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表題作モーションエモーション

本多猛 学生アルバイト
鈴木歩 フリーター

同時収録作品murderous youth

アラン・22歳・職人
マリン・19歳・大学生

同時収録作品seachange

ベン・8年ぶりに再会した幼馴染み
ルイス・8年ぶりに再会した幼馴染み

その他の収録作品

  • モーションエモーションbonus track
  • あとがき

あらすじ

じわじわ追い詰めワンコ×鈍感ウッカリ先輩

「まさか逃げませんよね?こんなにしておいて」

お調子者の鈴木は、
バイト先の温厚なイケメン後輩・本多が好きな子のことで不安がっていると知り、
「お前ならどんな奴でも100パー股開くっしょ!!と言い放ってしまう。
のちのち、その言葉が自分の身に降りかかるとも知らずに――。

ほか、[seachange][murderousyouth]など、海外を舞台にした初期短編&続編も収録!

作品情報

作品名
モーションエモーション
著者
たなと 
媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE comics
シリーズ
スニーキーレッド
発売日
ISBN
9784396784034
3.9

(132)

(49)

萌々

(45)

(27)

中立

(6)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
18
得点
512
評価数
132
平均
3.9 / 5
神率
37.1%

レビュー投稿数18

好き好き大好き

表題作プラスデビュー前の初期短編収録。

「モーションエモーション」
フツーに女好きの先輩に恋してる、とっても一途な後輩くん。
…なんだけど、読みようによっては相手の話も聞かずにグイグイ来て逃げ場を無くす、ヤベー執着攻め、とも取れる。
絵柄が可愛らしい少年っていう感じだし、後輩くんは好青年設定。だからただ可愛いストーリーでもあるんだけどね。
一回見方変えたら、そっち(ヤベー攻め解釈)も面白いかも〜って。

「murderous youth」
初期短編。
だろうな〜という荒削りさは確かにありますね。荒削りっていうか説明足らずというか、やっぱりプロットがまだ不完全なんだろうと思う。正直筋立てがよくわからない。
ただ、絵柄は完成してるしボコリもあって「たなと」節は既にある。

「seachange」
「seachange 2」
可愛かった幼馴染との10年後再会もの。
子供の頃からの「好き」がなんとなくでも続いているから、今現在姿かたちが変わっても、意に反して乗っかられても(!)、拒絶までいかないのかな。
これからもルウはキャンキャン騒いでベンは受け流して、なんとなく恋人になっていきそう。

0

特に印象に残らず…

本多がさわやかモテメンと紹介されていて、はぁそうなんですね、と特に何も思わず流していたんですが、本編で鈴木が「色男だとは思ってたよ」と言っていて、え?そんなに?だとしたら、本多のその色男っぷりって大変失礼な言い方かもだけど、少女漫画黎明期?のようなお顔立ちではないですかねぇ…と思ってしまった。眉とかまつ毛とかまん丸お目目の中のキラキラとか。

2人のなれそめが、本多が鈴木を好きで、距離を近くとったりスキンシップしたり、で鈴木が意識するという…これまた古典的なBLで。
更に、鈴木が自分でスる時に本多にされることを妄想して興奮しちゃうという…超ベタな展開…何度見たことでしょう!と思わず口にしてしまいましたw

本多が年下ワンコ攻めてやつで、やさしく懐きながら、そこは強引に攻めて、鈴木は口では抵抗しながらも受け入れる。安心安定の流れでございました。

ここまで書いてきて、他に特筆すべきことはあっただろうか…と考えまして、年下だと思っていた本多がすっかりいい大人になって、攻め上手で、鈴木が「こいつから逃げられる気がしねー」と観念する辺りでしょうか。

