レビューを書く
てんてん
真夜中の訪問はご遠慮下さい
本品は『嫁にこい～あやかし癒し～』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。
本編後、若葉が茶釜妖怪と帯妖怪に
ちょっかいを出されるお話話です。
人にとって夜は眠る時間ですが
日光を厭う妖怪にとっては
活発に動ける時間です。
寝ておったら可愛いものよのぉ。
起きている時は憎たらしい台詞ばかり吐くが
寝ている若葉を窺うのは茶釜妖怪と帯妖怪で
若葉の守り袋を狙っている模様(笑)
ガショガショとした金属音が頭に響き
若葉は眉間に縦皺を刻んで抗議しますが
彼らには効きません。
無視を決め込んだ若葉に気付かず
2匹(?!)は竜について話し出します。
曰く、
若葉を嫁にしてからオーラが虹色だとか
結局、正体を掴ませないけど鯉だろうとか
いやいや鯰に間違いないぞとか…
しかし、
一際大きな金属音がガシャンと響いて
若葉の我慢に限界がきてしまい、
若葉は煩い茶釜を掴んで振り回します。
毎度毎度、
丑三つ時に安眠妨害しやがって。
帯妖怪は若葉を止めようと
肩から首にかけて巻きつきますが
茶釜をは売り投げた若葉に
チョウチョ結びにしてやると脅されて
茶釜の脇に飛びのきます(笑)
龍の寵愛を笠に着おって
若葉にしたら竜が勝手に絡んでくるだけ、
龍の威を借りた覚えなどついぞありません。
ムッとしている妖怪たちをにらんでいると
勢いよく襖が開き…
B5版ペーパー両面、
龍の嫁になった若葉に
興味津々の妖怪とのドタバタです。
タイミングよくやってきた龍は
大叔父と酒盛りをしていたようで
底に少しだけ酒が残る一升瓶を
握ったままでした。
若葉と茶釜と帯を交互に見やると
若葉に近づき当然のように
肩を抱いてきたので
若葉の沸点がさらに上がるのですが
龍はそんな若葉を面白がって
薄ら笑いを浮かべながら
若葉の文句を唇で封じてきます。
そのまま二匹を追い出した龍は
守り袋よりも効果があるからと
若葉は首筋に所有印を付けらて
結果的には龍と添い寝する幕引きまで
振り回されてる若葉の様子が
楽しいSSでした。
龍を鯉や鯰と思っている二匹も
若葉を嫁と豪語する龍にも
若葉が振り回されるのは
人間との感覚の違いもありますが
若葉の沸点が低すぎるせいですね。
まぁ、龍としては
そんな若葉のツンデレぷりが
まさにツボなのでしょうから
結果オーライなのかな?!
