今はかわいいバンビーノ

ima wa kawaii bambino

今はかわいいバンビーノ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神19
  • 萌×25
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

267

レビュー数
2
得点
130
評価数
29件
平均
4.5 / 5
神率
65.5%
著者
 
媒体
コミック
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
シリーズ
G-Lish Comics ガーリッシュコミックス
発売日
価格
¥699(税抜)  
ISBN
9784908757501

あらすじ

イタリアンレストランでバイトをしている大学生の茅(かや)は、
ある日無口で無愛想な新人・外口(とぐち)の教育係に任命される。
とっつきにくい態度に気後れする茅だったが、
彼の仕事のミスをフォローしたことをきっかけに
妙にシフトが被るようになったり、熱い視線を感じたり、
さらには休日のお出かけに誘われるようもになって…?
ノンケの茅は、尊敬を超えた外口の好意に戸惑い一度はお断りするのだがーーー。

表題作ほか、やさしさと愛に満ちたハートフル・ラブストーリー3編を収録。

表題作今はかわいいバンビーノ

外口 高校生
茅 大学生

同時収録作品君に逢いに

邑久 高校生
三島旬 高校生

同時収録作品そうは彼がおろさない

長ヶ部基樹 浪人生
加茂歩 大学生

同時収録作品ユキ君はままならない

嶋由人
ユキ 大学生

その他の収録作品

  • 描き下ろし

評価・レビューする

レビュー投稿数2

やばいすごい可愛い

中短編集です。
表題作『今はかわいいバンビーノ』。
表紙のカプです。イタリアンレストランでバイトしている受けと、面倒を見るよう頼まれた新人バイトくん攻めのお話。

忙しいときに新人の世話を押しつけられてちょっと迷惑、でも優しく面倒を見る受け。
攻めは寡黙で大人びた感じですが、実は高校生で、これが初めてのバイト。テンパって大変だけど、受けが優しくしてくれて、以後懐いちゃう。受けにしてみれば仕事だから面倒を見たに過ぎず、特別なことは何もしていない。でも攻めにとってはそれが同性に惚れるくらいの出来事だったんだな、というのが説明もなくエピソードだけで読み取れました。
まあそれで惚れちゃった攻め。告るんだけど、出会ったばかりだし男同士だし、当然受け入れてもらえない。それで、意識してもらえるよう頑張ります。
デートに誘い、ごはんを食べに行く。水族館に行く。その時々でそっと差し出される、一途で健気で純粋な気持ち。バイト料なんか大学生の受けよりずっと少ないのに、それでも受けに何か贈りたいという高校生の純情。いや、これは受けでなくともほだされちゃう!
もう、可愛らしくてたまらん感じでした続き。エロはなしですが、この話にエロはなくてよかった、と思いました。
初回限定の封入ペーパーに、このカプのその後のカットがありました。ホワッとしてニヤッとしちゃうペーパーなので、お求めの方はぜひ初版のうちに…。


『君に逢いに』
高校一年生の主人公。高校になって学校が別になった元クラスメートが事故で亡くなったと聞くが、部屋にそのクラスメートの幽霊が現れ…。

高校一年生の夏休みを幽霊とともに過ごすことになる主人公。幽霊くんは明るくて天然な子ですが、そのキャラクターとラストの切なさの落差に泣きました。今思い出しても目が潤みます…。


『そうは彼がおろさない』
大学受験に失敗した攻め。なのに受けは無事合格、そのみじめさに攻めは別れを告げてしまいます。
その後、別れた受けに偶然会ったら、受けは楽しく大学生活を送っているようで、ますますみじめな気持ちに。そんな攻めを見かねて、受けが「勉強を見てやろうか」と言い出します。

攻めのアホさ、受けの健気さとちょっぴりSなところなどがすごくおかしい話でした。ラストはすごく可愛らしかった。この先攻めはずっと受けに頭が上がらないんだろうな。


『ユキ君はままならない』
ノンケの攻めと付き合っているゲイの受け、という大学生もの。
同棲していたけど、ノンケというだけでなくデリカシーのない攻めの態度に疲れ、家を出た受けくん、という話です。ただどうということのない受けの、今までこんな気持ちだった、という感情の吐露に思わずもらい泣きしてしまいました。

エロがあったのはこのカプだけで、それもほんの数カットだけという桃色シーンの少なさでしたが、どれもとても粒ぞろいな良いお話でした。
個別には萌×2〜神、全体としては文句なしの神です。