他2本
読もうと試みたんですが、どちらも数ページで断念してしまいました。ごめんなさい。

0

流れるように迫る年下攻め、好き

◆モーションエモーション(表題作)
 トントン拍子に進んでいく王道の後輩×先輩ものという感じでしたが、たなと先生の描く感情豊かな表情のメイン2人が可愛らしく、もっとページ数が多くても良かったなぁと思うくらいの作品でした。後輩の本多は、確かにワンコ感もなくはないのだけど、どちらかというと序盤から執着やSっ気が目立つ攻めで、こういう年下攻めって結構貴重かも。先輩である鈴木も、いざという時の本多の迫り方に気圧されるのは仕方なく思えて、流されやすいなとは感じず、そういうバランスも絶妙。濡れ場も予想以上に多く、満足度は高かったです。

◆seachange
 女の子のように可愛らしかった男子と久々に再会したら、すごく男前になってました、から始まる物語。こちらも年の差こそないものの、表題作に近いキャラ設定で、かつては小さかったベンがぐんと成長し、男らしいルイスにもまったく躊躇なく迫るところに萌えました。

1

本多、つよい…

「スニーキーレッド」を読んでいて、スピンオフがあると知り、購入いたしました。

スニーキーレッドでは、編集さんのおっしゃる通りサラダのごとき存在だった本多ですが、こんな執着and強引さを見せてくるとは…!
鈴木が早く彼女作ろうって言ってからのグイグイ攻めること攻めること。
そら焦るよね、とっとと自分のモノにしておかなきゃって思ったんだよね。

えーと、この子なんか悪い部分あるのかな?
最近はこういうのをチートキャラって言うんですよね?
ノンケの鈴木もそら「まるごと持ってかれる」訳だわ〜。
抵抗してみたりもするけどね、全く歯が立たない感じがある。
手も口もめちゃくちゃ達者なんですよね、本多が。
スニーキーレッド3巻で本多を「つよい」と分類してたた意味がよく分かりました。

スニーキーレッド3巻と並行で読み返すのもまた楽しいです。

表題作の他に2作品、短編が同録されていました。
どちらも設定が外国のもので、1話目の「murderous youth」はデビュー前の作品だそうで。
作者さんの短編を読むのが初めてだったので、新鮮でした。
初期からもう作画も出来上がってて、お話も良かったです。さすがとしか言えない。

1

デビュー前の作品も

スニーキーレッドのスピンオフです。
三崎の同僚で、いい感じに匂わせていたふたりのお話。先輩の鈴木と、後輩の本多。

本多がイケメンで、一流企業にに就職し、というスパダリ系なのはハルと同じなのですが、キャラの性格が全然違います。あちらは社会不適合的な危うさがあり、それが作品のテーマでもありましたが、こちらの彼は一見まともそうに見えて、鈴木にことしか眼中になく狙った獲物は逃さないという怖さが。。

とにかく本多の押しが強すぎて、鈴木が逃れられないところまで追い詰められる(
あくまでテイストはコミカル)というお話でした。
これはなかなか手強い彼氏。

他に、デビュー前の作品とおっしゃられる murderous youth 、seachange が収録されていました。どちらも外国の設定。
このうち前者がすごく良かったです。なるほどなあと思いました。たなとさんは絵がかわいいしコミカルだけど、やっぱり人物描写とストーリーがしっかりしているんだな、だから面白いんだなと。
一緒にいても、何か苦しい。その恋愛の暗いところをしっかり見た作品で、これがスニーキーにも繋がっているのかなと思いました。

1

やっぱりとてもうまいなと

今回は自分の好みの傾向的に深く刺さらなかったのですが、魅力あるキャラクターのつくり方がうまいなと思いました。
鈴木、自分が言ったんだから責任取ってやれよ!と思いながら読んでいました。自分から余計なこと言って墓穴掘っていくのさすがに面白過ぎでは?
バイトの後輩から大人になって尽くされてってしたらたしかにずっと先輩面してたのになんかなんとも言えない気持になるよな……。
他二作のキャラたちも素敵な感じだったのですが……なんせ短い!もっと……もっと君たちの魅力を私に教えてくれ!!多分話が深まるほど愛せるキャラたちだと思うんだ、頼む。ってなりました。

0

好きな人にはグイグイ攻めます。本多です!

