三十路目前にして、 12歳年下のお友達ができました――!?

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表題作年下センチメントの恋

知花琉,高校生,柊が働く本屋の常連客
柊和久,書店員,29歳~

その他の収録作品

  • それからアンセンチメンタル(描き下ろし)
  • カバー下:漫画「0話」

あらすじ

書店員の柊は、童顔だけどこう見えて三十路目前!
可愛い見た目とは裏腹に、大人の恋を楽しんでいた。
するとある日、超好みの常連客・知花さんと一夜を共にするチャンスが訪れた!!
身体の相性も良く、これで今日から恋人同士v と思いきや――
なんと彼が、17歳の高校生だったと判明して!?

作品情報

作品名
年下センチメントの恋
著者
平喜多ゆや 
媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
ISBN
9784199607042
4.2

(55)

(33)

萌々

(11)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
8
得点
232
評価数
55
平均
4.2 / 5
神率
60%

レビュー投稿数8

一途な年下攻めのいいところたくさん!!


幼く見える受けと老けて見える攻めの二人。

受けの勤める書店で出会い、お客として通う攻めに手を出してしまったがまぁ大変!
お互い同年代だと思っていたら、攻めが高校生だったことが発覚!

受けはさすがに手を出せないと距離を置こうとしますが、DK攻めの愛情がとにかく真っ直ぐで一途。
しかし受けはトラウマもあり恋愛なんてしないと突き放します。

絆されたとはいえすぐに付き合わず、お互いを思って別れ、3年経過したのもまた良かったです。
それでもまだ好きだったという二人の気持ちがとても尊い。

特にグッときたのは、攻めの身寄りのおばあちゃんが亡くなったことで、両思いになった時に受けを抱きしめながら「病気にも事故にも気をつてそばにいてください」と泣きながらお願いする攻めの姿。
これには胸が締め付けられました。

カバー裏は、出会い編の攻め視点ですごく可愛いシーンでした。
これは読んで良かった!!

個人的にはバーのママさんのアシストがすごく良かったです。
登場人物みんないい人でハピエン。
読んだ後に満足感で満たされました。

0

穏やかな表現でジワジワ誘う 

「年下センチメントの恋」は、柊さん視点の恋物語。
童顔だけど29才、物語の中で30才になった美人の柊さんは、ゲイがカミングアウトして親に勘当されて、恋愛相手には女性と結婚すると捨てられた・・踏んだり蹴ったりの痛い過去を持つ人。

二人が出会った時は、柊さんは29才。大人びて見える彼は17歳の高校生だった。
知らなかったとはいえ、未成年と知り悩む柊さん。
悩んだ末、年下の相手の立場を思いやって身を引く柊さん。

でも柊さんは、思いやりが行き過ぎて、気持ちのすれ違いを起こしていたみたい。
相談相手のバーのママのアドバイスを聞いても柊さんは頑な。

転勤で一旦縁が切れて、新しい街で再会したとき、知花君は天涯孤独になっていた。それでやっと柊さんが知花君に歩みよる気持ちになりました。知花君の止まり木になろうと思ったんですね。

「それからアンセンチメンタル」は、知花君目線の物語。
「誰かが居る家に帰りたかった」知花君。一緒に暮らし始めて、園芸好きになった柊さん。 「諦めずに居てよかった」と思う知花君は、幸せで泣き上戸になった。

「ハッピーバカンス」
二人で旅行。バーの元まま、アキちゃんにお土産を渡しに行く二人。みんな、幸せそう。

話の展開が上手で、絵が綺麗で丁寧だと惹きこまれます。だから、すぐ読み切れちゃう。癒されたいときにお勧め。
神評価。


0

おとなの分別が招いた遠回り

この作家さんの作品の雰囲気が大好きで、中でも一番好きな作品です。

お互いに同じくらいの年だと思っている書店員・和久(29)とラーメン屋バイトの知花。
傷だらけの知花が書店に駆け込んで来たことで、ふたりの距離はぐっと縮まるが…。
という感じで始まりますが、食事に行ったときから年齢が判明するまでの会話のちぐはぐさやモノローグが面白い!読者は両方の考えが見えるのでタネが分かっているだけに、「これ、どうやって分かるんだろう。分かったときどうするんだろう」という期待感が膨らんでいくのです。
あくまでおとなの付き合いの流れを踏む和久と、好きな人とのデートに有頂天の知花のコントラストが面白くて、初めてのえちぃのシーンは最高です。

