イラスト付
『劣情スイッチ』の続編。前作未読でも所々で注釈が書かれているので、二人の関係や過去について理解はできるのかな…?けれど二人の出会いや恋人になるまでの過程が分かっていた方がより楽しめるかなと思います。
ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意を。
『劣情スイッチ』で義兄弟の関係から恋人へと形を変えた史郎×依泉。
今巻は甘々な恋人同士になったところから話はスタートします。
人に見られることでさらに欲情を高ぶらせてしまう依泉の性癖。
そういった彼の性癖をすべて受けとめてくれる義兄であり恋人でもある史郎に、まさに身も心も預けてしまっている依泉。
自分のすべてを懸けて史郎に惚れこんでしまっている依泉ですが、ある日母親から見合いを打診されて。義兄との本当の関係を伝えることができない依泉はしぶしぶ見合いを受けることに。
それを史郎に伝えることができないまま、史郎から旅行に誘われて…。
というお話。
えっと。
前作もかなりエロかったですが、今巻もすんごく、とってもエロかった…。
すでに出来上がっている二人という事もあって、半分以上、いやもっとかな?服を着ていない気がします。
玄関で、夜行バスの中で、「同好の士」の集まりで。
ありとあらゆるところで盛ってますw
夜行バスの中で周囲に人がいる中での行為(挿入まではナシ)もエロかったし、「同好の士」の集まりで衆目の前で事を致していたり。
もともとネット配信で依泉が自身の自慰を配信していたのを史郎さんが熱心に見ていたファンだった、という関係だったこともあり、史郎さん、依泉の身体に熟知してます。依泉の恥ずかしいとより一層興奮してしまう、という性癖も認識しています。
なので容赦なく攻め込む史郎さんがエロいのなんのって…。
「エロ」という点では突き抜けた感のある二人ですが、今巻は依泉と史郎さんの「これから」についても悩むシーンが。
義兄である史郎さんと、こういう関係でずっといられるのか。
母親と義父に隠し通し続けなくてはならないのか。
大人で、色々な経験をしてきた史郎さんにいつか飽きられるのでは?という心配をする依泉ですが、史郎さんは史郎さんで、まだ若く未来のある依泉に捨てられたらどうしよう、と心配していた模様。
もう勝手にやってなさい☆
という気持ちになってしまった…。
お互いべタ惚れで、快楽に弱い二人なので、とにかく甘いしエロい。
その言葉に尽きる1冊だったように思います。
史郎さん、過去はそれは奔放に遊んでいた模様。
そのことに絡めたトラブルとか、依泉の嫉妬とか、そういうシリアスな展開にもっていっても面白かったんじゃないかな。
シリアス度は一切なく、とにかく甘やかされ、快楽を与えられる依泉のお話。
甘々でエロエロなストーリーが読みたいときにお勧めの糖度の高いお話でした。
「劣情スイッチ」の続編です。一応前作を読んでなくても読めますが、読んでいた方が背景がわかっていいと思います。
前作で出来上がったカップルなので、あとがきで書かれていましたが曰く糖度3割増だそうです。私的には作品中7割くらいいちゃいちゃというよりエロエロで糖度全開という感じでした。
母親から頼まれて仕方なく見合いする依泉(受け)の話。
史郎(攻め)に誘われて同好の士の集いに行く話。
見合いが史郎にばれて、これからのことを考える話の3つが大きな流れでした。
が、エロエロの中に話が少し混じってるという感じでストーリーというほどではないかもしれません。
同好の士の集いというから乱交だったらどうしようとちょっと怯えましたが、実際他の参加者はそうだったようです(特に描写はない)が、史郎が依泉を誰かに抱かせるわけもなくこの二人のアレコレを皆にみせつけるだけでした。
見合いの話から二人の今後について思い悩み、親にいつまで黙っているかとか、自分の性癖が変態だという負い目もあり史郎とずっと一緒にいられるのか不安になる依泉。
実は平気なふりをしているだけでいつか誰かにとられてしまうかもと不安に思っていて独占欲でどうにかなりそうなのに嫌われたくなくてそれを見せないようにしている史郎。
とりあえずの外からの危機は去り、二人が自分の思っていることをちゃんと言い合って、これからは二人で悩もうと誓い合えたので良かったです。
ただ、この二人はヤリ過ぎです。特に、依泉はちゃんと大学行って勉強してるのかしら。就職先は決まっているけど、この先大丈夫なのかしら。おばちゃんは心配です。
ストーリーよりもエロ全開の話だったので、疲れて頭を使いたくないときに読むのにぴったりかも。糖度の高い執着攻めは大好きなのですっごく良かったです。
後、百合カップルが出てきます。ほんのちょっとですが、史郎の友人で感じの悪い人たちではなかったですが、苦手な方はご注意を。
前作の劣情スイッチが、西野先生作品では1番好きなストーリーなので続編が出ると知って楽しみにしていました!