『スニーキーレッド』のスピンオフです。
でも、あちらが重低音効かせたハードロックならば『モーションエモーション』はポップな感じですね。
三崎の職場の同期の鈴木。そしてバイトの本多のお話です。
まずは、かなり雰囲気が違います。闇も、ハードさもないのよ…
んも~同じ世界線と思えない。元々、鈴木と本多の2人は怪しいんじゃない~?ってみなさま疑いますよね。私は、完璧疑っていました!ええ、やっぱりBLを嗜んでくると匂う感じがしますもんね!(ドヤり!!)

さて鈴木がなかなかな、うっかりさん。自ら放った本多への一言は見事にブーメランです。「100%股開く」発言です。
本多の執着じわり攻めが凄かった。
本多が実は、伸び代大きいスパダリ進化系ワンコです。
鈴木を手に入れて、恋人になるために用意周到な会話と行動力が良かった。

鈴木が流され絆されタイプだからこそ、本多の告白に抗いながらも、すっかり絡めとられちゃう!

意地っ張りで、可愛い恋人鈴木。本多の用意周到さが有ってこそのCPでした。

他は日本じゃない、何処かの国。
たなと先生の描きたい事が詰まったお話でした。

1

スニーキーレッドのスピンオフ

「スニーキーレッド」を読み返したのでこちらも!
スピンオフですが未読でも読めます。ただ未読なのはもったいないので、痛いのが大丈夫なら是非読んでいただきたい。

「スニーキーレッド」を読んでる時はこの2人がくっつくなんて露ほどにも思いませんでした。ひとつの世界観でCPが増えていくBL漫画は正直苦手ですが、たなと先生が好きであることがそれを遥かに凌駕するので勿論読みます。

たなと先生の作品の中ではリアリティ抑えめでBL漫画的お約束感が増してる作品です。そして甘い。他の作品が苦手な方でも読みやすいかもしれませんが、先生大好きマンとしては、物足りなく思えてしまうところもあり。
一方で同時収録2つはかなり王道から外れている雰囲気の異国の話です。たなと先生、幅広いわ〜

◾︎本多(大学生→社会人)×鈴木(年上)
同じバイト先の先輩後輩から、本多はバイトを辞め就職し、鈴木は正社員になります。
本多はこれ、スパダリですよね〜。かつての俺様系スパダリではなく、今時の優しいスパダリの方。でも時々サド。「股開くんすよね?」の圧。たなと先生の作品は攻めが押せ押せの方が多い。

読み返していてとみに思う、好いてる本人から「(好きな子)かわいい??」って聞かれて「…可愛いッス」って言う本多は爆裂に可愛い。
そして「スニーキーレッド」では予想だにしなかった鈴木の萌キャラぶりに何を見せられているんだ…?って気分になってくる。鈴木ちょっとキャラ変わりましたよね。

0

比較的読みやすいタイプのたなとさん作品

スニーキーレッドの主人公の職場仲間二人のスピンオフ作品です。

スニーキーレッドを1巻2巻ともに読了した数ヶ月後、本屋でこの表紙を見て思わず「えっ!?」っと声を出しかけてしまいました。
作中の登場人物たちが全員ホモでそれぞれカップルになる、いわゆる割り算BL(と今は言うらしいですね)があまり好きではなかったので、スニーキーレッドの脇役二人がくっつく、というのには多少の抵抗がありました。
ですがスニーキーレッドがとてもよかったのと、単純にこの二人のキャラクターには若干の愛着もあるし、どんな感じでくっつくのかが気になり購入しました。

高身長イケメンで性格も良くて、後々大手企業に就職する攻めの本多は、いわゆるハイスペスパダリというやつではあるんですが、流石たなとさん、そこはありきたりのステレオタイプでは終わらず、妙な人間臭さが溢れてます。
腹黒かったり、好きな相手に頑張ってモーションかけてみたり、情事中に泣かれてオロオロしたり、調子に乗った発言して受けに叩かれたり…。
受けの鈴木も元ヤンお調子者ぽくて前作ではあまり好きな感じのキャラではなかったのですが、モーションかけられて本多の思惑通り相手を意識してしまい、なんだかんだ流されていく姿に段々愛おしくなっていきます。

