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物に捕われているのは呪いっていうより、――ただの、毒だ。 捕らわれるのは――呪いだ。
作家買いです。芽玖さんの新刊という事で、楽しみに待っていました。
内容は、というと。ネタバレしてます。苦手な方はご注意を。
主人公は都。美容師。
幼馴染の敦也への恋心を自覚したのは12歳の時。幼馴染と同じ男の自分では叶う事はないと初恋をずっと引きずっていた彼ですが、敦也の結婚式に呼ばれたところから話はスタートします。
何年たっても捨てることのできない想いを抱える都ですが、その都に「ずっと好きだった」と告げてきたのは敦也の弟の祐也で…。
というお話。
都は美人さんで美容師という仕事柄、スタイリッシュでおしゃれな人物をイメージしますが、実はかなり大雑把な性格。
なのだけれど、彼は「敦也のもの」と「それ以外のもの」しか持っていない。
そして、「敦也のもの」と区分されたものは、ずっと前のものでも、どんなものでも、捨てることができない。
報われることのない恋だと知りつつ、敦也を想い続ける都が健気で可愛かった。
そして、そんな都を、都が敦也を想ってきた年月と同じだけ恋い焦がれてきたのが祐也。
都が好きで、だから都が自分の兄をずっと好きだったことも知っていた彼。
お兄ちゃんではなくて、自分を見てほしくて、必死で頑張る彼はGJなわんこちゃんでした。
地元で開催されるお祭り。
射的でゲットしたおもちゃの指輪。
そうしたエピソードをうまく使って進む展開がとても良かった。
触りっこはあるものの、セックスシーンは最後の書き下ろしでの1回のみ。
で、そこで都が実は「初めて」だという事が分かるのですが、それがまたよかった☆
モデル×美容師というCPに加え、芽玖さんのスタイリッシュな絵柄もあっておしゃれに進むお話かなと思いきや、これがもだもだと思い悩む若者たちの話で、なんとも味わい深い1冊だったように思います。
今回もすごくよかった(ノ´∀`*)くふぅv
初恋をこじらせた二人のお話でございます。
叶わない恋だと知っていた。
女の子のように愛されたい。
好きだと気付いた時から始まって、距離を置いても消える事の無かった気持ち。
結婚式に髪を切って欲しい。
久しぶりの再会から~それから~な所ですね。
受が初恋を引きずってて、というのももちろん好きなんですが
受の初恋の相手。の、弟君。
小さくてかすんでた彼が~というのが萌えた。
小さいながらに奮闘する過去のエピソードがまたイイのです。
キュンキュンするv
叶わない恋をひた隠しにしてきた受に対しての
一途でまっすぐな攻がブレなかったも評価したい。
不安がないってのはいいことだとおもう。
そして何より是非是非このあとの二人が
続編で読めたらうれしいなと思うのです。
冒頭、長年の片想いの相手、幼馴染の敦也の結婚式に参加する都。しかも都は美容師で、敦也の髪を整える役で…すごい切ないです。そこに現れた敦也の弟の祐也が、実は都に想いを寄せていて…というお話です。
縁日でとったおもちゃの指輪がキーアイテムとなっていて、都に真っ直ぐに想いをぶつける祐也に、都も心を向け始め、最後はめでたし、めでたし。
敦也は都のことを、首尾一貫、幼馴染の友達としか思ってなくて、そこが非常にツラいですが……逆に都も祐也のことはずっと眼中になくて、祐也は祐也でとても苦しかったんだと思います。
そんな二人だから、きっと上手くいくでしょうね。
電子で購入しまして、あとがきまんが1、2で取材のエピソードが描かれてました。
最後になりますが、いろは先生の絵、線のタッチが好きです。
BLソムリエ実技試験モニターでご紹介いただいた1冊。
初恋ってこんなにひとの心に痕をつけるものなのか…こころを縛る呪いなのか。