このあとからはもうひたすら切なくてもどかしい。
自分のつらい過去や社会の常識などの経験や知識で武装して、社会人としての壁をつくって、踏み込ませないようにする和久と、何とかつながりを持ちたい知花が目指す関係が両極端すぎて、和久のおとなとしての立場もわかるけど、どうしても知花を応援してしまう。
もともと好きになりかけていた相手を理性で忘れるなんて無理な話なのに。
露骨なんですよね、壁の作り方が。頭ではいろいろ考えても、嫌味なほどおとなの正解しか言わない。でもそれって、「ここに壁があるんだよ」って自分自身に言い聞かせてる行為でもあって、もうもどかしい。切ない。たまりません。

あまりネタバレするともったいないので、ぜひ読んでいただきたいのです。
感情の揺れや秘めた想いの強さに、全身に鳥肌が立つような気持ちを味わっていただきたい。
どうしたって縮まることのない年の差という歯痒さ。
年齢が上だからってすべての正解を分かっているわけではないこと。
話さなければ分かり得ないことがあること。
逃げたら逃げた分、自分に何も残らないどころか伝えなかった気持ちが行き場もなく残り続けること。
いろんなことを感じながら、最後は手放しで「よかったー!おしあわせに!」と思える作品です。
ただ、和久の性格に一瞬でもイラッときたら楽しめない作品なのかな、とも思いました。

描き下ろしもカバー裏もかわいい。
何度読んでも定期的に読み返したくなります。

ところどころでいい仕事しているマスター。
美人でイケメンなマスターを170ページほど眺めていたいので、マスターと彼の話も描いてほしいものです。

7

臆病で面倒くさい大人が相手の恋。

干支が一回り違うという年齢差がテーマのお話です。
片や社会人、片や高校生。片や童顔、片や老け顔。本屋の店員と常連客の関係。
そんな二人が少しずつ近付いて、気持ちを伝えて、お互いにお互いの年齢を確かめずに同年代だと思い込んで一線を越えたら……彼の学生証を見つけてしまいました。
これが第1話、ここからが始まりです。

高校生の琉くんは社会人の柊さんのことが大好き。柊さんも琉くんに惹かれていたし、身体の相性も良く「これから付き合うんだろうなぁ」と夢見心地だった。その直後に発見してしまった琉くんの学生証。
柊さんは「これは大人である俺の責任です」と琉くんに謝罪し、今まで通りの店員と客の関係に戻ることを決めます。琉くんに本気になりかけていた胸の痛みを抑え込みながら。琉くんはもちろん食い下がるけれど、柊さんはきっぱりと拒否して取り付く島もない。そのときに柊さんが発した言葉で、琉くんは傷付き、柊さん自身も傷付いた。そうするしかないと納得できてしまうだけに、余計に辛かったです。
それから一日が経ち、考えて考えて琉くんが出した結論は、「柊さんと友達になること」でした。
柊さんも琉くんも、それぞれに抱えている過去や背景があり、それが今の決断や行動に影響しているので、「こうすればいいのに」と簡単に思えないのが苦しいです。けれど、友達として一緒にいるときの二人が穏やかで楽しそうなので、読んでいて温かい気持ちになります。

柊さんも琉くんもあきちゃんも登場人物みんなが魅力的です。
柊さんはちょっとスレた大人を演じているけれど、責任感が強くてしっかり弁えている。まあ、大人の責任を盾に臆病な自分を正当化しているとも言えるけれど、その気持ちよくわかります。自分の想いからも逃げ腰になってしまう気持ち。
それでも、琉くんに惹かれていくことからは逃げられなくて。物理的に離れても、結局逃げ切れなかった。
物理的に離れて3年。若い琉くんが心変わりしても仕方ないと自分自身を納得させられるだけの環境を整えて。心変わりをしていても深い傷を負わずに済むと思えていたのに、疑いだけの時点で傷付くことを避けられなかった。「君が好きだ」と改めて自覚する。
好意を寄せてくれた琉くんを拒んで突き放したのは自分なのに、傷付く柊さんは自分勝手とも言えるかもしれません。けれど、突き放してしまう気持ちがわかるので、柊さんの痛みも伝わってきます。物理的に離れる前の「あの子の心のきれいな所に 消えない痣にならなりたい」という柊さんの言葉が胸に突き刺さりました。そんなことを言ったら叱られる、と自覚しているところもまた。