たなとさん特有のアクが少し抜け、割と読みやすい作品だと思うので暴力が苦手でスニーキーレッドが読めないって人はこの作品単体だけでも全然読めるので挑戦してみて、たなとさんの描く個性的で愛おしいキャラクターたちを味わって見てほしいと思いました。
人間を描くのが上手な作家さんだな〜と改めて思いました。今後もキャラ属性やビジュアルで食わず嫌いせずに作者買いしていこうかと思います。

3

ワンコに見えて計算高い

たなと先生の作品は、絵が好きかどうかも重要だと思います。
私はあまり…なのですが、表題作は面白かったです!

攻めのイケメン・本多が受けのフリーター・鈴木に、
モーションをかけまくるお話です。
興味を持たせて意識させてから退路を塞ぎ、
そして自分のものにする…という狡猾さ(笑)

就職してさらにハイスペックになった本多が、
鈴木を思う存分甘やかし逃がしません!
最後には鈴木も観念しちゃって、
すっかり掌の上で転がされている感じ。
オロオロな鈴木も面白くて良かったです。

同時収録作は異国のお話ですが、
私にはちょっと分かりにくかったかなぁ…

0

こういう年下攻め大好きです!

バイトの後輩が優しいイケメンで、モテるのをやっかんでいたら
実は自分のこと好きだったとか楽しいー♪
本多、人懐っこいしそりゃモテるわなぁ…。
もし嫌われるとしたら完全に妬み以外ないんじゃないかっていう。
誰しも好きになるであろう本多が好きなのは
最初ちょっと怖かったけど自分を気遣ってくれて面倒見のいい鈴木。
細身で本多より背は低いけど中性っぽさとか皆無なバリバリ男で
調子こきがやぶへびしちゃってすったもんだ、笑けるwww
アホのコに近いようでそうじゃない、
おバカさんっぽいけど真剣に向き合ってくれるし
本多の言うように結局許してくれるから付け込まれるのも可愛い!
自分も男なのに本多に必要以上に優しくされて「女性扱いされたくない」なんて
いいじゃないの居心地良いでしょうし
ちゃんと後ろで感じるのも才能のひとつよ(言い方)
自分のことで一喜一憂する本多だもの絆されるのも無理はないかと。
男とのキスが初めてだから舌も大きくて喰われそうっていうのも萌えました。
本多が強引過ぎずにおしていくのもいいんですよ!
しっかり鈴木の性格を把握していて扱いを心得ている…ww

表題作の他に短編が2作収録されていますが
『seachange』も良かったです!
女の子と間違えられるような幼馴染が遠くへ引っ越して8年、
空港に迎えに行くと別人のように〝男〟になった彼がいて……。
ベンをちょっとやましい気持ちで見なかったわけでもないルゥが
逆に押し倒されて手コキまでされちゃって、という形勢逆転的なお話も
めっちゃ楽しいんですよね~!
しかも幼少期からどう見ても男なベンが下だろうなっていうのがツボ過ぎ。
続きを欲してしまうのは私だけではないはず。

たなとさんのお描きになる受けがあわあわするのと
攻めが受けを大好きなところが
なんだかやっぱり好ましいのです。

1

受けも攻めもかわいい

たなとさんの絵が苦手でなかなか手が出せずにいたんですが、最近突然はまって色々読み漁り中です。
スニーキーレッドはあんまりピンとこなかったんですが、こっちはすごく可愛くて好みでした!
個人的に、元の作品では普通に友人同士にしか見えない子たちが実は付き合ってるっていうのが大好きで…。スニーキーレッドでは単なる賑やかし要員の脇役に見えていた彼らがメインに据えられるともう萌えてたまりませんでした。
穏やかそうな本多くんが実は執着攻めなのもすっごく良かった。たなとさんの絵はやっぱりちょっと苦手なので、受けの鈴木くんも見た目的にはあんまり可愛いとは思えないんですが、本多くんにガンガン攻められてるところが可愛くてきゅんとしました。
たなとさんの作品には絵柄の好き嫌いを越える独特の良さがあるなあと思います。

1

ハイスペック攻めに!

