伯爵と革命のカナリア

hakushaku to kakumei no canary

伯爵と革命のカナリア
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神9
  • 萌×28
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

61

レビュー数
5
得点
82
評価数
22件
平均
3.9 / 5
神率
40.9%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥639(税抜)  ¥691(税込)
ISBN
9784199008696

あらすじ

美しい白い翼に、天使の歌声をもつ有翼人種――通称カナリア。愛玩品として見せ物小屋で歌うことを強いられていたノワールは心も声も枯れ果てていた。「そのカナリアは、私が言い値で買おう」そんなノワールを冷たい声で買ったのは美貌の貴族の男・シルヴェストル。不機嫌そうな新しい主人に、ノワールは怯えるばかりで…!? 王政への不満が募る革命前夜、身分差の愛に、激しい嵐が吹き荒れる!!

表題作伯爵と革命のカナリア

シルヴェストル・バスティード,伯爵,28才
ノワール,有翼人種『カナリア』,18才

その他の収録作品

  • あとがき

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レビュー投稿数5

ベルばら+源氏物語?

天使の羽と歌声をもつ「カナリア」のノワール(受け)は見世物小屋で歌を歌わされていました。
「カナリア」は北欧の山奥に住む有翼人種です。
この時代、白人以外は人権を認められていないようで、翼をもつカナリアは見世物小屋で歌を歌うか、娼館に売られるか、貴族に囲われるかの扱いを受けています。ノワールも一人で歌っていたところを人間に見つかり見世物小屋に売り飛ばされます。毎日虐待を受けながら歌を歌っていますが身も心も疲れ果て声が枯れてしまいます。あとは娼館に売られるだけとなったとき、シルヴェクトル(攻め)という伯爵に引き取られることになります。

シルヴェクトルは伯爵家当主ですが、母親が「カナリア」です。
両親は祖父に反対されたため駆け落ちするのですが、「カナリア」であることが周囲にばれてしまい迫害され、心労がたたって早世します。
最愛の妻を亡くした父親は、伯爵家を没落一歩手前まで散財して亡くなります。後を継いだシルヴェクトルは、伯爵家を潰してしまおうとしていたのですが、母親と同じ黒髪のノワールが母親と同じ子守歌を歌っていたのを聴き、ノワールを引き取るため、伯爵家を再興するのです。
続き
8年後、18歳になったノワールは声は取り戻しましたが歌うことはできないままです。様々な学問を学び、何不自由なく生活させてもらいすっかり普通の青年になります。
シルヴェクトルはノワールには甘々ですが、外では「氷の君」と言われるような冷静沈着で有能な実業家です。
源氏物語の光の君のような感じですが、光の君と違って、ノワールを自分のものにしてしまいたい欲求に抗い、外の世界を見せてあげようとし、ノワールが幸せになることだけを願っています。ノワールもまた幼いころから面倒を見てもらったシルヴェクトルを慕い恋心を抱いています。

時期的にも背景的にもフランス革命を彷彿させます。
同じように王や貴族の圧政に苦しむ人々によって不満が噴出する寸前で、今の国のあり方に疑問を持っている人たちとともにシルヴェクトルとノワールも革命の中に身を投じることになります。

絡みは2回ですが、シルヴェクトルに引き取られてからは18歳になるまで純粋培養されてきたノワールが無邪気にシルヴェクトルを煽ってしまうのは読んでいて楽しいです。自分がしてもらったから、次は自分の番だ、僕も舐めたいと言われて絶句するシルヴェクトルには、こっちが身悶えしました。

執事頭のハインリヒやシルヴェクトルの従兄弟のヴァレリアン、新聞記者のJ・D等有能でいい人がたくさんいて、特にふわふわ髭のハインリヒは癒しでした。彼が出てくるだけで文中がほんわかした感じになるくらいです。

フランス革命に「カナリア」という想像上の人種を掛け合わせた話でしたが、最後のほうまでどきどきしました。
ノワールが大事にしていた子守歌を唯一聴かせてあげたいと思った年下の「カナリア」のリュリュが意に染まぬ生活をずっと強いられていたことはとても悲しいことでしたが、再会できたことはよかったです。ノワールはこれから、今まで観賞用や性奴隷としてしか生きられなかった「カナリア」たちが穏やかで幸せな生活ができるように、愛するシルヴェクトルとともに頑張っていくのでしょう。
主人公の立場とか全然違うのですが、時代背景が似ているせいか、「ベルばら」とか「ラ・セーヌの星(古い・・)」とかを思い出しました。歴史大河小説を読んでいるような気持で読めるお話しでした。

1

金髪イケメン溺愛伯爵×翼もち黒髪頑張りっこちゃん!