そんな柊さんを一途に想い続け、離れてからじっくり攻めることを覚えた琉くん。早々に挫折しましたが(笑)
高校生の頃の好き好きオーラ全開でどんどん攻める琉くんも可愛くて好きですが、再会後の少し大人になって控えめにじっくり攻めることにした琉くんも健気でいじらしくて好きです。
離れるときに、黙って持ち去った柊さんの本。下巻の方を選んだ理由に胸がぎゅっと掴まれました。柊さんも、続きが気になるのなら買い直せば済むことなのに、それをしなかった。あああ、もう、二人とも好き!幸せになってくれて本当に良かった!
再会のきっかけとなったのが、その本が原作の映画というのがまた素敵!
その後の二人の甘々でほのぼの幸せな日々も読めて大満足です♪

そして、忘れちゃいけないのがBarのマスターのあきちゃん。
あきちゃんがいなければ二人の再会も一歩を踏み出すこともできなかったかもしれません。あきちゃん、GJ!いい人!あきちゃんも幸せになってくれて嬉しいです♪ありがとう!

3

ピュアな大型ワンコにキュンキュン

神よりの萌え×2です♪

老け顔(?)攻め×童顔受けの勘違いから始まるストーリー。
とにかくワンコ攻めが可愛くて可愛くて可愛い!!!に尽きる。
攻めには終始キュンキュンさせてもらいました( ´͈ ᐜ `͈ )

受けの性格は好みが分かれそうかなーと思いますが、
素直で純朴な大型ワンコ攻めがお好きな方は是非是非!ヾ(*´∀`*)ノ

駆け引きを知らない一直線の愛情と、
駆け引きしか知らない臆病でちょっぴり狡さのある愛情。
12歳差のお友達から始まる関係がむず痒くも切ないです。
両片思いのもどかしさが良い…っ!!

可愛くてキュンキュンして切なくて可愛くて
ワンコ攻めに萌え転がれるお気に入りの1冊です(﹡´◡`﹡ )


攻めは外見は強面寄りの大人だけど、中身は年相応というか年の割にピュア度高め。
外見と中身のギャップに萌えるっ(∩´///`∩)
顔を真っ赤にして好き好きオーラ出してる大型ワンコの可愛さったらもぅね!

でも受けは外見は高校生に見えど、実際は三十路の大人。
「好きだから」と理由だけで高校生と恋人にはなれず、ピッと線を引きます。

その引かれた線の前で、好き好きオーラ出しながらも線を踏み越えないようにジッと我慢するワンコ攻めには、ただただ萌え転がるしかない。もどかしいこの距離が良いっ!!!

でも引かれた線はとても危うい。
両思いで相手を求めているのに蓋をしてるんだらか無理ありますよね…。

それに耐えら逃げた受けは狡くてただの自己満足じゃ?とモヤモヤしたのですが、
再会後のワンコ攻めがクッッソ可愛かったから、まぁ良しとしよう(何様←)
20歳越えても中身は純粋一途なままで安心しました。
素直な大型ワンコは尊い…+゚。*(*´∀`*)*。゚+

本編は受け視点ですが、書き下ろしは攻め視点。
これはホロリとさせられました。
遠回りをした2人だけれど、幸せを育む姿が見られて良かったです。

1

愛しいワンコのお話

ワンコ攻めが好きなので、攻め:ワンコで検索してヒットしたのがこちら。

どんなワンコくんか胸が高鳴ります。

結論:一直線だけどご主人様の言いつけを健気に守ろうとするピュアワンコ。他には見向きもしない忠犬でもある。

年齢を勘違いして一夜の関係を持ってしまった後、
どうしても諦めきれない知花くんは柊と友達になってほしいと伝えて友達になるんです。

友達で、という事で健気に守って距離を保とうとするんだけど、
どーやっても好き好きオーラが隠しきれない知花くん。
混んでる電車に乗って密着ドキドキ、真っ赤になって必死で耐えていたり・・・
視線に柊さんへの思いが溢れちゃう。

