け目を感じています。

一晩限りの事と両者共に思っていたのに、実は攻めの甥っ子が通う保育園の先生が受けだった…という展開です。
ちょっとアホで鈍い攻めは、何故こんなに受けの事が気になるのか分からないし、受けは臆病で、考えすぎて逃げ腰。この二人が、当て馬や友人の援護もあり、ジリジリと近付く様が非常に丁寧に描かれてます。まぁ、攻めが鈍いという事も大きいですが、なかなか同性に恋してるなんて気がつかないよね…と読んでいて納得するんです。そして、受けが好きだと自分の気持ちに気付いた攻めの、正面から気持ちを伝える所がとても男前! 告白シーンはジーンと来ます。

しかしですね、エロがないのです。あらすじから勝手にアダルト系を想像したので、正直物足りない…。最初のベッドで目が覚めて~というくだりも、朝チュンなんですね。この二人、特に美人受けの乱れる所が読みたかった…。なんだか、こんなキレイな話を読んで、エロを!!とかって書いてると、自分がどうしようもないダメ人間じゃん、と思いますが。こう、アダルトな雰囲気を匂わせてる作品なので、エロが欲しかったな~と思っちゃうんです。ダメ人間でスミマセン(>_<)ゞ

私のようにエロを期待しちゃうと肩すかしにあいますが、とてもピュアで素敵なお話です。

6

好きな設定ではあるのですが

電子書籍さんのサイトでさわりの部分を読んで、面白そうだなと思って手に取ってみました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。ごめんなさい、ネタバレを含んでいます。ご注意を。







萌えたか?と問われれば、萌える部分はたくさんありました。

梶浦さん(受け)が誘う形で身体の関係を持った二人なので、ビッチ受けか?と思ったのですがそうではない。
梶浦さんの、結生への秘めた恋心。
ゲイという性癖への葛藤。
少しずつ見えてくる彼の気持ちに、グッと引き付けられました。

そして一方の結生も。
等身大、と言えばいいのか、どこにでも居そうな男の子。
ゲイではなくノンケさんなので、梶浦さんへの気持ちが自分で分からなかったり、グルグルしたり。
すぐに自分の気持ちを「恋愛感情だ」と気づけないのもリアリティがあって良かった。

が、脇キャラが多すぎる。
というか、たぶん脇キャラが好きになれなかったのがこの作品の評価を下げていると思う。

結生のお姉ちゃん。
彼女は保育士をしている梶浦さんとの接点として必要な人物だろうとは思うのだけれど、ただそれだけの意味合いだけでよかったんではなかろうか。不必要に出しゃばっていて、なんか共感できないというか、好きになれなかった。

そして梶浦さんの先輩の野間さん。
彼もなんだかなあ、と。何のためにあんなに出張ってくるのか。
自分の気持ちを整理できない結生と、一歩引いてしまう梶浦さんの二人を繋げるためのキャラだと思うのだけれど、梶浦さんのことが好きだとか、かつての恋人で梶浦さんを放っておけなかったとか、そういうバックボーンが見えてこないので彼の気持ちが分かりづらい。

もう少し登場人物を少なくして、それぞれのキャラを立たせた方が話がすっきりまとまったんじゃないかな。出てくる人が多いので、それぞれの存在が薄まっちゃってぽやーんとした印象になってしまった気がしました。

でも、主要CPの二人はとてもツボ。もう一声欲しかったな、というのが正直な感想です。

1

女を見る目のないノンケ×ゲイの保育士

一晩のアバンチュールのはずが、二人ともそんなことはできない性格でと言う設定なので、基本的には好きなタイプのキャラでした。しかも、「たまには年上の男を試してみない?」と誘ってた方が一年前から相手の事を知っていたと言う片思いちっくなところも良かったです。

主人公の結生の幼馴染みの女の子がBL好きと言うのも、なんだか勝手に親近感わいちゃいました。カバー裏の漫画に実はその幼馴染みの実由ちゃんをBLに導いたのは結生のお姉ちゃんと言う裏設定が書かれていました。(*^ー゚)b グッジョブ!!

1

すこし退屈

ピュアと言えばピュアですが少々退屈に感じました。
エロはほとんど無いようなものです。
キャラクターには好感を持てました。

表紙の絵が気になりました。
顔を左右対称にするのは怖いですね…。
手まで左右対称で崩れひとつ無く、違和感があります。
絵が綺麗な作者さんですのに表紙の印象はあまり良くなかったです。

0

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