キタ!金髪攻め!しかも執着溺愛系!そして羽根つき受け~♡
35歳×20歳 ぐらいだと神!だったんだけど、ちと攻めが若かった・・・
でも不器用攻めなんで俄然萌え萌え~ でした!

カラー口絵に受けさん(10歳)を引き取った時の攻めさん(20歳)が
描いてあり、超素敵~ハニーブロンド、灰色がかった青い目♡♡♡
イタリア男やフランス男みたいに キラキラっという感じまではないですが
金髪系がお好きな方はお気に召すのでは と思います。

受けさんは、最初、見世物小屋で鞭で叩かれていて
声も出ない、翼もしまえない というボロボロ状態。
そこを1年かかってようやく資金調達できた攻めさんに
引き取ってもらって、いざお屋敷へ。
最初から「この人は大丈夫だ」的に懐くのではなく
怒られる、叩かれる とびくびくしている記載があり、めっちゃ共感。
徐々に癒される受けさんにこっちもとても嬉しくなります。
ここまでで1/5ぐらい。

残りはその8年後。攻めさんの超過保護ぶりを堪能。
(ぶどう剥いてあげたり。受け18歳なんだけど。)
その後、全体の3/5ぐらいで想いが通じ合いま続きす。
最初のイタすシーンが長い長い(個人的見解ですが)
そして初射精したばかりなのに、斜め上にかっとんで前向きになった
受けさんとのやり取りが超面白く、笑うところではないはずなのですが
私は笑ってしまってめっちゃ困りました(車内)

残りは革命話+2回目のベッドシーン。これまた長い。
脱ぎ始めてから20ページはありました(笑)
(普段標準~エロ少な目のものを読んでるからかな?)
手を変え品を変え的に色々おやりになってるので、飽きはしなかったです♡

革命話の方は、最初、受けさんがジャンヌダルク的に担ぎ出され・・という
悲しめパターンが頭を過って不安になりましたが、大丈夫でした!
他のお姉様が書かれているとおり、めちゃ上手くいって
ケガ一つない感じなので、それはそれでなんだかなーとも思いましたが・・

受けが痛々しい健気受け というのではなく、頑張りっこで前向きなので
読後感がよかったです。
また 久しぶりの金髪(人間)攻めを堪能した本でした!

1

カナリア革命

母親が有翼人種だった貴族と不遇な有翼人種の光源氏的な物語です。器用過ぎない溺愛執着攻め大好物です。
シルヴェストルが最初にノワールに対して恋愛感情を持ったのって、やっぱりクロワッサンサンドを食べてるところ(カラーの口絵あるよ)なんですかね?あのときノワールはまだ子供でしたが、シルヴェストルがあの場面で『自分のも咥えてほしい』とか『今すぐ抱きたい』って思ってたら変態っぽくて萌えるわぁ。
ノワールも、ただ守られるだけのカナリアじゃないところがとても良かったです。
ただ、私の個人的な意見としては、革命を起こしたにしては描写がちょっと綺麗すぎるかな、と。
ファンタジーとはいえ、もう少し血なまぐささとか、革命前の人々の緊迫した雰囲気とか、いつもは優しいシルヴェストルやヴァレリアンの非道な面とか、そういったゾクッとする場面がほぼ皆無だったのは残念。ノワールたちの関係があまあまだったから、背景くらいはエグみがほしかった。
ま、エグいシーンが苦手な方もたくさんいらっしゃるので難しいのですかね?
リュリュやヴァレリアンのスピンオフもみたいですが、私はまたシルヴェストルとノワールを主人公とした続き、“革命後”を続編としてみたいです!
巻末にハインリヒの問わず語りとかあれば尚良いですな!

1

歌を忘れたカナリアは

フランス革命時のベルサイユを思わせる感じの、金髪イケメン伯爵攻めと、奴隷のように売買されている有翼人種「カナリア」の少年受けとのお話です。

翼を持ち、美声で歌を奏でるカナリアという種族の受けは、見世物小屋で鞭打たれながら無理やり歌を歌わされていたところを、美貌の貴族に身請けされます。
その冷たそうな表情に、もっとひどい目に遭わされるのかもと怯えきっていた受けですが、もちろんそんなことはなく、徐々に打ち解けていきます。引き取られた時点で攻めは20歳、受けは10歳です。
そして、養い親と養い子としてナチュラルいちゃいちゃな日々を送ること8年、攻め28歳受け18歳のときに物語は大きく動き出します。