7

一途で頑ななこの好きを


【今はかわいいバンビーノ】
大学生の茅(かや)はバイト先のイタリアンレストランで高校生の新人、外口(とぐち)の教育を任される。
無口で表情の読めない外口に気後れする茅だが、不慣れな彼の面倒をいるうちに懐かれ、ついには告白までされてしまう。
思いも寄らない好意に戸惑う茅に外口は「好きだと思ってもらえるように頑張る」と言う。
どうしていいかわからずに外口を避け気味になる茅だが、ひょんなことから二人で出かけることになってしまい……。

中陸なかさんの短編集です。
愛も恋もやさしさも、あなたのために。
時に一途で、時に頑ななこの「好き」をあなたのもとへ。
そんな心温まる四つのお話。

告白の日から茅に熱視線を送り続ける外口。
茅自身、外口のことはバイトの仲間だとしか思っておらず、まして恋愛で好きとか嫌いとかなんて考えたこともない。考えたことはないのだけれど、例えば、一緒にご飯を食べたとき、仕事中に目が合ったとき、ちょっと距離が近いとき。端々に見せる外口の言動や表情から溢れてくる気持ち。
自分の前で舞い上がったり、懸命に格好つけたり、ふいに照れたりするのだって、好き続きな人を前にしたらそうなってしまうもので。
こんなに思われたら、逃げらんないじゃん、なんて。
外口の一途な想いに参る茅。

初々しくひた向きな外口(バンビーノ)と、恋する気持ちが年上として色々とわかってしまう茅。
読んでいてときめきました~。
告白のときとはなんだか立場の逆転しているラストにも注目です。


【君に逢いに】
高校生になって初めての夏休み。旬(しゅん)の前に現れたのは事故で死んでしまった中学の同級生、邑久(おく)の幽霊であった。夏休みを目前に死んだ邑久は、未練なく成仏するためには夏休みを楽しむことだと、一緒に過ごしてくれるよう旬に協力を求める。海や水族館、花火に祭り。何をしても楽しそうな邑久とともに、最初は渋々であった旬も明るい夏のひと時を過ごしていくが、ある時、邑久に連れられやって来た学校、その帰り道で、旬は邑久の本当の未練を知る。

死んでしまった邑久を通して、大切なものを受け取った旬。
ラスト数ページの夏の木陰のなかでのシーンが印象的です。


【そうは彼がおろさない】
大学受験に失敗し、浪人生活を送る長ヶ部基樹(おさかべもとき)。大学生活を謳歌する連中を内心妬みつつ、一年かけて勉強はしているが実際のところあまり捗らない。そんな時、偶然再会したのが高校の頃付き合っていた加茂歩(かもあゆむ)。
真面目に勉強し、無事大学に合格した加茂に対し、勉強不足が祟り浪人した長ヶ部は一方的に加茂を振っていた。それから今まで一年、会うこともなかった二人だが、加茂の提案で加茂が長ヶ部の勉強を見ることに。
昔はにこにこしてかわいかった加茂。しかし今自分の前にいる加茂は冷ややかだし勉強はスパルタだし。でもこうしてまた二人でいるとなんだか昔に戻ったみたいで。
なんとか受験を終えた長ヶ部は加茂に再び告白しようとするが、加茂から返ってきたのは予想外の答えだった。

駄目男な長ヶ部とそんな彼を叱りつつもそっと支える加茂。
再会を果たし、互いに立場を変えながらも、もう一度「好き」の気持ちを重ねていく二人のお話。
加茂のちょっとした意趣返しもお楽しみです。


【ユキ君はままならない】
大学生のユキにはサークルの先輩であり、同棲中の恋人である縞さんがいる。
周りを気にせず自由人な縞は、その言動も生活も何かとゆるい人。
一方、生真面目で、言いたいことを言えずに少々卑屈気味なユキ。
流されるような形で付き合いはじめたものの、正反対な縞との生活に耐え切れず、思い余って家を出てきてしまう。
言いたいことは言って、人に期待しない、様々なことに捉われない自由な縞。
言えないまま我慢して、勝手に人に期待しては、裏切られた気分になって失望してしまう。そんな己が嫌になるユキ。
縞はどうしてこんな面倒くさい自分と一緒にいるのだろう。
もう別れたいと俯くユキ。
縞がユキと一緒にいる理由、ユキが正反対の縞と今まで一緒に居続けた理由。
その気持ちさえがあれば大丈夫だったはずなのに、互いに見落とし見失ったそれを、掬い、拾い上げるお話。少ししんみりとしていますが、最後はハッピーエンドです。


自分のありのままの「好き」を伝えたい、届いてほしいと願うこと。
簡単に思えて、案外難しくもあり、正しいやり方なんてひとつもない。
とめどなく溢れる気持ちに背中を押されていく彼らの物語、楽しませていただきました。
お話もさることながら、作中に描かれる彼らの優しい表情も素敵でした。

3

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