SS付き電子限定版
読んでいて楽しい気分になれる一冊でした。
表題作の「君へおとどけ」は、イケメン配達員(考えるより動く派)×コミュ障オタク(ぐるぐる考えすぎ)なんですが、攻め・受け二人とも可愛かったです。
目がぱっちりとした容姿もですが、攻めが時々ウサギ耳つきにデフォルメされるのが、なんともカワイイ!ランニングの助言でお礼を言われた後で「気分いいな」と返す対応もイイ!
格好良くなろうとランニングをする受けの手軽さも好感が持てました。いきなり就職活動とか始めるんじゃないのがむしろ良かったです。それにしても…カバー下を読んで、受けは高校時代の剣道部にはちょっと驚きました。だからいきなり走りだしたのかな。
同時収録の「俺たちがモテないホントの理由」は、最後のページの五十嵐の表情がなんとも印象的でした。
お気に入りの一冊になりました。
二十八くん(攻めくん)がほんとにイケメてます。
まず表紙の胸板に本気でときめきました!
物語は分かりやすく進展しますし、
オチ(?)も なかなかなるほど。
何にせよ、さわやかな二十八くんにやられっぱなしでした。
自分は厘てく先生が描く猫目が大好きなのですが
今回もキラキラした猫目に大満足でした。
文句ない一冊、という感じです。
表題作+短編1作です。
2作ともコミカルながら、恋する切なさ等もしっかり堪能出来るラブコメディです。
そして絵が素敵すぎます! イケメン配達員の、引き締まった細マッチョな肉体が目の保養になりました~♡
「君へおとどけ」
趣味はネトゲとフィギュア集めのインドアなオタク・深谷の楽しみは、イケメン配達員・二十八(つちや)に荷物を届けてもらうこと。彼に会いたいばかりに毎日のようにオタグッズを通販する日々ですが、イケメンを鑑賞したいだけで、これはラブでは無いはず!…というあらすじです。
コミュ障オタクの受けが、自分とは正反対の攻めに(無自覚に)恋をして、ちょっとでも自分に自信をつけて格好良くなりたい…とジタバタと頑張るお話です。
受けはコミュ障オタクとなっていますが、今時の普通の男子にしか見えません…。もうちょいオタクっぽい外見のが説得力がある気はします。
そしてある意味すごく、今時の等身大の青年です。恋愛に不慣れで、自分の惨めな実態は知られたくない。ちょっとでも格好良くなりたいというのも、攻めに好かれたいというより好きになる権利が欲しいという、なんともいじらしい動機です。
攻めは爽やかイケメン。配達員の制服が似合いすぎていてニマニマしてまいます…。受けは完璧だと思っていますが、実は天然で勉強の出来ない筋肉バカなんですね。
この攻めのキャラクターがとても素敵で、最初は攻めの勝手な理想の姿を作り上げ、その理想像に憧れていた受けですが、実際の純粋で真っ直ぐ(ちょっとバカ)な本当の姿を知るにつれ、本来の彼を好きになり…といった所。
個人的に萌えたのが、二人で雨宿りするシーン。攻めが受けをのぞき込む表情が可愛すぎてキュンキュン来ます。あざとい…!
そして、ここでのいちゃつきが最高です。カップルのいちゃつきというより、仲の良い男の子同士のじゃれ合いといった感じなのですが、またこんなのも萌えるんですよね。(//∇//)
その後は受けが本来の自分をさらけ出し…といった展開。ここでも純粋で天然な攻めの反応が素敵です。ホント、爽やか…。
絡みは1回。身体のラインがとてもキレイです。ここでは攻めが、やや肉食な部分を見せてくれます。そして初々しい受けの反応と表情に萌えました(//∇//)
最後にちょっとしたネタバレがあり、攻めが受けを好きになった理由に説得力がでます。ラストの甘い二人に悶えました!
「俺たちがモテないホントの理由」
大学の新入生二人。彼女を作る為に、二人で協力しあおう!…と頑張りますが、二人とも全然相手にされず…。
グルグルやっている二人に、キュンキュンしたりジレジレしたりといった話です。
最後に女子トークで、何故二人が女性に相手にされないか…というネタバレです。エロはなし。
2作とも楽しく読めました!
オタクでコミュ障な受けは、趣味のグッズや日常品をほぼ通販で購入している半引きこもり。そんな受けの元に荷物を配達してくれる配達員攻めがイケメンすぎて、受けはかっこよさに見惚れるやら、自分と比べて情けなさに落ち込むやら。せめて体力をつけようとマラソンをしていたところ、偶然攻めと出くわして…。
とっても可愛らしいお話でした。
受けはコミュ障オタクで、近所のおばあちゃんがやってるクリーニング店でバイトをしています。
その受けの自宅に配達に来るのが攻め。作者さんの絵柄ではしゅっとした細身のキャラですが、体格ガッチリの肉体派という設定です。
天然ボケ気味の攻めとコミュ障受けなので、かなりのページまで恋愛が始まるような気配がなく、これちゃんとBLになるのかな、と心配してしまいました。まあちゃんと恋の花が咲いて一安心。きゅんきゅんするような可愛い恋愛でした。
気になった点もいくつか。受けの仕事が個人経営のクリーニング店の手伝いで、なのにフィギュアを大量に所有し、27インチテレビやルンバなんかを買いまくってるのが謎でした。そんなに収入があるようには思えないんですが。
あと、作中に出てきた良一郎お兄さん。彼になぜ攻めが制服を託したのかがいまいちよく分からなかったです。ただ単に制服をクリーニングに出したかったのか、それとも何か思惑があったのか。受けの様子を見に行って欲しかったのだと仮定するには、攻めも良一郎さんに何も聞いていないし、こちらもすごく謎でした。
同時収録作が1点。こちらは彼女が欲しい大学新入生2人のお話でした。
受けの、女の子のことしか考えていないような脳みそや、その女の子に対する馴れ馴れしい言動が生理的に受け付けず、好きになれませんでした。攻めは硬派っぽくて好感が持てたけれど、こちらはこちらで何を考えているのか、結局彼女が欲しかったのかそうでないのかも分からなくて、全体的にハマれませんでした。
評価としては、表題作が萌×2、同時収録作が中立と萌のあいだくらいです。
厘てく先生の描く細マッチョ、美しいです!
考えすぎちゃう受けと直感タイプの攻め、いいですね。
攻め側の心理描写が物足りない、というのは確かあります。
あと割と最初から思ったのは、
フリーターってこんなお金持ってるの⁉︎。って言う…
しかし。
玄関先でしゃがみこむ攻めの制服うしろ姿で
全部良し\(^o^)/
ってなりました。
だってイケメってるから!
攻めも可愛い。
同時収録の大学生のお話も、
ありふれた設定なのにキラリと光る物語の運び方が好きですね。
疲れてどろーんとしてる時に読む一冊として
ピッタリの作品だと思います。