過去の苦しさと主人公たちの生きる現実世界の華やかさが対比で描かれています。
細かいお話は他のかたがされてますので割愛しますが、結婚式という幸せのピークを迎える初恋の人の裏方(ヘアメイク)を粛々と行い、光の射す方へ自分ではないパートナーとともに歩み始めるさまを見ているしかない自分の不甲斐なさを諦めきれない情けなさで落とす主人公、都。救いはあるのかというマイナス(それも3桁クラスの衝撃)からのスタートです。
それでも最後は大団円なので、紆余曲折ご都合主義もなんのその、ハイカロリーな展開がとても良かったです。
東京ガールズコレクションみたいなショーの最後の紙吹雪のキラキラのでかいシルバーのハート(銀ってとこが「次点」を指すのかな)が個人的小道具MVPでした。
一冊が丸々表題作+描き下ろしのオマケです。
全体を通してさわやかな雰囲気。タイトルがタイトルだし、前作のイメージから一癖あるのを想像してましたが、普通にさわやか。等身大の青年達の、恋愛の悩みや迷いがしっかり描かれてます。
もちろん、作者さんの持ち味がしっかり生きているし、指輪という小物や、「捕らわれるのは ー呪いだ」という言葉が大変生きてます。シリアス部分はありつつも、とても読みやすい。しかし、パンチは少な目といった感じ。いや、作品としてパンチはあるけど、毒はない? 何だか全然上手く言えないのですが…。
とりあえず、チャラい雰囲気なのに一途で執着系の攻めと、クールっぽいのに健気で意地っぱりな受けの、等身大の恋愛モノ。私は楽しく読めました!
初恋で今でも想っている相手の結婚式に行った受けは、やたら大きく、そしてチャラい感じに成長した、初恋相手の弟(攻め)と再会。そこで口説かれ、射的で取ったオモチャの指輪をもらいます。その後、攻めの部屋が水漏れで住めなくなり、受けの部屋に転がり込んだ事で同居生活が始まり…といった展開です。
初登場ではチャラくて自信満々といった感じで、受けを強気で口説く攻めですが、実はかなり一途。受けはいつも好きなお兄ちゃんの方を見つめていたので、攻めからは横顔しか見えなかった…というのが切ないのです。そして、年下である事に歯噛みして10年待っていた執着系です。
受けはクール系。自分にとって必要なモノとそうじゃないモノ、くっきりと分けているんですね。初恋相手の教科書やマグカップ等はとても大切にしているのに、その他のモノには全然執着していない。モノに捕らわれているのですね。呪いのように。
ネタバレを避けるためあまり書けませんが、縁日の射的で取った指輪がキーアイテムとなります。この指輪が二人にとってとても深い意味を持ちます。そして、「捕らわれるのはー呪いだ」という言葉が深く絡んでくるんですね。
萌え所としては、二人の同居生活です。酔っぱらった受けを襲っちゃう…とか、受けが自慰をしていた所に出くわして、これまた襲っちゃう…のあたり。受けがとても色っぽいのと、寝てしまった為に寸止めされるかわいそうな攻めに萌えるんですね( ´艸`)
微妙だったのが、二人の気持ちが通じる場面。攻めを強い視線で見詰める受けはとても素敵なんです。しかし攻めがさわやかすぎて微妙でした…。王子様か!!という感じで、なんだかメルヘンチックすぎる…。
最後の描き下ろしで二人の初エッチが読めます! 本編で2回も受けを襲っている攻めですが、2回とも未遂なんですね。未遂の方でも受けがついついお兄ちゃんの名前を呼んじゃって、カッとなった攻めが自分の名前を呼ぶように迫ったりと萌えますが、初の方では甘々で萌えます。( ´艸`) 余裕を無くして一生懸命な攻めもかわいいのですが、後ろを使うのが初めて…とデレる受けにもキュンキュンします!! この時の二人の会話がめちゃくちゃ甘いです!!
シリアス展開もあれど、さわやかで明るい話。とても読みやすかったです。
あと、カバー下に美容師さんへの取材話が載ってますが、こちらは爆笑モノでした。