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原作既読でした。
しかし、これがまた辛さを倍増させたというか、先を知っているからこそ、台詞の一つ一つが沁みた。
2枚目なんかは、ずっと泣いてました・・・。
遠藤告美(受け)役の松岡禎丞くん。最高だった!
幸薄い、儚げ美人。松岡くんは、そういう役がとても合っていて、演技も上手い。
そして、本人も泣きながら演技されたとか。
このCDは、彼の代表作になるのではないでしょうか。
最近、本当にBLドラマCDに出演される事が多くなってきた、荒野朔太郎(攻め)役の古川慎くん。
淡々と心情を語る、でもどこか子供っぽい朔太郎の役を見事に演じられておりました。
まさか、おじいちゃん役までされるとは・・・。
小嶺ヤコせんせ役の木村良平くん、貢藤利里役の日野聡さん。
出演はそんなには無かったのが残念ですが、彼らが主役のお話もあるのでドラマCD化求む!ですね。
特に良平くんには、もっと沢山出演して頂きたいです。
特典フリートークは、松岡くん&古川くんとそれぞれ個別で日野さんと良平くん。
ご自分の役についてや、ちょっとした事で嬉しくなる様な事などのお話をされておりました。
原作既読なので、絶対泣くだろうなと思ったとおりいくつものシーンで泣かされました。
キャストが原作を読んで思い描いたような声で素晴らしい演技でした。
松岡さんの淡々とした語りの部分も、感情を必死に抑えた声やどうにもならない現実とか何もできない自分への苦悩といった感情の変化が痛いほど伝わり本当に告美さんがいると思いました。
アニメなどで聴いていてもとても演技のお上手な方だと思っていますが、映像がなく声だけだと余計にその良し悪しが顕著になると思います。
古川さんの年下の好青年でありながら、記憶障害を抱えて将来への不安や儚さを思わせる演技が切なさを感じられる演技でした。
優しく透明感のある作品の空気感がそのまま音声になったと思います。
朔太郎が自分が告美を不幸にしてはいけないと一線を引いたり離れようとする気持ちや、告美が朔太郎に何もしてあげられずに苦しむ気持ちが切ないです。
お互いを『好き』と言いたいのに言えないから「このアパートが好き」と言い換えてると思える場面に、正直な想いすら言えない二人が悲しく思いました。
だんだん悪化していく障害に二人の幸せはあるのか不安になりますが、最後のトラックで二人の幸せな人生を確信でき感動しました。
思い出を共有して記憶していくことが幸せなのではなく、失くしたことや得られないものがあってもそれが不幸なわけじゃないんだと思えました。
原作未読。
CDの「恋愛前夜」は既聴。
そのスピンオフ作品ということで今回聴かせていただきました。
役柄的に歳の差があるCPではありますが、
朔太郎曰く、つぐみの見た目は自分と同じ歳くらいに見えるようなので、
2人の声と演技もそこまで歳の差がある感じはしません。
どこか儚く、切なさを感じさせるつぐみを演じる松岡さんと、
好青年だけど、たまに暗い影が見える朔太郎の古川さんの
キャスティングが絶妙。
2人のシーンは会話を聴いて微笑ましくなる一方、
話が進んでいくに連れて、会話の端々や行動に朔太郎の秘密の伏線が…。
CD2枚目早々に朔太郎が自身の秘密…恋人を作らない理由を語ります。
古川さんの語りが、朔太郎の辛さや恐怖がひしひしと伝わってきて、
聴いていてとても辛い。
朔太郎のつぐみを拒絶する言葉が一つ一つ、重くずっしり来る。
そんな2枚目ですが、合間に出てくるヤコ先生が
ちょっと空気を和ませてくれました(笑)
つぐみの元彼を罵倒してる所は聴いていてスッキリ(笑)
終盤、朔太郎のお祖父さんが亡くなり朔太郎とつぐみが別れた後、
つぐみの泣いている場面、朔太郎の「それまでは…俺の傍にいて欲しい」。
上のシーンを聴いたとき…私はあまり本や映画などで感動して
泣く人間ではないのですが…思わず目頭が熱くなり、
またアフターストーリーで再度泣かせられました…。
美しく、愛に満ちた、綺麗な物語でした。
とても素敵なお話だったので、
これを機に原作を読んでみたいと思いました。
原作未読ですが、きっと素晴らしい作品なんだろうなと思わせてくれるCDです。
相手を思うが故の言葉や行動が、痛いくらいに胸を締め付けます。
せつなくて、でも温かくて、聴いた後も余韻に浸れる作品です。
つぐみ役の松岡くん、決して好きな声質ではないのですが、抜群の演技力に、この人の作品なら聴いてみたいと思わせてくれる声優さんの1人です。
今回もさすがの一言。
安定の演技力です。
儚げで、でも愛情深くて、愛おしくなるようなつぐみを見事に演じています。
朔太郎役の古川くん。今までは明るく元気なイメージが強かったのですが、シリアスな役も見事に演じられて、声優さんとしての振り幅を感じさせてくれました。
重い作品ではありますが、じっくりと聴かせて考えさせてくれる作品が好きな人にはオススメです。
ヤコ先生、味のあるキャラクターでいいですね〜。「恋愛前夜」で憎めない人だなとは思いましたが、今回のドスの効いた声もよかったです。
とにかく聴いて思った事は、受け、攻め共に、
わかるなぁこの気持ち…
役者さんの繊細な演技も相まって、感情が凄くスーって入っていく。
朔太郎は27でしっかりしてるなぁ、妙に達観した大人びた考えを持ったキャラだなぁと思っていたのですが、記憶障害がテーマだけに、そういった性格になってしまったのでしょうか…?特に古川さんは難しかったと思うのですが、これがまぁ、お見事に演じていらっしゃって、またカブをあげましたね…
テーマがテーマだけに正直作品というかCDに入っていけるかどうか、とか思ってたんですが、主演二人の素晴らしい演技に引き込まれ、涙し…。
最初、朔太郎が記憶障害なのに告美の作品を知っていて、話すシーンがあるんですが、聴き終えて、すごく考えちゃいました。いい意味で、重たかったです。
先生の作品は、えー?そんな展開アリ?みたいな設定でも投げ出さずちゃんと最後まで聴けるから、本当に凄いと思います。いつも展開が読めないから…
小説原作って難しいと思うのですが、BGM、SEも邪魔なし、隅まで丁寧に作られていて、間違いなくアワード受賞するヤツやね…。
優しい気持ちになりました。有り難う…。