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表題作奪愛 アイヲウバウ

カーディル,アラブの小国シャルク王国の王
萱谷玲緖,商社マン

その他の収録作品

  • 恋慕
  • あとがき

あらすじ

仕事でアラブの小国であるシャルク王国に飛ばされた商社マンの萱谷玲緖は、シャルク王国の若き王カーディルに買われることになり…。

作品情報

作品名
奪愛 アイヲウバウ
著者
あさひ木葉 
イラスト
東野海 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344839311
1.6

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
1
得点
3
評価数
3
平均
1.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

受けのキャラは面白いものの…

あさひ木葉さんのアラブもの。
冒頭に一度だけ3Pがありますが、三角関係という訳ではなく、本命は攻め一人です。

あらすじ:
アラブの小国に飛ばされた商社マン・玲緖(受け)は、王のカーディル(攻め・年下)とその異母兄・アッバースの二人と偶然知り合い、彼らと一夜を共に。
自分に関心を示さないカーディルに苛立ちを覚えるも、無性に彼のことが気になり…

玲緖は、身体を使ってのし上がってきたビ チ系の主人公。
長年のパトロン(会社役員)がいなくなったことで海外に飛ばされてしまいますが、そこでも身体を武器に国内外の重要人物とコネを作ろうとする野心家です。

そんな折、王のカーディルとアッバースに出会い、彼らと一夜限りの関係を持つことに。
カーディルは、遊び慣れたアッバースとは対照的に、無骨で無愛想な人物。
彼を自分の身体に夢中にさせようと積極的にアプローチする玲緖のキャラは、アラブものの受けとしては珍しい感じで、なかなか面白いです。

後日、薬物の取引現場を目撃してしまった玲緖は、人身売買を斡旋する輩に見つかり、オークションにかけられることに。
そこをカーディルに助けられるという形で彼と再会します。

自分の身体と引き換えに油田の権利をくれと取引を持ちかける玲緖ですが、カーディルは当然これを拒否。
そんな彼にキレる玲緖は、自意識過剰&社会人として非常識すぎて何だかなという感じですが、アラブものの受けらしからぬアグレッシブなキャラは悪くないと思います。

その後カーディルの提案で、玲緖は身体の関係抜きで彼と付き合うことに。
仕事相手として友人として親交を深めていくというしごく真っ当な展開です。
施設育ちで、成り上がるためなりふり構わず生きてきた玲緖が、初めての友達付き合いや初恋のような感情に戸惑う姿がなかなか面白かったです。

クライマックス、カーディルが実は玲緖に一目惚れで、不特定多数の男の一人になりたくなくてつれない態度をとっていたことが判明し、その後は甘々。

全体として、王やら油田やらスケールの大きな話の割に、描写にチープ感が漂い、リアリティはいまいち。
玲緖のキャラは面白いものの、感情移入できるほど生い立ちや心情が掘り下げられてはおらず、今一歩ハマれませんでした。

中立寄りです。

5

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