「先生のこと好きだから」

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表題作初恋のとなり

神野亘 32歳 高校の化学教師
森本瞬 22歳 元教え子、大学4年生

その他の収録作品

  • 冷蔵庫がこわれた日

あらすじ

偶然再会した高校教師・神野と元教え子の森本。
せっかくだからと森本にふるまわれた手料理の味に神野は感動!
それから毎日のように一緒にごはんを食べる生活が始まった。
楽しく料理をしながらも時々、森本は寂しそうに目を伏せる。

神野は忘れているけれど、
実は神野には森本の告白を受け流してしまった過去があって…。

作品情報

作品名
初恋のとなり
著者
宇野ユキアキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758076227
3.8

(37)

(13)

萌々

(12)

(7)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
6
得点
137
評価数
37
平均
3.8 / 5
神率
35.1%

レビュー投稿数6

表情が最高でした!

わたしに革命をもたらしてくれたかもしれない作品です。本命を見つけた、というかんじ。
一読してから間髪入れずに何度も読み返しました。
キャラクターの表情がすごくいいです。
濃い表情ではないんだけど、わかりやすい。

あと、ご飯美味しそう。飯テロって程ではないけど、家庭感が溢れてて温かみを感じました。

もだもだ感がなくてスムーズで、私個人の感覚として、最近語り尽くされてきた感のある男が男を好きになることの葛藤とか、そういったものをあっさり描いてくれていたことがよかったです。

はじめてBLを読む人も、かなり読み込んでいる人も、肩の力を抜いて読めるかな、と思います。

7

高校教師と元教え子

引っ越してきたアパートの隣人が、偶然元教え子だった、というお話。高校教師×元教え子というカップリングです。

攻めは高校で化学を教えている教師、受けは現在22歳で、就職ももう決まっている大学4年生。
偶然隣同士になり、今度食事でも…ということになって、受けが「じゃあ俺作りますよ」という流れです。

実は受けは高校時代から攻めのことが好きで、在学中に告白らしきことをしたこともありました。でもノンケの攻めにはハッキリとは通じず、再会時にも攻めはそんな出来事は忘れています。
ノンケだけあってデリカシーのないところのある攻めですが、何事にもあまり悩まないタイプのようで、服を買いに行っても即決だし、受けとの関係にもあまり悩みません。なので、受けの気持ちに気付くまではともかく、気付いてからは行動を起こすのが早くて逆に驚きでした。いい子だとは思っていたでしょうが、即恋愛関係になってもいいくらいに好きになっていたとは思わず、受けと一緒に読み手もびっくり。
まあ、健気で一途な受けなので、あまり生殺しにされず報われてよかったな、と思います。

くっつく前もくっついてからも、お互いが一緒に時間を過ごし、ご飯を食べたりする姿がまったりとしていて、読んでいて和むお話でした。
先にレビューを入れておられた方のレビューを見て購入したのですが、痛いところのないお話で、ほのぼの可愛らしくて良かったです。

3

二人だけの物語

隙がなく可愛いかったです!
登場人物が主人公の二人以外、ほとんどいません。
先生×元生徒 の二人の関係がじっくり描かれており、丸っと一冊表題作です。

森本の隣に偶然引っ越してきたのは、高校時代の教師・神野だった。
森本は在学中から神野のことが好きだったが、伝わらないまま卒業し、その初恋を今も引きずっていた。
料理上手な森本に食事の世話になる先生だけど、だんだん森本の気持ちに気が付いていき…

食事の好みから生活環境まで全て理解し、受け入れてくれる森本に惹かれていく先生。
森本の気持ちを知りながら、ちゃんと先生の方から告白してくれたところが良かったと思います。

二人の気持ちの変化だけで、トラブルや当て馬も出てきません。
それでも飽きずに最後まで読めてしまいました。
ほっこり優しい気持ちにになれる、そんな一冊です。

3

やさしい

距離の詰め方がすごく好き。
殺伐とした心を癒やしてくれる
そんな作品でした(*´∀`*)優しいBL好き

引っ越してきた先で再会したのは
高校の時に懐いてくれてた元生徒
ある意味運命の再会から
ちょっとずつお近づきになって
自然と一緒にご飯をたべて、休みをすごして、デートして
「あぁ、そうか」
落ちるように恋を自覚する空気感がすごく良かった
元をたどればの高校の時代のエピーソード
相手が相手をどう見てるかの表現がすごく良
癒やされたいときに再読したい1冊

1

先生を好きになれないと厳しい

表紙の食べ物につられて読みました。
お隣さんとごはんを一緒にというパターンは食べ物が出てくる作品では王道なので、「どういう関係か」というところが重要なのですが、この作品では先生と元教え子でした。
同級生、幼馴染、同僚、全くの無関係パターンは読んだことがありますが、この設定はたぶん初です。

引っ越したばかりの高校教師・神野の新しい部屋の隣に住んでいたのは元教え子の森本だった。
懐かしさから食事に誘うと、「おれ作りますから」と言われて…。

再会から都合のつく日は一緒にごはんを食べるようになって、「おかえりなさい」と言われるのが嬉しくて…、とほぼ神野目線で進んでいきます。
ストーリー自体は学校のシーンは入るものの、ふたりの時間は買い物に行ったときを除いてどちらかの部屋という閉ざされた空間がメインでした。
雑音もなく、邪魔も入らず、ただただ神野のこころの動きを追っていくのですが、神野を好きになれないまま入り込みそびれました。
こういう手法だと主人公の人間的な魅力=作品の魅力だと思うので、主人公に感情移入できないと難しくて、神野の淡々としたところや鈍いところ、無神経さや大人のずるさは森本目線で見たら面白かったのかもしれないと思いました。

この作品で一番印象深かったのが、気持ちが通じ合ったときの森本の台詞です。

「毎日うれしくて 苦しかった」

短いのにすごく重い。ダイレクトにこころに響く。
この感じで全体的に森本目線だったら、すんなり感情移入できたのかなと思いました。
あー、でも森本目線だったら一緒に傷付きすぎて、読むのがつらすぎたかも。神野目線だったからさらっと読めて、ワンクッション置いて森本の心情を察するくらいのスタンスで良い作品だったのかな。と考えがごちゃついてきたので、この辺りで失礼します。

3

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