リムレスの空―魚住くんシリーズ〈5〉

rimless no sora

リムレスの空―魚住くんシリーズ〈5〉
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神11
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
69
評価数
16件
平均
4.4 / 5
神率
68.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
成美堂出版
シリーズ
クリスタル文庫(小説・成美堂出版)
発売日
価格
¥495(税抜)  ¥535(税込)
ISBN
9784415088341

あらすじ

ようやく久留米と恋愛関係になった魚住にアメリカ留学の話が持ち上がる。
いまださちの死の影響が大きくPTSDと闘う魚住は大きな不安を覚えるが、久留米との恋が彼の中の何かを確実に変えていた…。
幸福も不幸も、出会いも喪失も、強さも痛みも…すべてを見つめる静謐な眼差しの物語、感動の完結。

表題作リムレスの空―魚住くんシリーズ〈5〉

久留米充 サラリーマン
魚住真澄 大学院生

その他の収録作品

  • アイ ワナビー ア フィッシュ
  • 夏の子供

評価・レビューする

レビュー投稿数4

いい本を読んだ、という充足感に溢れる。

このシリーズで、私は初めて泣いた。
ちょこちょこと、いろんなシーンで。
きっと一般的には3巻が一番痛くて辛くて
泣いてしまうのだと思うのだけど、
そこでは泣かず、
この完結編のちょっとしたところで泣いた。
辛い涙ではなく、あったかい涙。
最終巻では主に魚住が留学を決意するまでと、
ほんの少しのそれからが描かれている。

シリーズのラストである【夏の子供】では
初見の人物・太一が
語り手であることに驚いたけれど、
がっかりという気持ちはどこにもなく。
空白の期間を見たいとか
もっと読みたいとは思うのだけれど、
沢山の関係を描いてきた
本作だからこそのラスト。
ふんわりとしてキラキラもして、
でも現実感も感じられて。
BLというカテゴライズを越えて
勧めたくなるという人の気持ちも分かるし、
普段はコミック派の人でも読み易いと思う。
読後にあったのは、爽やかな充足感だった。

そしてBL的感想とはちょっとズレるけれど、
久留米の同僚・西村が初めて久留米を
ご飯に誘うというシーンで私はつい涙した。
人間はラブだけで生きてるわけじゃない。
続き
一人では生きられないし、
会社勤めなら一人で仕事はできない。
やりづらくてストレスを感じることも多いけど、
通じ合った時(恋愛じゃなくても)の喜び
というのは誰もが覚えがあること。
だからこんなにも小さなシーンで
私は共感してしまったのだろうな。
実際、こんなにも自分にとって
好ましい人たちに囲まれるってのは
現実世界では少ないと思う。
でもだからこそ、このシリーズは
羨ましくて魅力的で忘れられない。
そしてそこがこのシリーズを
「名作」にしてる所以なんだろうと思う。
自分以外の【他人】の大切さと
その【人としての魅力】が、
きっと読者を惹きつけてやまないのだ。


重いテーマを扱ってきた同シリーズながら、
後味は、柔らかな光が溢れているようなイメージ。
「いい本を読んだ」という作品を探している方は、
是非手にとってみてほしい。

1

物語は続いている

読み終わった後、思わずほろっときてしまいしました。
ほんのり切なくて、でも胸があたたかくなるそんなラストでした。

魚住の留学が決まって、おそらく最終章は魚住と久留米のひと悶着ありつつも帰ってくるのを待っている、というよくあるラストを予想していたのですが、予想外に語り手が太一という初登場の少年。

少年から見た魚住と久留米という人間。そしてこの世界。
辛い境遇である太一は、この世界に対して当然不満がある。
だけど自分よりも不幸な境遇だった魚住は、この世界を恨むとか許すとかそういうこともなく、だだ事実を受け入れている。
普通なら太一のようにこの世の理不尽なことに腹を立てて当然です。
それでも魚住たちといた太一は、人それぞれの不幸や幸福があって、人それぞれの人生があると学んでいきます。
でも強いこどもになって、自分の未来を自分の手で切り開いていこうと心に決める幼い少年太一に涙しそうになりました…。
過去の小さいことをあーだこーだ言っている自分を、思わず見つめなおしてしまいました。

このシリーズは色んなキャラクターの視点から物語を見ていて、それぞれの人生観が覗けて続きほんとうに面白かったです。
もっと早く出会いたかった名作が、また増えてしまいました。

0

成長したね、魚住

シリーズ最終巻です。
新装版が書き下ろしつきで出てるので、そちらを買うのをオススメします!
プレミアつきの値段で旧版を揃えた私も、結局新装版のほうも買うんだろうな…くそぅw両方買うことに不満はないんですが、旧版の値段がガクッと下がったことが妙に悔しいですw

ステキなラストでした。
とくに、語り手を太一にした『夏の子供』が好きでした。
登場人物の数年後の姿を、第三者の視点から描くっていう手法、じつに私好みの手法なんですよね。

こういうBL、もっともっとたくさんあっていいんじゃないかなと思いました。
セックスに至るまでが早すぎるし、「恋」しか見てない男が多すぎる!
仕事や友人関係や家族関係などなど、多角的に「人生」そのものをじっくりと描いた作品が、もっとあってもいいんじゃないかなァと。
偉そうなこと言ってスイマセン。
結局は、読者の需要が決めるというのも分かってるんですけどねw

1

もっと読みたい、と思う!

魚住くんと久留米っていろいろあり過ぎて、5巻が「どういう風に終るのかな?」とページをめくらずにはいられない1冊でした。

あんなに弱々しかった魚住くんが見事なまでに成長してましたね。
結局、魚住くんの留学で二人の関係は途切れる…と二人とも思っていたのですが、ラストのラストで「ちゃんと続いてますよ」というような一行に、私の頬も緩んでしまいました。
離れ離れになるのに、どこかほのぼのとしたムードが漂う、とても好きな作品です。

絶版なので入手は難しいでしょうけど、手に取る機会があるなら是非読んでいただきたい、と思うシリーズです。

6

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