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てんてん
父王の複雑な心境
本品は『王子様の運命の花嫁』の
フェア書店限定特典ペーパーです。
本編後、冬麻が国王と対面するお話です。
大学を卒業した冬麻は
恋人のレオナルドとノエルに伴われて
サンノレア国へと旅立ちます。
サンノレア王宮で
レオナルドの父・ダリウス7世と
対面するのですが
レオナルドは
冬麻の事を自分の伴侶として
日本から迎え入れたと
シンプル過ぎる紹介をして
国王と冬麻を固まらせます。
無駄に飾らないところは
レオナルドの美点ではありますが
王家でなくても家族の一大事を
簡潔にすまそうというのは
いくらなんでも得策ではありません。
ダリウスはレオナルドから
日本で花嫁を見つけたから
いずれ紹介するときいていたのに
紹介された人物は
どうみても男性である冬麻で
訳がわからない状態で
凍りつかれてしまいます。
対してレオナルドは
自分の妻なのだから花嫁、
「トーマ」は日本では一般的な男性名だし
今時、同姓婚等そう珍しくもないと
反論します。
両手で顔を抑えたダリウスは
ふらふらと玉座に腰を落とします。
ダリウスは
ノエルへと手を延べて膝に抱え上げ
疲れた様にため息をつきます。
愛する妻に先立たれ
次に迎えた妻には実家に帰られ
息子には男嫁を連れてきて…
ノエルだけはずっと良い子でいてくれよ
しかし、ノエルの言葉は
悪気はなくても父王には冷たいもので…
A5サイズ片面ペーパーで本編後の
サンノレア王国での出来事になります。
ぼく、トーマをわるく言う父様は嫌いだよ
ノエルの言葉は
ダリウスに大打撃を与え
父王は再び固まってしまいます。
しかし、ダリウスも
日本から戻ってきた息子達が
耳タコなくらい冬麻の話をしていたと言い
最終的にはもう一人の息子として
歓迎すると言ってくれます。
最後にレオナルドが約束の指を
冬麻の左手薬指にはめるまで
王道故にツボ!!な展開でした （＾－＾）/
レオナルドとノエルの中では
既に冬麻の性別は問題外でも
ダリウスとしては
息子がゾッコンな花嫁がやってくるのを
とっても楽しみにしていたのでしょうね。
それでも息子の幸せは
目の前の冬麻という人物が必要だと
判ってしまう複雑な親心が
レオナルドにチャンと伝わっているのかは
ちょっと微妙かも?!とは思いつつも
2人が幸せなら
それはそれで大団円で良いのかな♪