モーションエモーション

バイトの先輩後輩ものですね。
後輩がハイスペックでフリーターの先輩に従順なようでグイグイきます。あれよあれよという間になぜだかお付き合いしてエッチして後輩は大手企業に就職し着実に大人の階段を上ってる。先輩はなんだか子供で後輩にとってはかっこよくて可愛くて魅力的らしいのですが、どこがそんなに?と思ってしまいます。

こんな優良物件に尽くされてでも先輩は女の子扱いみたいで恥ずかしくてたまらないようで。
離しませんからって、なかなかの執着具合です。そして流される先輩。もう逃げられないかも。羨ましい。

他の2つのお話は二つ目の幼なじみが成長して再会したらってありがちなお話でした。

1

穏やかな顔しつつめっちゃ執着してて追い込んでいくワンコ

これ面白かったから早く読めば良かったな。
ワンコ攻めなので気になって本棚に入ったんだけど、どうもたなとさんはスキーニーレッドのボコり愛のイメージがあってクセが強そうなのと、絵柄が若干苦手なのでずっと横目で見送ってたんです。
で、何の話だったかも忘れかけていたとき「お前ならどんな奴でも100パー股開くっしょ!!」の文字が。あぁ、あれかぁと思い出して読んでみました。

ワンコ物語でして登場するキャラがとても生き生きとしててテンポも良く面白かった。
バイトの後輩・本多(攻め)がイケメンで女の子から人気なのに、好きな人から好かれてみたいもんすよね…と弱音を吐いたのを聞いて「(お前なら)どんな奴でも100パー股開くっしょ!!」と励ました鈴木(受け)。
その後も女の子に見向きもしない本多に対して、「モテる男は余裕だな、お前なんてどーせ誰とでもうまくいくんだから、とっとと好きな子とやらに告白して付き合いやいーじゃん!!」とやっかみ半分で言ったところ、告白されてしまったうえに「絶対100%股開くんすよね?」と本多から迫られることになって…。

本多は高スペック爽やかイケメン、かつ温厚で育ちの良さそうな男なのに鈴木の事になると少し目の色が変わって、じわじわと何だかかんだと有無を言わせず追い詰めるところが好きです。
穏やかな顔しつつめっちゃ執着してて追い込んでいく系のワンコでして「わがまま言うようですけど、もすこし俺に慣れてください」「俺のせいですよね だから…もっときちんと責任取らせてくださいよ。」ってな感じでなので、あぁこりゃ受けも逃げられないわぁって感じでした。
鈴木はお調子者で流されやすくて絆されやすい。すぐに本多に言質を取られてしまうし、ぎゃいぎゃい逃げても本多に逃げ道を封じられて最終的にはこいつからもう逃げられる気がしね〜!と本多の居心地のいいマンションでだらーんと猫のようにくつろいでいる姿がおかしい。

甘々なのにそこはかとなーーーーーく狂気が潜んでるというか、攻めが爽やかイケメンだから面白おかしく読めるけど、これ不気味な面の攻めだったらかなり恐ろしさを感じるよなぁ。。。


残り二つの短編はどちらも外国が舞台でどちらにも褐色の子が登場します。
【murderousyouth】は19と22歳の組み合わせなんだけど22歳の方が、19歳の若さに戸惑いを感じて…って話。10代20代前半の3歳差って結構大きいかもしれないけど、30すぎれば3歳差なんて全然大したことないよ…とおばちゃんは思うのでした。
【seachange】幼馴染再会もの。ちっちゃくて女のこみたいに可愛かったあいつが見上げるように大きくなっていて…。小さい頃と成長後の攻め受けイメージが逆転するパターン。

一冊読み終わったら、ちょっと苦手だった絵も気にならなくなっていました。そのうち「しるされしアイ」も読んでみようかな。

4

萌え萌えシチュだらけでメリーゴーランドです(私が)

毎回ハマってしまう作者の新刊。
コミックスを待っていた表題作にいまだ熱中しています!

