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表題作色闇―大江戸捕り物秘帖

元・火付盗賊改、牙神尚照(きばかみなおてる)
陰間の月弥

あらすじ

江戸時代。
蠱惑的な美貌を持つ色若衆、月弥。
彼の身体に流れるふたつの血が逃れられない運命を予感させる…!官能の美を描く、終わりなき愛の物語。

作品情報

作品名
色闇―大江戸捕り物秘帖
著者
山藍紫姫子 
媒体
小説
出版社
角川書店
発売日
ISBN
9784048731324
3.5

(6)

(1)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
20
評価数
6
平均
3.5 / 5
神率
16.7%

レビュー投稿数1

妖しくも美しい江戸の間諜、イラストは必見!

時は江戸時代、まるで池波正太郎の「鬼平犯科帳」のパロディか!?
と思わせるストーリー展開ながら、楽しく読める。

若くして火付盗賊改(現代でいう検察庁長官みたいなものか)になった牙神尚照は
その大役を引退するのも早かった。
30過ぎたばかりで隠居し、半年前から美しい若衆の月弥を隠居処に住まわせています。
だが、この月弥、ちっとも牙神になつかない(笑)
しかし、お布団に入るとあらあら…とんでもないおねだり淫乱ちゃんです。

ちょっとした捕物風に書かれていて、それなりにハラハラするところも。
あやしげなエロスを書かせたら超級のヤマーイ先生ですが、
な、なんだか最近作よりもエロエロスな表現が繊細かつ迫力あります。

3Pやっちゃったり痛いのとか変態プレイとかはないんですが、
優美な日本語を駆使して劣情がはじけ飛ぶようなHシーン。
イヤ!ここはHシーンとか言うなって話です、『濡れ場』です!
中でも3回ぐらい見返しちゃったのは、シックスナインを「卍巴(まんじともえ)」
と書いているところですね。
そんなスゲー日本語あるのか!?と調べてみましたら、あるんです(笑)
しかし、意味はいろいろなものが入り乱れる混乱した様子でして、
別にあっちとこっちでフェラすることじゃありません、念のため。
それにいたしましても、言い得て妙とはこのことなり(笑)

時代考証も、ツッコミどころはあるにしてもそれなりにマトモですし
同じく江戸モノの「長恨歌」のような哀しさはなく
あま~い雰囲気に包まれるのがいいですねぇ。

本作、単行本を激しくおススメします!水上有理先生の
なまめかしくも美しい絵がたっぷりです。

3

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