一生懸命、節度を持って柊さんに接しているけど、
好きな気持ちはダダ漏れで、それは柊も充分気づいていて、
大人として節度を持って、と自制しているけど、
理由はそれだけはなくて・・・。

柊さんはただ好き、という理由だけでは行動できなくて臆病になってしまい自分の気持ちに蓋をして・・。連絡先を告げず引っ越してしまいます。

3年後。
偶然街で再開します。
でも偶然といえども、これは健気ワンコ君の情報収集力と行動力と運のおかげかな。
柊さんが 知花くんを見て「愛しいなぁ」って思うところは、
読み手の声そのもので、本当に愛しいんですよ、この彼は。

ワンコ・・っていいわぁ。ほんといいわぁ。
と幸せなため息と共に本を閉じた次第です。
「いとしのワンコを愛でる会」会員入り決定。

電子番外編(Renta!で購入)についてネタバレ
二人での初めての旅行。知花琉って名前、南国っぽいよね、という柊さんの話から南の方へ。
二人とも短パンのラフな格好&知花くんはレイまで首にかけてる。
海辺で手を繋いで歩く二人。
夜、ベッドの中でもっと二人でいたいなぁという知花くんに対して、
そうだね、今度はどこ行こう?北の方?温泉とかいろんなところ行こう と話す柊さん。
旅も終わって、あきちゃん(作品中にも出てくるゲイの友人)のところへ二人でお土産を渡しに行きます。
それにしても 琉くーん なんであんただけそんな真っ黒なの?
サーフショップでも始める気?
とあきちゃん。
柊さんは変わらず白いのに、知花くんだけ真っ黒!
というオチでした。

3

君と紡ぐ物語。

この作者さんの『恋の微熱がさめなくて』に収録されている「キミとひみつの夏休み」という作品が好きで、話の運び方が個性的だなと気になっており、こちらを購入しました。
5話+描き下ろし番外編で構成されていますが、5話は4話の三年後という設定です。「○年後と 話がトぶのは好みじゃないな…」と言う方は気をつけて下さい。

スーツよりエプロンが似合う童顔書店員・柊さん(受け)と、彼より一回り年下の夜間校に通う、老け…オトナっぽい知花君(攻め)のお話です。描き下ろし以外、全て柊さん視点で物語が進んでいくのですが、彼の心の声・モノローグが知花君への気遣いと思いやりに溢れていて、切なくて温かいんです。
柊さんのオンとオフでの二面性も魅力的だし、その両方の彼を知ってしまった知花君が繋がりを断ちたくなくて「友達になって下さい」と提案してしまう気持ちが凄く良く分かる。
「友達づきあい」が続いている間も知花君の行動は年相応で紳士的なのに、柊さんが思わず「それは友人を見る瞳じゃないよ」と(心の中で)こぼしてしまう程、好き好きオーラが止まらないのです。

一つ一つのエピソードから登場人物の人柄が押しつけがましくなく伝わってくるし、二人の出会いが柊さんの勤める書店だった事に絡めての「本」を重要アイテムとした終盤の展開が鮮やかだなぁ…と思いました。
「萌×2評価かな・・」と揺れていた気持ちを、ピタっと神評価に着地させてくれた描き下ろしがとても愛しいです。

4

可愛い癒し系なお話。

老け顔年下攻めと童顔年上受けの、可愛いカップルでほのぼのします♪
童顔で可愛いルックスの三十路の受け・柊さん、メガネで大人しくてウブそうなルックスなんですが、結構遊び慣れていてエロくて、割と大人っぽくて(酒とかタバコも吸ったりで)…ギャップ萌えでした。
見た目、ほんと中学生っぽいロリさですが、良い意味で社会人で大人っぽく、悪い意味で臆病で色々考え過ぎな性格で、攻めの知花くんをリードしてます。

攻めの知花さんは、見た目はアラサー?ぐらいで確かに老け顔なんですが、中身は年相応で、若さ故に直情径行で勢いがあります。
しっかりしてて良い子ですが、年下らしい可愛い一面もあります。

体の関係から始まりますが、ピュアで可愛らしいお話でした。
末長く爆発しろ。

3

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