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皇子のいきすぎたご寵愛 ~文章博士と物の怪の記~

ouji no ikisugita gochouai

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表題作皇子のいきすぎたご寵愛 ~文章博士と物の怪の記~

佐須貴之,受の元教え子で鍼師
最上夜藤春,文章博士

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

幼い頃より頭痛持ちの文章博士、最上夜藤春には、物の怪が見えてしまうという厄介な力が…。
そんな藤春の秘密に気づき、なぜかやたらと懐いてくるのはかつての教え子で今をときめく鍼師、佐須貴之だ。
藤春は貴之に乞われ、五条橋に現れるという女の霊の謎を追うことになるのだが…
なんとそこには帝の妃の死が絡んでおり、しかも貴之の正体は皇子!?
真実を探るべく、藤春は嫌々ながらも女装して後宮に潜入するはめに…。

作品情報

作品名
皇子のいきすぎたご寵愛 ~文章博士と物の怪の記~
著者
雛宮さゆら 
イラスト
まつだいお 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
ISBN
9784879199850
3

(5)

(1)

萌々

(0)

(2)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
13
評価数
5
平均
3 / 5
神率
20%

レビュー投稿数1

攻めの口調に違和感

あらすじ:
平安時代。文章博士の藤春(受け)は、元教え子で今は鍼師になった貴之(攻め)と共に、物の怪退治に乗り出すことに。
女装して後宮に入ることになるが…

藤春は幼い頃からひどい頭痛持ちで、物の怪が見える(物の怪に反応して頭痛がする)という体質。
貴之に「師匠」と慕われる先生ですが、性格はツンデレで可愛らしいタイプです。

貴之は、そんな藤春の頭痛を治したくて鍼師になった健気攻め…かと思いきや、結構強引でしたたか。
また、H中の台詞がとても平安時代の人間とは思えず、違和感が半端なかったです。
「師匠、才能あるね」
「これで終わりとか、思ってる?」
等、口調が完全に現代っ子。
師匠に対する口の利き方とも思えず、貴之の魅力がちょっと半減してしまったかも。
Hのときだけタメ口、というギャップ萌狙いの設定だったのかもしれませんが、平安時代という舞台設定を無視されては逆に興ざめかなという感じでした。

女装した藤春の後宮での暮らしや、貴之との几帳でのHなど、平安時代設定が活かされたエピソードは多いだけに、貴之の口調のチグハグ感が悪目立ちしている印象です。

また、物の怪退治の話がメインかと思いきや、物語終盤で藤春が幼い頃大人の男にイタズラされたとのエピソードが出てきて、しかもアッサリ決着がついてしまうので、やや消化不良な読後感。
重たい過去がサラッと片付けられてしまうのにも違和感でした。

中立寄りです。

3

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