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表題作闇のうつつは

かけ出しのカメラマン 神尾尋也
野良猫のような少年

あらすじ

かけ出しのカメラマン神尾尋也は、ある日輪姦された一人の少年を助ける。外見とは裏腹な彼の放漫さに反感を抱き、やがて自分の気持ちに気づかぬままに惹かれていく尋也。しかし、自虐的ともいえるその少年には以外な過去が隠されていた―。孤独な二人の出会いが、ここに新たな物語を生む。

作品情報

作品名
闇のうつつは
著者
双海真奈 
媒体
小説
出版社
茜新社
レーベル
オヴィスノベルズ
発売日
ISBN
9784871821483
3

(2)

(0)

萌々

(1)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

かなりくらめなのでご注意

かなりダークなお話で、重いです。
自分は輪姦・強姦系は大丈夫なので、あらすじを読んでこのくらいのダークさなら大丈夫だろうと思いこんで手に取りましたが、思った以上に複雑に病んだお話で、ここまでくると苦手かもしれない・・・と感じました。

なかなかに病んだ人達が出てきます。好みがパキッと別れそうだと思いました。もともと歳の差ものが好きで、トラウマを持った子供が受けというのも好みだったのですが、受けの友季の境遇があまりに痛々しかったので、読んでる間はスッキリせず…。
ラストはちゃんと未来のあるお話ですが、ダークなお話が苦手な方は避けたほうが良いと思います。
輪姦、殺人、強姦、少年院・・・などなど、けっこうなシリアスです。

友季は輪姦されていたところをカメラマンの尋也に助けられて知り合いますが、尋也は輪姦されていた写真をネタに、友季を半分脅すようにして抱く、という、未成年相手に、私は尋也が大人としてどうなのかと思いまして、結局最後まであまり好きになれませんでした。
もちろん攻めとして友季を守ってくれるように次第になりますが、まだはっきり付き合ってないうちから他の男性と歩いてるところを見かけて激怒して、友季を淫売呼ばわりというのもあまりに大人げないのでは…

友季は昔、教師に強姦されたり、その教師を兄が刺し殺して捕まったり、SMマニアにストーカーされて犯されたりとかなり痛々しい。ここまで痛々しかったり不遇だと、萌えを感じることは出来ずただただかわいそうでした。
最終的には幸せになりますが、それまでのストーリーをどこまで許容できるかでだいぶ萌え度が変わると思います。
少し昔の作品ですので、BLというより中身は耽美Juneに近いかもしれません。この時代のものでこのくらいの暗さの内容は珍しくなかったのかも。
ただ、ダークが苦手な方は注意して読まれることをおすすめします。

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