100ページほどの表題作+見逃せない描き下ろしが8頁。それ以外に、2014年から『号外onBLUE』にも掲載された初期作品など2つが収録されています。そちらはいずれも海外が舞台、登場人物も異国の名前です。たなと作品の特徴の一つだと勝手に思っているのですが、「甘いの」と「どこかちょっぴりコワイの」が見事に融合している一冊だと感じます(お話は別に怖くないですよ)。

カバーはここ最近で一番お気に入り。ピンクの部分は実際にはネオンカラーが使われています。きき紙は単色でネオンピンク。カバー下は艶のある白地にピンクの小ハートが並んでいて、どこまでも作品のイメージにぴったりな作りだと思いました。さりげなく凝った装丁が本当に可愛い!ステキです。各話の扉絵にも注目してしまいます。これはセンスというのか浮かんだものの表現力なのか、いいなぁ大好きだなぁ。

表紙、裏表紙と眺めて、そして扉絵を見たくなって、結局また本編を読んでしまうというのを繰り返している気が…。発売されてからもう何十回も読んでいるのですが、全コマ細部まで飽きません。評価は萌2としましたが、×10ぐらいの気持ちです。年下ワンコ・本多の敬語もいいし、普段は面倒見のよい鈴木が、ある線を越えれば甘えるのも上手っていうあたりも好き。モーションをかわせないのも、ちょっぴりかわいそうだけどかわいくて…。Hシーンでもなんだかんだずっと話していましたね、このふたり。たぶん、これからも会話いっぱいの相性ぴったりカップルでいてくれると思います♡ぜひ、またどこかで登場してください。大事にしたい一冊です。


メモ「装丁:名和田耕平デザイン事務所」
衣装、隅々まで凝ってます、もちろん本編も。

6

いつものたなとさん。でも好みが分かれる⁈

表題作のモーションエモーションは、攻めの本多が受けの鈴木を愛しすぎてちょっと怖いくらいです。
鈴木に高級車のひとつでも買ってくれそうです。
ものすごく王道の話ですが、いつもリアルな話を描いていた方なので このお話だけはファンタジー色が強いと思いました。

Murderous youthは絵がとてもかわいい。
最近のたなとさんの絵と比べて、人物が幼く見えます。
お互いを好きになりすぎて苦しむところが愛しいです。

Seachangeの2人は、少しモーションエモーションの関係性と似ています。
でもこちらはあまり怖くないです。


わたしはたなとさんの大ファンですが、この単行本のことで友達と語ったら、意見が対立しました(笑)
友達は、本多かっこいい!本多かっこいい!の一点張りで
わたしは本多が怖い、鈴木の話聞いてあげなよ…と思いました。
さらに友達は、前作のスニーキーレッドはちょっと暴力描写は怖いけどいい話だよね。(本当はモーションエモーションの方が好き)なのに対し
わたしは
スニーキーレッド幸せ…泣ける…かわいい…
と感じます。

何をリアルと感じ、何を怖いと感じて何に萌えるか、その感覚の違いによって漫画の印象が違うんでしょうね。

ここまで違うカップルの、違うテイストの話が描けるたなとさんはすごいと思います。
次はどんな漫画を描いてくださるのか楽しみです。

10

RIKU

本多が怖い人であるというのはそうだなと思いますが、これがファンタジー色が強いかというところで私も意見が分かれそうです。
何故なら本多の片思いは作中よりももっと前からで、本巻開始当初は就活前の二回生の終わりころ(服装的に冬から晩冬かな?)だからです。脈が全くない相手に片思いしててその時期まできたら焦るよ~と思うし、この作品結構時間飛んで最終的には身なりから就職して1年近く経過したのが窺える。つまり、付き合うまでにしても付き合ってからにしてもページ数のわりにかなり長期の時間経過が多くてしかも鈴木視点だから本多の成長と愛の深まりがとても見えにくいからだと思います。時間経過を意識したらまた少し感想が違ってくるかも?

