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  • 恋愛なんてゆるしません!

恋愛なんてゆるしません!

renai nante yurushimasen

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表題作恋愛なんてゆるしません!

藤堂,27歳,リーマン
霧島直斗,27歳,リーマン,ブラコン

その他の収録作品

  • 泊まりました(描き下ろし)
  • 目を背けていた問題(描き下ろし)
  • やり始めると止まらない(描き下ろし)
  • 世話焼き長男(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

弟ラブ♥︎の残念なイケメン・直斗は、最近弟に恋人ができたのではと怪しむ。
しかもその相手は親友の藤堂で!?
ゲイ×ノンケのリーマンラブ♥︎

作品情報

作品名
恋愛なんてゆるしません!
著者
須坂紫那 
媒体
漫画(コミック)
出版社
新書館
レーベル
Dear+コミックス
シリーズ
恋愛なんてゆるしません!
発売日
ISBN
9784403665660
3.9

(158)

(58)

萌々

(50)

(37)

中立

(9)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
19
得点
610
評価数
158
平均
3.9 / 5
神率
36.7%

レビュー投稿数19

もう何でも良い幸せになれ!

ブラコン兄なノンケと片思いゲイのお話。大学から会社まで一緒な二人らしく、就職の経緯が気になりました。偶然なのかどっちかが追いかけたのか…。
全体の雰囲気はドタバタして明るく楽しく読みやすくて好き。霧島はTLのドジっ子主人公っぽかったです。会社でわたわたしてたり赤くなったり、藤堂を意識した後の反応とかが。でも口調はお堅いので慣れるまで違和感でした。
藤堂はめちゃくちゃ好み!黒髪メガネで本命は一途に一人だけど裏では割り切った相手と発散してるとこ。あとなにより絵が素敵!好きです。
ストーリーは王道かな。親友が自分から離れていく不安からお付き合いを提案する霧島。この時点では結構不安でした。弟に過保護な様子からもさみしんぼっぽさが見えるので、藤堂をつなぎとめるために友情を愛情と思い込むくらいは簡単にできそう。
ですが告白シーンで全部吹き飛びました。二人が可愛すぎる!くしゃっとなってる藤堂が涙を誘います。もう何でも良い幸せになれ藤堂!ってなります!とにかく藤堂に夢中になる作品でした。
お気に入りは観葉植物の向こうからじと~っと霧島を見つめる藤堂。このときはまだ告白もしていない一方的な片思い状態なのに、激しい嫉妬と執着が窺えて萌えました。一コマ前から影が見えててちょっと怖いけど笑。

1

安心して読めます

須坂先生の作品は全体的にどこか懐かしく、あるあるが多くてわかりやすく、安心して読めるのがいいですね。

そして、本作の場合、片思いされていた直斗が逆に付き合ってくれとアタックして、立場が逆転するのがおもしろかったです。

藤堂の言い分もわかるし。
直斗に恋愛感情が芽生えていく過程がしっかり描かれていて、肝な部分が押さえられていてよかったです。

直斗のまっすぐさが、藤堂が好きになるのわかる…というくらい魅力的に描かれていたのも好きです。

描き下ろし、カバー下はギャグっぽくてこちらも面白いですね。
続編は本編にもっとコメディ色が強くなると個人的にはうれしいのですが。
続きを楽しみに読みます。


0

悲しみからの…

読み返し。


ノンケで弟を溺愛している霧島と、そんな霧島を密かにずっと好きだった藤堂のお話。

いつものように二人で飲んで藤堂が霧島を送っていきます。
その時、霧島の弟(北斗)が藤堂の表情を見てなんかを察します。
そしてー…。


藤堂の気持ちを考えるとひたすら切ない序盤。
北斗との関係を疑った霧島が藤堂に言った言葉に胸がずきずきしました。
北斗のことを大事に思ってるのはわかるけど
好きな人にそんな言葉をぶつけられた藤堂の気持ち…。

北斗は藤堂が霧島のこと好きなのすぐ見抜いたのに
本人は全然気づく様子がなくてそこも切なかったです。
まぁ、霧島の場合気づいたら変な行動にでて
気まずくなりそうな感じするけど…。

その後もなんかずっと切なかったんです。
どんな気持ちで藤堂は「今まで通り傍にいればいいんだろ?」って言ったんだろうって。
ずっと好きだったのにその気持ちを殺して傍にいるのって
どれだけ辛いことなんだろうって…。

でもそこは真っすぐな霧島が突き破ってくれたから
過去の失言を許そうと言う気持ちになりました(誰目線)
藤堂を幸せに出来るのは霧島だけだし(*´▽`*)
北斗がいなかったらこの二人はきっと結ばれなかったと思うので、北斗にも感謝ですね~(*´▽`*)

藤堂の恋が報われて良かったなぁと心から思いました♪

0

藤堂推し

モテゲイがノンケ親友に一途な片想い…
言ってみればあるある、正に王道BLではあります。
そこを、須坂先生の綺麗絵柄で。
もうそれだけである程度の満足感は保証されている!

さて、本作はその面白さ/良作ゆえにシリーズ化されていて、その1作目です。

もうレビューも多いので感想だけ。
受けの霧島。この人アホでしょ。
ノンケゆえの鈍感というのを抜きにしても、あまりにもひとの感情/感覚に対して無神経というか…
「誰でもいいんだろう」とか「試しに付き合おう」とか。
「今度ゲイバー連れてってくれよ」とか。
「何が駄目なんだよ」とか。
残酷だわ〜。バカだわ〜。
藤堂は逆にこんな天然さが好きだったんでしょうね。
多分ゲイの恋愛での駆け引きやら欲望やら、そんなものと無縁(に見える)霧島の事、何か神聖視…とまでは言い過ぎかもしれないけど、ちょっと聖域に思っちゃったのかも。
まあBLですから?その後霧島も藤堂に惹かれて本当の「恋人」として結ばれるわけですが。
私が特に萌えたシーンは、「何だよそのいい返事」と呆れた後のぎゅっ。です。
藤堂の万感がこもってた。
結局は「藤堂」の良さに萌えたかな。「萌x2」で。

2

王道展開で光る攻めのカッコよさ!

お仕事出来そうで、クール、メガネなサラリーマン。ゲイで一途な攻め。(既にかなり私の好み!)
受けはブラコン、ノンケなちょっと天然。攻めとは大学からの友人で同僚。ゲイに偏見なんてまったくない爽やかな子です。

簡単に言えば、攻めのずっと隠していた恋心が明らかになり、攻めは身を引くけど、受けは攻めとの関係を失いたくない、付き合おう!なんて発展していく絆され系。
王道展開だからこそ光るのが、攻めの一途さ、カッコ良さでした。

じゃあ試しに付き合ってみましょう、この展開はリアルでも多いと思いますが、やっぱり違ったとお別れするパターンも多い…。男女間でも多いのに、まして同性。
BLだとこの展開は付き合って、どんどん受けが絆されるとか、体から陥落されちゃうもありがち。
だけど、折角受けがイイって言ってるんだから、付き合っちゃえ!据え膳いただいちゃえ!っていうシーンで、この攻めは
「(キスやセッ)出来るとしたいじゃまるで違うだろ」
「友達だから付き合ってもいいってんじゃなく、好きだから付き合いたいと思うんだ」
ってお付き合いを拒否するんです。
もうね、もうね、きゅーーん。
お気軽に体重ねるBLばかり読み過ぎてたんだ…。(ま、それはそれで結局好きなんですが)
したいと思ってない相手を抱けないって、受けをすごく尊重してるな、大切にしてるなって。
やっぱり無理ってなった時に攻め自身もめちゃくちゃ傷つくだろうし、と。一途な思いに感動しました。

最後はハピエンで多幸感。続きもあるので嬉しいです!

0

一途な攻めがツボすぎたー!!

一途でクールな眼鏡イケメン!でも実は遊んでたとか!!見た目も好みど真ん中でもう大好き!藤堂最高~。
霧島兄は絵柄がしゅっとしてるからあれだけど、すんげーあほのこだと思う…すぐ一つのことしか考えられなくなっちゃってる…溺愛する弟の彼氏を寝取る兄ちゃんになりそうだったところはびっくりしましたよw顔はイケメてるし、エプロン兄ちゃんが可愛いから何でもよくなっちゃうけどw

藤堂の片思いがすごく切なくて、めちゃくちゃ応援しながら読みました。切るためにわざと酷い言葉使ったり、外でキスして嬉しそうにしてたり、とにかく全部好き。
霧島兄に対してはすごく正論言ってて、あほのこに理詰めは止めてあげてーってちょっと思ったけど、霧島兄は兄でもう少し分かってあげてくれんか?と言いたくなったりwなんだろ…ちょっと自分がうるさかったですw藤堂が好きすぎたんだw

最後は弟の計らいでハピエン!返事もらった後の藤堂の顔が!良すぎて!好き!
描き下ろしの後日談も最高でした~。

3

王道かな?

大学からの親友で今は同僚。そして親友はゲイでバリタチ。主人公は偏見もなく無邪気に友人関係を続けてる。

主人公直斗は超ブラコンで父の顔も知らない弟を溺愛して、彼女にもいつもフラれ、でもやっぱり弟ラブでいつもゲイの親友藤堂にノロケ話をやめない。

そして藤堂は実は直斗のことがずっと好きで…。
その界隈ではモテモテで遊び人で長年の片想いのノンケがいると。

藤堂の気持ちを知り、藤堂が離れて行こうとすると直斗は…。

ブラコンのところを除くと(そしたら話がだいぶ変わっちゃうか?)あれれ?どこかで見たような読んだような。
王道か?そうかそうか、王道は王道の良さがあるもんな。

ブラコン加減は可愛い感じで楽しめました。病んでたり過剰だったりは苦手なのですが、こちらは社会生活をおくれてて大丈夫なブラコンです。

セルフほだされ受けかな?私は勝手にそう呼んでるけど、受けが一人でぐるぐるしてほぼ何もされてないのに好きになっちゃう。

平和な世界でした。キャラも良く楽しかった。

0

スパダリ攻の片想い、尊い。

クール眼鏡な親友ゲイ×ノンケのブラコン受のリーマンラブ。
クールでスパダリ眼鏡な攻の受への愛の深さがたまらない作品。
ノンケな無自覚受ちゃんに想いを伝えられておらず、クソデカ感情がはち切れそうになっている様子がなんともいじらしく、クールな面とのギャップ萌えが凄まじいです。
ブラコンゆえに暴走しがちな受ちゃんも可愛いの嵐で、胸キュンの最高風圧で飛ばされそうになる大人同士のえろキュン・BLでした。
弟くんも可愛い。

0

シリーズトータルの感想です。

絵柄は好きなの。表情も色っぽくて良いと思うの。
キャラクターも魅力的だと思うの。スーツの質感なんかもスタイリッシュで素敵だと思うの。総合力が高いでございますのよ。

…超ダイナミックにデッサン狂ってるコマが結構あるのだけ残念だなあ!
こういう絵柄だと「個性」とか「味」として機能はしてくれないからね。
ただすんごい綺麗に線を描き切ってるから説得力あってぱっと見そう見えないのがすごい!でも超大胆に狂ってるよ!上記の魅力で底上げ底上げ、トータルで「好き!」にまで持ってけるのはこれも力量と思う。
(ひとつ具体例を挙げると、シャツの襟の大きさと顔の大きさのバランスがおかしい所が結構あります。角度も。)

可能なら全コマモデル雇って写真取ってから描いて見て欲しい、描画完璧バージョンが是非見たい!
そうだったなら文句なし神です!(当たり前か~)

1

空回ってる気がしないでも無い。そして、バーのママのインパクトにヤラレる

バーのママの、キョーレツなお顔のインパクトにヤラレる。親切そうな人なのだが、
もはや作風の違う作品のキャラクターとなっている⁈

ブラコンが過ぎる霧島に7年間もの間、秘めた片想いをしていた藤堂。
霧島の弟の要らぬお節介…(弟には自分本意の理由もあったのだが、)もあって、
ギリギリまで思い詰めていた、その想いがバレてしまう。
親友を失くすのは嫌、それなら付き合おう! と、決意した霧島に、
ノンケのお前にその選択はさせない、とばかりに断る藤堂。
他の方々も触れてますが、霧島の決意が軽そうに思えたのか、何なのか。
藤堂が、霧島を思いやる気持ちも解らないわけではないですが、
グズグズグズグズしていて。(の、割には簡単にくっ付く。)
霧島のウザい女子ばりの手作りお弁当あーん攻撃も引きますし。
藤堂に指摘された様に、弟を抱くなら、代わりに俺を‼︎ というNTR宣言逆上ぶりも。
バカップル、空回ってる気がしないでも無い。
女子社員がイケメンの霧島をブラコンが過ぎるので「残念なイケメン」と称しているが、
フツーに残念な人では無かろうか、とも思ってしまうのだ。
それを「真っ直ぐ」と言えないことも無いけれど。きっと霧島は恋そのものを知らない。
霧島のその明るさを前面に押し出したコメディだったらば、あははと笑って済ませられたのかも。
何だか胸の奥が「すーん」としてしまいました。
多分私は、霧島の「男同士の不毛な関係」という台詞にずっと傷ついている。
藤堂が許しても、それは消えないと思う。本当のところはきっと、そうなのだ。
それが彼の本音。
続編があるので、この二人のその後が描かれていくと思う。
それを見届けるかどうか、悩ましいところ。
絵はとても綺麗です。

0

クールなイケメンリーマンの切ない片思いがイイ!

大学からの友人でもある、同僚リマーンのお話。
本作は友達から恋人へ、続編『熱愛なんてありえません!』で恋人になってからのストーリーが語られています。

私は恋愛適齢期な男達の話が好みで、さらに須坂先生のイケメンがイケメンらしく描かれた美しい絵が大好きで、ストーリーはもちろん、絵を眺めてるだけで幸せなシリーズです♪
二人とも違ったタイプのイケメンなのがまたイイのですよ^^


ストーリーはノンケの霧島視点で語られます。
霧島は優しげな感じのイケメンで社内でそれなりに人気はあるものの、母子家庭で弟を大事に育ててきた極度のブラコンで「弟が大好きー」を公言しすぎて、残念な人扱いw

たいして藤堂は黒髪メガネで、涼しげなスーツが似合うイケメン!
物語は霧島視点で語られるけど、藤堂の切ない気持ちがダダ漏れで、これほどのイケメンが、こんな風に一途に…と、何度も萌え心をくすぐられます。

二人は大学からの友人。
藤堂がゲイだと知っても、霧島は周囲にバラすこともせず、偏見も持たず、まっすぐ素直に接してくれて、藤堂は霧島に惹かれていく。
そして良き友人を演じながら、ずっと片思いをしてきた藤堂。
酔いつぶれた霧島のほほにそっと触れたり、気持ちが漏れてしまう瞬間にキューンとします!(藤堂のイケメン顔の切ない表情がとてもクル!)


藤堂と弟の北斗との仲を誤解した霧島は「他に男なんていくらでもいるじゃないか」と言ってしまうのだけど、モテる藤堂にとって他の男なんていくらでもいるのに、霧島だけがオンリーワンで誰も代わりになんてなれなかったんだよ。

霧島の言葉にキレてしまった藤堂は「お前が相手をしてくれるのか?」と暴走気味で、霧島も「俺が代わりになる!」と突っ走ってしまって、途中まで(霧島をイかせるまで)ヤってしまう…


藤堂は、霧島のまっすぐなところが好きでもあり、でもそのまっすぐさは霧島にとって自分が恋愛対象外のあらわれだっていうのもわかっているっていうのがなんとも切ない!
藤堂は霧島が結婚していくのを友として眺めていくしかないって覚悟していたのに、霧島の一言で、いろいろ限界がきてしまったんだろうなぁ?

でも、藤堂の暴走をカラダで受け止めて、霧島は「藤堂はあんな風に人を抱くのか」と意識し始めます。


そして、藤堂と弟の仲を本格的に誤解した霧島は「男同士の不毛な関係に弟を巻き込むな」とさらなる暴言を…
これは自分自身を否定されたようなもので、藤堂にとっては本当に辛い一言で、「俺が好きなのはお前だ」と気持ちをぶちまけてしまう。
恋も友情も、霧島とのすべてを終わりにしようと思ったんだろうなぁ。


藤堂の気持ちをやっと知った霧島、藤堂から距離を置かれて、引かれたら追いかけるって典型だし、大事な友人を失くしたくない+ちょっとした独占欲から、ノンケがゲイに簡単にほだされたなーって印象があるけど、藤堂の気持ちを受け入れた時の霧島の返事と笑顔がめちゃくちゃかわいくて、藤堂の切ない片想いが成就したのは読者としても嬉しいです♪


続編で、霧島の藤堂への気持ちがしっかり語られています。
恋人になってからの二人の話もイイですよ~^^

3

めちゃめちゃ好きです。

須坂さんの絵柄はめちゃめちゃ好みで、大好きです^m^♥

おまけにこちらの作品は攻めが黒髪、メガネ、寡黙ときたら私の理想が三拍子揃っていて…もうそれだけで眼福です!神です!

なので、かなり評価は偏ってるかもしれません
もう、内容なんて二の次でこの攻め君が見れるだけでいいっっ!って感じです。

と、言ってもストーリーが良くないわけでもなく2人が両想いになるまで紆余曲折あって、霧島くんのブラコン設定もコミカルで楽しく読めますよ。

霧島弟くんは高校生らしく明るく元気で好奇心旺盛なのに比べて兄はまじめで弟思いのきちっとした社会人なんですね。
なのでよけいに両想いになるまで拗れるんでしょうね。
次作{いたしません}も併せて読んでいただくと良く分かります。
霧島弟くんは、その奔放さで藤堂くんと霧島兄がくっつくまで一役かっています。かわいい!
とにかく、藤堂くんが報われて良かった(*^_^*)。。
{いたしません}で登場の弟くんのお相手も、黒髪、寡黙でとても好みでございます。
そちらでは、弟くんの恋の行方と一緒に藤堂くんと霧島兄くんの進展もかいま見れるのでとてもお得な気分です。
次作の[ありえません]も楽しみだあ~。

是非、ご興味が湧いたら、ゆるしません・いたしません、二冊同時にお手に取って下さいませ(#^.^#)






4

ホイホイとお誘いに乗っからない攻めが好きです

社内1のイケメンなのにブラコンすぎて「残念くん」と言われている直斗(受け)と、大学と会社も一緒の親友・藤堂(攻め)。

最近、大好きな弟の様子が変だ、まさか好きな人が出来た?しかもその相手は、まさかの藤堂?と直斗が勘違いしたところからお話が動き始めます。
藤堂がゲイだということを知ってる直斗は「なんで弟なんだ?別に誰でもいいんだろ?」と詰め寄り、藤堂も「じゃあお前が相手してくれるのか?」とヒートアップ。
藤堂は直斗のことを7年も片思いしてるので、このままチャンス!とばかりに美味しくいただいちゃうと思いきや、途中で「…馬鹿かお前は 何簡単に身を差し出してるんだ」と途中でストップしちゃうんです。
ここで攻めの藤堂に対する好感度がぐーーーんとアップ。
対する直斗は、自分のことをずっと藤堂が好きだった事を知ってうろたえるけれど、このままだと藤堂との縁が切れてしまうのが嫌だ!という一心で「付き合おう」と提案するのだけど…。

弟の身代わりとして俺と寝ろ!だの、付き合おう!だのと好きな相手・直斗から提案されても、ホイホイと簡単に乗っからない藤堂の気持ちにすっごく萌えました。
自分の気持ちと直斗の気持ちとの温度差を良くわかっているだけに、イコールにならない限り寝たり付き合ったりしても結局、自分が虚しくなるだけ…。
それは「出来るとしたいじゃ まるで違うだろ」という言葉に集約されていると思います。

それがようやく直斗が自分のことを友達としてではなく、恋愛対象として意識してくれたというのが判ったときに、攻めから「俺と付き合ってくれないか」と告白するシーン。
ここがすっごく好きでした。それまでずーーっと直斗を避けていた藤堂がようやく自分から言うってことに意味がある!藤堂おめでとう!と。

ちょっと無口で気持ちを秘めてる攻めが好きなのでとても楽しく読めました。
受けもちょっと無神経だったりと残念なところはあるけれど、気持ちがまっすぐないい人です。

5

告白したら0か100か

長い間友人のポジションにいながら片思いをしていた相手に気持ちを伝えられたら、選択肢は気持ちに応えるか、友人をやめるかの2択しかないのだろうか。
他の作品でも出てくる設定ですが、いつも疑問に思っていました。
友人に戻る、という選択肢はないのでしょうか。

超がつくほどブラコンで、陰では「イケメンなのに残念くん」と呼ばれている霧島。
大学からの友人で、今は会社の同僚でもある藤堂がゲイであると知ったのは7年前のことだった…。

ある誤解のせいでぶつかり合って、売り言葉に買い言葉のような形で聞いた藤堂の気持ちを知ってからの霧島の葛藤が、ものすごくリアルに描かれています。
霧島からしたら、「そんなこと」で7年間の友情が終わってしまうのかという思いでいっぱいだろうし、藤堂からすれば決して「そんなこと」では片付けられない想いなわけで、前述の2択を突きつけられたときに霧島は「離れるくらいなら付き合う」という選択をします。
でもそれ以外選びようがないんですよね。
ずっと2人でつるんできて、これからもそういう時間が続くと思っていたのに、急に梯子を外されたような状態にされるくらいなら、と思うのがふつうだろうなと思います。
ここからの霧島の追い込みに対して藤堂が駅で投げかけた言葉がすごく重い。
これまで読んだ同じテーマの作品では「付き合う」ことを選択した場合、そのままあまあまになっていくことが多かったように思うのですが、本作は違いました。
「できるのとしたいのでは違う」
根本的な気持ちのズレは解消できないんですよね。
友人の延長として恋愛ごっこをして誤魔化すのは単に霧島にとって居心地の良い関係が続くだけで、藤堂にとっては表面上叶った恋に見えるだけに余計虚しいのが分かっているから踏み込めない。
その辺りのお互いの逡巡が手に取れるようで、読み応えがありました。

一度吐き出した気持ちは戻せないし、「恋愛感情として好きだった」ということはずっと「友達」と思っていた相手を裏切ってきたことに、うーん、なるのかな?気持ちを押し殺して友達の「ふり」ということになるのでしょうか。
そういうくだりはこの作品では出てきませんでしたが、とにもかくにも「元に戻る」という選択肢はないのだな、と本作を読んだことで納得できました。

もしわたしと同じように「どうして友達に戻れないの?」と不思議に思っている方にぜひおすすめしたいです。
そのあとで意見交換したい気持ちでいっぱいになる作品でした。

4

神にあと一歩!

初読みの作家さんですが、期待以上の収穫でした。

弟大好きなブラコン受けと、そんな受けに秘かな恋心を抱きつつも、傍にいるために友達という関係を続けていたゲイの攻めの同級生リーマンもの。7年間変わることのなかった関係が、受けの弟が攻めに恋愛相談したことから受けが二人の仲を勘違いし、親友だった二人の関係性に変化が生じます。
弟思いな上に親友思いで、ちょっと鈍感なところや無神経なところはあるものの、全力で攻めと向き合おうとする素直な性格の受けは すごく好みでした。他の方も仰っられているように、7年も片想いを拗らせたせいで、いざとなったらヘタレてしまう攻めのキャラがちょっと物足りなくて、神にはあと一歩届きませんでした。
弟のスピンオフも是非読んでみたいです。

2

一途なゲイとブラコンノンケ

ブラコンでノンケな受けと、その受けに7年間片想いしているゲイの攻め、というリーマンもののお話です。
どちらも27歳で、大学生の頃からの付き合い。

とにかく絵は可愛らしく美しく、ストーリーも王道で、マイナス点がなかなか思いつかない感じの作品でした。
なのになぜ評価が「萌」止まりなのかというと、ストーリー展開があまりにありきたりで…。ブラコンの受け、受けに片想いしている攻め、ある日最愛の弟が攻めと連絡を取り合っているのを知り、追求しているうちに攻めが自分のことを好きだと知ってしまい…という、すごくありがちなエピソードや展開のオンパレード。
こうなるんだろうな、と思うとおりの展開で話が進むので、意外性も新鮮味も感じられませんでした。

あと、7年間も片想いしていたくせに、いざ受けに「じゃあ付き合おう」と言われてもグダグダケチつけて付き合わない攻めが、優柔不断で男らしくなくてイライラしました。上手くいかなかったら今更友達に戻れない…って、今まで恋愛感情隠して7年間付き合ってたやん。しかも会社でも受けを避けまくって、何様かと思いました。
受けは、ノンケならではのデリカシーの無さや鈍さはあるものの、まあ理解のできるキャラだったし、受けの弟もまあ普通の当て馬キャラでした。攻めだけが暗いし卑屈だし男らしくなかった…ビジュアルだけはサイコーなのに残念。

評価は、内容は中立、絵で一段階プラスです。

5

ゲイ×ノンケの同級生すれ違い愛

叶わないと分かりながらも受けに片思いしている攻めのゲイゆえの苦悩が切ないお話。
ゲイの攻めとノンケの受けで考え方が異なることはよく分かるのですが、受けがいざ付き合おう!と言っても、攻めが考えたいとか無理だと言っちゃうのが解せなかったです。
たとえ最初は友人関係だったとしても、やはり攻めには俺に惚れさせてやるぜ!くらいどんといてほしい。。
受けの方が思い切りが良かったです。
攻めがクールで大人過ぎたので、もうちょっとなりふり構わずみたいなエピソードがあれば、もっと萌えたのではないかと思います。

7

攻めに切なキュン(;ω;)

表紙があまりに可愛くて吸い寄せられました(﹡´◡`﹡ )

完全表紙買いだったけど大正解♪
手前でバッテンしてる受けの可愛さもさることながら、
後ろに立ってる黒髪眼鏡の攻めが萌えた!!
長年友人に片思いしてる切なさがギュっと詰まっている…(;ω;)
ほわっとした可愛らしい雰囲気に切なさが混じるのがとっても良かったです。


友情からの恋って難しいですね。
ノンケへの恋心を断ち切ろうと離れてく攻めを繋ぎ止めるために
「付き合えば、今まで通り一緒にいられる」という発想の受け。

受けの一緒にいたい理由は「今まで通りでいたい=今まで通り友達関係」
攻めの一緒にいたい理由は「好きだから深い関係になりたい=今までの関係の解消」
この捉え方の深い溝がありありと見えてて、攻めの苦悩といったら…(;ω;)

これじゃ好きな子から一緒にいたいと言われても何も嬉しくないよね…。
話が進むにつれ表情が暗くなるのが悲しいです。

受けは受けで必死に理解して思いを寄せようとしてるだけで、キズつけたいわけでなく。
しかし必死になればなるほど空回り、すれ違っていく過程が切なキュンで萌えたー!!!
気持ちは一緒なのに向かうベクトルが違うばかりに出来る溝は良い萌スパイスですねぇ…(∩´///`∩)

で、攻めも受けも下手に大人なばっかりに、ぶつかることをしない。
自分を納得させて気持ちを抑える方法を知っている。
1歩が足りない2人の背中をドーンと押してくれる受け弟の存在が良いです♪
恋のアシストの仕方がストレートで若いって良いなぁーなんて思っちゃいましたw

そんなこんなで、すれ違ってた2人の気持ちが重なった瞬間。
柔らかく微笑む表情にキュンキュンです(∩;///;∩)
攻めも受けもすっごく幸せそうな顔をしてて、友情を超えたな、という。。。
関係を変える瞬間は萌えますな!


次は弟くんのスピンですかね!?
フラグちらほら見えてスピン好きとしては期待してしまう終わりでしたw
霧島兄弟、素直ワンコっぷりがとっても可愛いので弟編も読みたいなー。

5

ブラコン兄に萌えます!

イケメンなのに弟が大好きすぎて残念な事になっている受けと、その受けを親友というポジションでずっと想ってきた攻めです。
作者さんの持ち味が生きた、ほのぼの+ちょぴり切ないラブコメディ。すれ違いのジレジレ感も存分に味わえました!

弟大好きなブラコン兄・直斗(受け)。最近、弟に恋人が出来たようで「恋愛はまだ早い!」と独占欲をにじませていると、なんとその相手は大学時代からの親友・藤堂(攻め)のようで…というあらすじです。

受けの直斗はブラコンの残念なイケメン。真っ直ぐで自然体です。やや単純な所も。
攻めの藤堂は落ち着いたクールなゲイ。恋愛に対しては臆病な一面も。明るく人懐っこい直斗とは正反対のタイプなんですね。

藤堂が弟の相手だと思い込んだ直斗が、「自分が弟の代わりになるので、弟には手を出さないで欲しい」と、売り言葉に買い言葉で言ってしまい…という展開。更に、藤堂が本当は自分を好きだという事が分かり、ノンケの為戸惑いながらも、藤堂を失いたくないと悩み…といった所。

受けのキャラクターがですね、とにかく魅力的なのです!(//∇//)
個人的に、弟が大好きなお兄ちゃんってすごく萌えるのですが、また、弟もお兄ちゃん大好き♡という、ほのぼの仲良し兄弟なんですね。お兄ちゃんが弟のほっぺに付いたご飯粒をとってあげて、自分の口にというシーンなんか、可愛すぎて悶えます。またそれをごく自然に受け入れている弟…!仲良し兄弟萌えには堪りません( ´艸`)

そんな弟命の受けを、長年想い続けてきた攻め。ノンケの受けとどうこうなる事を期待してなかったのは分かりますが、実際に受けが自分の方に振り向くと怖くなって逃げを打つという臆病ぶり。
チキンすぎるだろー!と、このへんはかなりやきもきさせられました。
しかし、ここでも受けの真っ直ぐな部分が炸裂といった所。やっぱり、正直でシンプルなのって最強なんじゃないでしょうか…。受けのストレートなセリフにキュンキュン来ました!

エロシーンはあっさりめが2回。とても身体のラインが美しいです。
ここでもやっぱり受けが男前でした(//∇//)

ほのぼのしたりキュンキュンしたり、切なさにジレジレしたりと楽しく読めた一冊。弟のキャラクターもとても魅力的でした。
優しいラブコメディを好きな方にお勧めです。

10

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