王の治世がひどく、民衆の不満は高まるばかり。そんなキナ臭い情勢に革命が起こり、受けと攻めも否応なしに巻き込まれていきます。でも、そんな殺伐としたご時世にもかかわらず、受けと攻めの関係はひたすら甘いです。多少の危機や行き違いはあるものの、育ての親と子の関係の時から甘々、くっついたあとはもっと甘々。個人的に、くっついたあとのべったり系のいちゃ甘がとってもツボで、楽しかったです。
クー続きルイケメンな攻めが、受けを膝抱っこして脂下がっていたり、受け以外のことは基本どうでもいい感じで暴走しているのが萌えました。エッチも、まるっきり知識のない受けの天然な言動に煽られまくる攻め、という個人的萌えツボなパターンで楽しめました。

わずかにマイナス点だったのは、受けが考えなしに(というか考えすぎて)突っ走った挙句危機に陥る展開があまり好きでなかったこと、恋愛感情で好きになった瞬間が受け攻めどちらもはっきりしなかったこと。あと長ったらしいキャラクター名が好きでないので「シルヴェストル」とか「ヴァレリアン」とかの名前にはちょっとモヤっとしました。
ですが基本的に読みごたえがあって良かったし、いい感じの甘々に萌えさせてもらえました。世界観も面白かったので、脇キャラのカナリア・リュリュとヴァレリアン、あるいはJ・Dとかとのスピンオフがあったら読みたいなと思いました。

6

超過保護攻めの溺愛っぷりに萌えます!

貴族の青年×養い子の、革命の中で花開く恋といった感じの物語です。
この革命というのが、ちょっとフランス革命を思い起こさせました。…の緩い感じ。

攻めに庇護され狭い世界で生きていた受けが、自分の意思で立ち上がり…と主人公の成長物としても楽しめるのですが、一番のお薦めはその甘々っぷり!!
受けを溺愛している超過保護な攻めと、そんな攻めをこれ以上ない程大好きな受け…という組み合わせなので、とにかく甘い! 表紙やタイトルからシリアス調を想像された方も、いつも通りの超甘々な二人なので安心して読んで下さい!…とお薦めします。

白い翼を背中に持つ有翼人種『カナリア』のため、見世物小屋で酷い扱いを受けていたノワール(受け)。そんな彼を買い取ったのが美貌の貴族・シルヴェストル(攻め)。シルヴェストルに庇護され、美しく成長したノワールですが、否応なく革命の波に飲み込まれ…というあらすじです。受け視点です。

主役二人が王政に不満を持つ革命推進派の中心となり、不当な扱いを受けている『カナリア』達を救出したり、民衆を率いて城に乗り込み…と手に汗握る展開。
ノワールをただ大事に箱の中に閉じ続き込めておきたいシルヴェストルと、庇護されるだけの存在じゃなく、一人の人間として認められたいノワールの間で起こるすれ違い…と、読み応えのある内容。

しかし、個人的に一番おすすめなのは、攻めの溺愛っぷりでしょうか。
ノワールを引き取った当初の、攻め20才、受け10才時点では、ひたすらほのぼの。不器用なりに精一杯の愛情を見せるシルヴェストルと、酷い扱いを受けていたため大人の男性にビクつきながらも懐いていくノワール。人間不信気味だったノワールが、周りの人達の大きな愛情に触れて、満たされていく様には胸が熱くなります。

更に美しく成長した18才のノワールに、まさに壊れ物のように過保護に接する28才のシルヴェストル。「お前の指が葡萄の汁で染まってしまったら大変だろう」と、葡萄の皮をせっせと剥いてやってます。アホだろう…。そして「シルヴェストル様にしてもらう事で嫌な事なんてなにもありません」と本気で言っているノワール。甘すぎる…! 
この状態で、まだ保護者と養い子なのです! ここからすれ違いを乗り越え、結ばれた二人のバカップルぶりが想像いただけると思います…。

絡みは2回。純粋培養な受けなので、真っさらで何も知らないのですね。あまりに無垢な反応に、攻めが「…参った」状態なのが萌えます。そして天然な言動で攻めを煽ってしまうという…。
「出したくなったらイかせてと好きを言う事」と攻めに教え込まれ、素直に従っている受けが可愛すぎてキュンキュンきます。

個人的に、とても気に入ったのが、サブキャラのロマンスグレーな執事さん。出会った当初のぎこちない二人の橋渡しをしたり、二人を見ていて胸焼けがしないかと言われ、「実は甘いものが大好物でして」と答えるお茶目さんです。

甘いもの好きさんにお薦めします!

9

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