後書きで先生も糖度3倍増し、と書かれているとおり、
前作でくっついた2人は特に大きな障害はなく、
前作に増してあまあまいちゃいちゃw
史郎さんのえっちな言葉攻めはそのままに、
前作とは違うシチュエーションでのエッチを
楽しんでくれてます!ヽ(*^ω^*)ノ
9割エロ、、、?w
そこは西野先生の通常営業ですねw
以下ネタバレです。
個人的にもう少し欲しい!と思ったのが
同好の士の集いのパーティーでのプレイ(*゚ェ゚*)
隠微な雰囲気の中で、史郎以外の人とはヤらないまでも、
何かほかの形で他の人から煽られる受けちゃんを見れたら更に自分の中での萌えポイントアップだったかも、、、!
陸裕先生のイラストは前作よりも断然こちらの方が好きです♫
夜行バスの中でいたずらされちゃうのを必死に耐えるシーンの挿絵には、萌え萌えでした!!!
前作も良かったですが、今回はより一層イチャイチャ&エロが増しててとても良かったです。
何も考えずエロが読みたい時は最適な一冊です(笑)
「劣情スイッチ」でハマってから西野さんの作品は他のも読んでみたんですがあまり私には合わなくて、今回は続編なので期待してました。
結果、大当たりでした!
甘々ラブラブな作品が大好きなのでこのシリーズはツボみたいです。
受けがとにかく気持ちよさそう(笑)
攻めの執着っぷりも良いです。
お互い好き合ってるのが伝わってくるので多少拗れそうになっても安心して読んでられます。
まだまだラブラブっぷりを堪能したいのでぜひ続編もお願いしたいです!
『劣情スイッチ』のその後。
前作の清々しさにやたら感動しちゃったので、勢いでこちらも読了。
いや、甘くて、とんでもなくエロいのはその通りなんですけれど、前作でも感じた清々しさは消えてないの。
愛欲まみれの日々を送る2人が「共に白髪が生えるまで」と決意するまでのお話なんですもの。
これさぁ、とてつもない純愛話だと思うのね。
2人で夜行バスの中で『イケナイいたずら』をしたりされたりして、史郎の『同好の士』が集まるその手のパーティーで『衆目に晒されプレイ』で意識が飛んじゃったりして。
でも、それと同時に依泉くんは、母にお見合いを勧められているんです。
で、その相手から偽装結婚を持ちかけられ「波風立てずに史郎とずっと一緒いるためにはその方が良いのかも」とちょっと心がぐらついちゃったりもする。
でも依泉くん、結局は『波風が立つのを覚悟で』史郎との純愛を貫こうとするんですな。
前作の最初の方では、かなり後ろ向きだった依泉くんを思い出すと「いやー、たくましく育ったねぇ」と感心します。
愛は勝つのよね、最後には。
色々な意味で、色々なところが?(笑)『元気になった』シリーズでした。