執着ワンコ攻め×鈍感うっかり受け

「スニーキーレッド」のスピンオフです。私自身はそちらは未読です。気になりつつも、なんか痛そう…と手を出しかねてました。あと、絵が個人的に好みじゃない…。
しかし、こちらは内容がどストライクという事で購入。すごく面白かった!! そして、読み始めたら好みじゃなかった絵が、急に好きになってきたのです! 絵の印象って、やっぱり感情に左右されるものなのでしょうか…。先入観は、やっぱ良くないなぁ…と改めて思いました。

内容としては、お調子者で鈍感な鈴木(受け)が、温厚なイケメン後輩・本多(攻め)と恋バナで盛り上がり、「お前ならどんな奴でも100パー股開くっしょ!!」と言っちゃった事から、その言葉がのちのち自分の首を絞める事になり…というものです。

受けはごくごく普通のフリーター。明るく面倒見のいい性格ですが、お調子者で危機管理が弱い…。
攻めは温厚なイケメン。仕事も真面目で、先輩に対しては控え目という非の打ち所が無い好青年。しかし、かなりの執着系です。執着系のジワジワ追い詰めワンコですね。一度ロックオンされたらもうどうやったって逃亡不可な感じでしょうか。こんないい男が、ごくごく普通の受けに何故そこまで執着するんだろう…と疑問でしたが、エッチの最中に懇切丁寧に好きな所は言ってくれました。

見所としては、受けがジワジワと追い詰められる過程です。攻めは自分の存在を意識させる為に、不自然にならない程度に接触を続けるのです。タイムカードを押す時は受けの背中から覆い被さり、人混みでは「見つかって良かった!」と肩を抱き寄せる。駄目押しにさわやかな笑顔! かなりの策士かと思いきや、本人は意識してもらうために必死と健気なんです。

そんな訳で、単純な受けはまんまと意識しはじめる。更に鈍感な為、攻めの気持ちには全然気付かないまま「さっさと好きな子に告白しろよ」と煽っちゃうのですね。ここで辛抱のきかなくなった攻めに「好きです」と告白され、更に言質をとられ「100%股開くんですよね」とやられちゃう。この時の攻めが、笑顔なんだけど、とても怖い。引き攣った顔の受けと対照的です。追い詰められた受けは泣きながら好きだと認めるはめになるのですね。

その後はまだまだ逃げ腰の受けと、じわじわ囲い込む攻めの攻防戦でしょうか。かわいそうだけど、もう諦めてー!!とニマニマしちゃいました。

エッチはかなり濃厚です。最中でも憎まれ口をたたく受けですが、その表情はエロい!! そしてお願い口調なのにグイグイと強引な攻め。必死に掻き口説くワンコっぷりがかわいらしくてキュンキュン来ました。

他、初期の短編と続き物が2作です。初期の短編は執着ワンコ攻め。表題作と似た感じのジワジワ追い詰め系です。こちらの方が、より怖い。続き物は、正直流れがよく分からなかったです。

ジワジワ追い詰める攻めとロックオンされた受け、という設定自体に非常に萌えましたが、キャラクター達もとても魅力的。すごく面白い作品です!

9

隙だらけの受け

たなとさんと言えば「ヤンキー」、「暴力」などが有名で、やや人を選ぶ作家さんだと思われがちですが、今作はひたすら王道でイチャイチャしていました。特に受けがかわいい!
ノンケのはずの受けが流され過ぎな感が否めないので、珍しく心理描写の繊細さが弱い印象は感じますが、攻めの執着、強引さが妙な説得力を醸し出しています。「股ひらくんすよね」は名言ですね。

6

この作品が収納されている本棚

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