• 電子書籍【PR】

表題作万彩の世界で、きみと

相模瑠璃,故郷の村に帰省中の大学生
羽賀一葉,村の山荘に住む青年

その他の収録作品

  • 喝采の世界で、ふたり
  • あとがき

あらすじ

掃除をすれば床を水浸しにし、料理をすればフライパンをだめにして、洗濯機は破壊しかけ、歩けば転び、座れば倒れる。欠点だらけで過去についてなにも語ろうとせず、しかし人形のように美しい顔立ちの青年、羽賀一葉の面倒を見ることになった相模瑠璃。
 ときどき口の端を引きつらせることもあるが、無邪気な一葉に癒しを感じていたある日、「きみならいいよ」と彼に押し倒されてしまう。そのままなし崩し的に一葉を抱いた瑠璃は、翌日、なにごともなかったように振舞う彼に疑問を抱く。
 気持ちがすれ違っていく中、一葉の過去を知る男、科技が現れて――。

 世話焼き大学生×謎多き美青年の、甘い恋物語! 

作品情報

作品名
万彩の世界で、きみと
著者
愛木灯菓 
イラスト
中田恵 
媒体
小説
出版社
ネットワーク出版
電子発売日
3

(2)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

世話焼き大学生と天然美青年のほのぼの同居生活

あらすじ:
故郷の村に帰省した大学生・瑠璃(攻め)は、母に頼まれ、実家の所有する山荘に住む人物の様子を見に行くことに。
山荘に住む一葉(受け)は、絶世の美青年ながら生活能力ゼロの浮世離れした人物。
東京に帰るまでの間、瑠璃は一葉と同居し彼の面倒を見ることに…

年下攻めで語り手の瑠璃は、一葉を放っておけず料理や洗濯などついつい手助けしてしまう世話焼き男子。
祖父の山荘が一葉のせいでゴミ屋敷になるのはやりきれなかったから、という理由もありますがw、基本的に優しく面倒見の良い性格です。

一葉は、家事も掃除も全くダメ、歩けば何もないところで転倒し…という、かなりのおとぼけキャラ。
瑠璃にちょっと「好き」とか言われるたびに過剰反応しているのが可笑しいです(「とっても大丈夫だよ!」には笑いましたw)。

一緒に暮らすうち自然と良い雰囲気になり、身体を繋げる二人ですが、ある日見知らぬ男が一葉を訪ねて来て…
ということで、物語後半には一葉の過去や正体が明かされます。

瑠璃が一葉に頼ってもらえず落ち込むシーンは、彼の年相応に未熟なところが見えて良かったですが、その後問題が解決する流れはあまりにアッサリすぎて物足りなさも。
一葉が山荘に住み出した理由自体、大した問題ではなく、結局彼自身の逃げ癖が原因だったのは拍子抜けでした。
第三者が一葉の過去から瑠璃の就職先まで全てお膳立てするという展開ではなく、もう少し瑠璃が一葉に食い下がるような姿が見たかったです。

また、普段ドンくさいのにHのときだけやたら積極的な一葉のキャラにもやや違和感が。
ノンケなのか元々ゲイなのかもよく分からず、この点はもう少し掘り下げてほしかった気がします。

前半のほのぼの同居生活の様子は微笑ましくて良かっただけに、目玉となる一葉のバックグラウンドや、結末部分が弱いのが少し惜しく感じる作品でした。

2

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP