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表題作麗鳥の絡繰

ジェフリー・ハスタート,投資家
ハオラン・ハスタート家養子,元少年男娼

同時収録作品麗鳥の絡繰

ジェフリー・ハスタート
鸞,ハオランの隠された人格

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

アジア屈指の投資会社・バヤンに勤める社長秘書・ハオランは、商談先で事故に巻き込まれ、見知らぬ男に助けられる。その時ハオランには、事故より前の記憶が一切なかった。不安定な状態の中、男を頼るうちに、ハオランはその男・ヨシュアに惹かれていく。だが、この事態に絡む『もうひとりの男』の存在を知ると、ハオランに大きな変化が起こり始めて――。
「お前は俺の『鳥』だ」
ふたりの男の手によって『魔性の鳥』が目覚める。

作品情報

作品名
麗鳥の絡繰
著者
ふゆの仁子 
イラスト
奈良千春 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
シリーズ
駆け引きはベッドの上で
発売日
ISBN
9784801910676
3.3

(6)

(0)

萌々

(2)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
20
評価数
6
平均
3.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

ヨシュアの描かれた方が新鮮だ…!

ウェルネスシリーズ18冊目。
今までと視点が変わった展開でワクワクしました。

主軸になるのが新キャラというのもあるのですが、
今回はヨシュアと敵対する側のお話というのがとても新鮮です。
面白かった!!

「記憶を失った青年」視点なので
ヨシュアが何者かの描かれ方が曖昧です。

周りクドい話し方で駆け引き大好きなヨシュアの性格は
高柳を筆頭に周囲から疎ましく思われているのに、
今作ではそんな部分が隠れていて普通に頼もしい人間に見えるから不思議w

シリーズ上のメンツではヨシュア・フェイが活躍してます。
高柳はヨシュア側のキーマン的に少し。
ティエンがほんの少~~~~~~しだけ。
無いに等しいぐらい少しだけど、姿は現してます。
(ティエン大好きなのでテンション上がったw)
先生や候の名前も挙がり、個人的には遠藤くんの名前が出たのが嬉しかったですw

また、ヨシュアの浮気(?)的なシーンもありますので
遊佐好きさんはお気を付け下さい…。


さて。今作は記憶喪失や2重人格のような形もあり少々複雑です。

ハオランは「鳥」と呼ばれ、物心つくかつかないかの頃から違法売春のお店にいました。
端正な顔立ち、青い瞳、銀色の髪は、相手を惑わし惹きつけます。
その売春店が摘発され解体した時に、ハスタート家に養子として引き取られます。

ハオランを引き取った張本人・ジェフリー。
彼はハオランの中にある「もう一つの人格」を見抜いてました。

あるキッカケを境にその人格は表に引き出されて…。
彼は鳳凰の中の1つとされる【鸞】。凶兆の象徴とされてます。
鸞はジェフリーを【窮奇】と呼び、新たな時代の指導者へと導きーーーというのが土台です。
(窮奇は中国神話の悪神だそう)

ジェフリーと鸞の間にあった思惑。
しかし、実行犯となるはずのハオランは記憶をなくし、
何も知らないヨシュアや、突然現れたフェイと行動を共にすることになります。

記憶が無くとも、時折ふと脳裏に現れるジェフリーの存在。
目の前にいるヨシュアに惹かれつつある自分。
ハオランの意識は混乱しーーーと展開していきます。


ジェフリー×ハオランの関係が複雑で切ないです。
身体は2つしかないのに、三角関係のような形に見えました。

ジェフリーはハオランの中にいる鸞しか見ていないようで…。
身体はハオランだけど、意識上はハオランだけ除け者になってるのが悲しい。
今後ハオランの人格が消えるような匂わせがあったので尚更切ない気持ちになりました(;ω;)

フェイの登場はほんと突然でなぜそこに居たのかw
でもフェイは読み手的に良い仕事してました。
フェイがニコニコしてるなら絶対的な危機ではないなという安心感が。

鸞の意識が暴走したとき、龍の力に浄化作用があったのはビックリ!
龍…何者なん…。
フェイの舌っ足らずな言葉はすごく可愛かったです。

で。ハオランの気持ちをあのヨシュアが気付いてないわけがないですよね。。。
鸞と話すためとはいえ、キスに応じるのは複雑な気分;;
遊佐を泣かせるようなことはしないでーーー!
(キスぐらいじゃ動じないのがヨシュアらしいけど…。ちなみにキスより先もちょい有り)

これ、続編絶対ありますよね…?
スッキリした終わりじゃないので是非ともよろしくお願いします。
あと、この件で動いてたティエン&高柳側視点も読みたいです!!!!
(個人的にティエンに飢えてるので…ティエンをどうか…どうか…)

特典のSSペーパーは高柳サイドの様子が垣間見えますので是非。

4

ウェルネスシリーズでした・・・

ふゆの先生×奈良先生の麗しい挿絵♡で、なんとなくファンタジー臭を感じたので、なーんにも考えずにうきうき購入したのですが。ウェルネスシリーズという超長いシリーズの新しいカプたちのお話でした(涙)このシリーズの存在を全く知らず、読んでいたのですが、?。???。なんだ?この妙にこなれた感じの登場人物は????と最後まで違和感満点のまま読了。ああ、大失敗でした・・・ヨシュアがご活躍されるので、「駆け引きはベッドの上で」から始まるメインカプシリーズの1、2作を読んでいるだけで全く違う印象なはず。この本だけ読むのは勿体なさすぎると思いますので、重々ご注意ください(泣)

舞台は北京。巨大なショッピングセンターのオープニングセレモニーで突然爆発が起こるシーンから始まります。倒れていた銀色の髪の男性が目覚め、手を貸してくれたもう一人の男性と少し離れた安全な場所で助けを呼ぶべく、「ハオラン、電話を貸してくれ」と呼びかけられたのですが、自分の名前がハオランだということも分からず・・・とお話は続きます。

攻め受け以外の登場人物は、
ヨシュア、フェイロン(ちびっこ)、高柳ぐらいかな。遊佐さんはセリフの中にちょこっと出てくるだけでした。
竹書房さん協力書店だけで配布される模様の限定SSペーパーは、なんと表紙と違う絵のB5全面イラスト+裏にSSというものです!!!!その絵はハオランの美しさ、妖しさ全開!シャツ1枚で攻めさんの膝に座り、にやっと微笑んでます。この方向でもっと話が進むといいのになあ。当作はその導入編!という感じに思うお話なんです。続きよみたい。奈良先生ファンの方は協力書店さんでの購入をお勧めしたいです。


**********以下は シリーズめっちゃ途中からいきなり読んだ私の困惑

表紙見てイケメンの3P♡???と期待してしまい、またヨシュアが魅力的な人物としてご活躍されるので、最後までめっちゃ戸惑いました。シリーズ知らずに読んだ私が悪いのですが、高柳やヨシュアが面白そうで過去の話を読みたくてしょうがないです。長い旅路になりそうだ。

先生あとがきによると「新しいキャラ」というジェフリーは、表紙上部の右、クールなスーツ眼鏡イケメン!!超好み!!!そして冒頭からハオランにドはまりしていて当作の色っぽいお話は全てジェフリーとハオランのお話です。ジェフリーはヨシュアの大学の先輩にあたる人物らしく、今まで思い通りにならなかったのはヨシュアだけ と言う理由により、敵対心を持っている模様。

受けのハオラン、これがまた謎。特殊能力を持つのかどうかは定かではないのですが、鳳凰の一種、東を守るものである「鸞」(ラン、四凶鳥の一つの別名でもある)と関係がある模様。ですが、当作内ではさっぱり分からず。最初の爆破事件も結局分からず。しかもハオランは「鸞」に吸収されたみたいですごく気になるのに、あとがきで「この後をかける日があるといいな」という先生のちょっと弱い感じのお言葉(涙)。先生、ここで終わったら生殺しですー絶対続き書いてください!ジェフリーとの新しい関係でのちょっと甘いお話も読んでみたいんですが・・・

久しぶりにやらかした気分です。購入しようとする本の作者、絵師様、出版社の組み合わせで過去作品はチェックしないとダメだ!と強く反省した1冊でした。

4

新編開幕

今となっては長く、複雑な「ウェルネス」シリーズの最新18冊目。
そして、ここに来てまた新たな展開の登場です。
「北京編」の開幕、と言っていいのかな…1作目の主人公であり、本丸ウェルネスグループのCOO・ヨシュアが絡んでの北京への進出に絡む陰謀、が骨子であると思います。
そこにウェルネスシリーズのメイン?の香港編、ティエン・ライの後継者・幼いフェイロンが重要な役目を果たしていきそうです。
しかしですね…
もうここまでくると正直ここから読もうという人には敷居は高いですよね。
なのにまた新しいCP…このシリーズはどこに行こうとしているのかなぁ?
もはや当初の、スーパーマーケットのウェルネスの話ではなくなって、何か世界規模の陰謀を持っているような、本社のバックに妖しげな何かがあるような、幼いフェイロンは何か人ならざる能力を持っているような…ようなようなばかりですが、冊数が増えるにつれ仄めかしが多く出てきて何ともモヤっています。
本作もハオランという元少年男娼の中に「鸞(ラン)」という淫乱で威圧的・予言者的な別人格がいて、ヨシュアのライバル・ジェフリーと共謀していたり。
さらさら読んでる分には十分面白いのですが、いつになったら色々回収されていくのかな、と思ってしまう。
作者様はあとがきで『ジェフリー、ハオランについては、その後を書ける日があるといいなと思っています』って、ここで止まる可能性もあるのですか?それじゃ全然話が進まないじゃないですか…
私個人としては、シリーズ通して思わせぶりが増える一方という印象がどうしても強く、中立に限りなく近い「萌」とさせていただきます。

2

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