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表題作真夏のボヘミヤン ―いつまでも―

城山大和 徒歩で全国を横断中の24歳
木崎智久 ごく『平凡』な高校二年生

あらすじ

夏休みが終わり、学校に戻った智久。だがクラスメイトに「木崎はホモだ」と中傷され、学校に通えなくなる。騒ぎのなか、大和への思いをカミングアウトした智久だが…。青春ボーイズ・ラブ完結編!

作品情報

作品名
真夏のボヘミヤン ―いつまでも―
著者
秋月こお 
イラスト
嘉壱 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫【非BL】
発売日
ISBN
9784086000772
4

(2)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

シリーズ完結編です

『真夏のボヘミヤン』『真夏のボヘミヤン~それから~』の続編にして完結編です。
相変わらずラブ色の薄いお話ではありますが、前作までの開放的な空気感のあるストーリーとは違い、非常にリアルな展開をするストーリーでした。
秋月さんにしては珍しく、テーマが暗くて重かったです。
それでも、主人公が前向きに生きようと頑張ってるのが良かったです。しつこくてくどい心理描写がないのも良かった。それでもちゃんと伝わってくるのだ。
ゲイであることに真っ直ぐに向き合ったお話で、周囲の大人たちの無理解からくる高校生の苦悩、ちょっとずつ壊れていく心、それから、再生していく心が描かれてます。

ここにきて、長男が大活躍っていうのも良かったですねー。繋がりが薄そうに見えた三兄弟、実はこの先は親友のような仲良し兄弟になりそうだなと思わせてくれる展開で、心があたたかくなりました。
ただの優等生だと思われていた長男は、次男(主人公)のために立ち上がります。
しかし兄ちゃんめちゃくちゃカッコイイよ。
彼もどうやらバイであるようなので、彼を主役にしたお話も読んでみたいなと思わされました。出てないのかな。調べてみなきゃだわ。

ボヘミヤンな攻めは前作に引き続き、また後半になってからの登場。
やっとかーい!と、焦らされたぶん、嬉しさ倍増でした。
幸せな未来を予感させてくれる終わり方で、読後感がとても良かった。
ステキなシリーズ三部作でした。

1

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