スイッチが入った瞬間に 理解する衝動がある。

スリーピング・バグ

sleeping bug

スリーピング・バグ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神14
  • 萌×27
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

31

レビュー数
5
得点
110
評価数
25件
平均
4.4 / 5
神率
56%
著者
 
媒体
コミック
出版社
祥伝社
シリーズ
onBLUE comics(オンブルーコミックス・祥伝社)
発売日
価格
¥650(税抜)  ¥702(税込)
ISBN
9784396784157

あらすじ

好きなら繋がりたい先輩×好きを大事にしたい後輩。

恋愛は、よく分からないし興味ない。
「パートナーを探す機能」がバグってるのかも…?

そんなふうに感じていた潤野は、
“好き=セックス”になる感覚がつかめないまま
IT業界で働く先輩、本郷に、恋のようなものをしていた。

本郷に気持ちを伝えるも、好き=セックスでないなら
それは憧れだと言われ、納得がいかない潤野は――?

レンアイ低温男子の、
眠れる恋心を目覚めさせるプログラムとは?

表題作スリーピング・バグ

本郷,IT業界勤務,会社の先輩
潤野,IT業界勤務,会社の後輩

その他の収録作品

  • あとがき
  • おまけマンガ

評価・レビューする

レビュー投稿数5

超!超神で!

ああっ!
これよ!
こんなお話しが好きなの!
こうやって、ゆっくり、ゆっくりと、恋とは、恋愛とは何かを探っていくようなお話。
「一緒にいたい」からの、その先へ進むための手掛かりを探して、ずっと探し続けて、ようやく見つけだす。
見つけてみれば単純な言葉だけど、その言葉一つで回路がきれいにつながって、次々と扉が開いていく。
更に、いざセックスとなってからも、すこしづつ慣らして(開発して)行く期間をちゃんと心の揺れと一緒に描いていく展開も好き。
この、あっさりさっぱりした絵柄も、登場するキャラクターたちにすごくあっていて好き。
白背景にシルバーの文字っていう、ほぼ無彩色のカバーデザインも、内容にとっても似合っていて好き。

1

絵柄も低温だけど、これくらいアッサリでいい

読んで、密かに感動を覚えています。
こんな性欲の描き方があるんだ。
いや、この描き方で、性欲が「性欲」に見えなくなった。
くっつきたい、くっつけたい。
セックスってそんなに大事?って言ったその本人が。
『体が離れてることが苦痛で…』となる。
この「恋」という名のプログラム発動が凄い。
いや、恋の衝動をプログラムの発動という言葉で説明する、という発想が面白いですね。
恋愛行動に興味を抱かず、バグだ、と言われてた潤野だけど、スイッチが入ったそのあとはまるで必然、筋書き・プログラム通りのようにいつも一緒にいたい、触りあいたい、合体したいとなり、その先、もっと満たされて混ざり合いたい、となる。
エロとは一味違う、身体そのもので感じ合う快感。それを0と1の世界の言葉で語る。こういう切り口が出てきたことが面白い…

3

つながりたい という想いがとっても丁寧に描かれてると思います。

どこか感情的な機能が固まっている そのような印象がある不器用さん二人の
優しいお話です。舞台は小さめな印象のIT会社。
エッチシーンがつがつ とかでもないし、激しい何かがあるわけでもないけど
くっついていたい、つながりたい と思うまでの気持ちを
とても丁寧にあぶりだしていて、じわわーんときました。
いつまでも味が出そうな本です。

構成は、onBLUEに掲載された8話を加筆修正したもの
+あとがき1p+おまけ1p。

登場人物は以下のような方々。
潤野:19歳インターンシップで行った小さい会社に就職。本郷に懐く。
   恋愛興味なし、夢なしな人間。5年後、会社が買収されたが、
   そのまま会社に残る。優秀なプログラマーさんの模様。   
本郷:最初24歳。潤野を受け入れた会社の社員。イケメン。ドローン好き。
   潤野を目にかけていた。恋愛は長続きしていない。
   プログラムを触ってないと自分が成り立たない感じがするらしい。
   途中で転職していたが、転職先の借入金の共同名義になって
   連絡が取れなくなる。
先輩:いつも猫耳を装着(要は変続き人)。
   魔法使い寸前らしく、彼女がほしくてしょうがない状態。
   眼鏡やせ型、イケメン本郷を目の敵にしてる(笑)
その他女子1名が解説役みたいな役どころで、
最初の会社代表が本郷の借金関係で 出てきます。

借入金の共同名義人になるなよ、ありえねーだろ と思ったり
いや ゲイそのものに対しての抵抗はなかったんかい と思ったりしますが
徐々に寄り添っていく二人の想いがとても素敵で、きゅうきゅう胸が
締め付けられて、本当に良かったです。
ヘブンリーホームシックがお好きだった方には、
間違いなくオススメできます。。。

大好きなセリフを一つ。このシーン、絵も素敵でした。
「お互いの内臓と内臓をくっつけあって ひとつになりたいんだ」

それと猫耳先輩が思いっきり笑わせてくれました。面白いキャラです。

0

スイッチはありきたりな「あの言葉」です

大学生の潤野くんはインターンシップに入ったプログラミング会社で先輩社員の本郷さんに「ちゃんとした恋愛を面倒くさがって手っ取り早くヤろうとするからこういう問題が出る(潤野くんはちゃんとした恋愛をやりなさいね的な意味と私は受け取った)」と言われ、『ちゃんとした恋愛…してんのかな…大人だもんな…』と思うエピソードから始まります。
で、「ちゃんとした恋愛」ってなんなんだ?というのを潤野くんが探していく、潤野くんが探していることに気づいた本郷さんもそれを考えていく、という話ではないかと思います。

本郷さんに思慕の様な想いを抱いている潤野くんは本郷さんと同じ会社で働き続けますが、本郷さんは友人に誘われ別会社へ。経営の失敗で多額の借金を負ってしまいます。500万円(多分潤野くんが出せる上限額なのでしょう)を貸すという提案を本郷さんに断られた潤野くんは言っちゃうんです。「オレ本郷さんを買う500万で」「ヨシ売った」

ここから一気に「お約束展開」にならないところが面白い所だと思うんです。
好きという気持ちがあっても、別に本郷さんと体をつなげたいと思っているわけではない潤野くんに本郷さんは続き「ただ一緒に住むとか…オレはムリ」と言われてしまいます。
恋愛感情を持っているのならば体の関係があるのは当然のことで、そのスイッチが入らないのはバグなんじゃないかと同僚に言われ「『気持ちだけ』はちがう?」と本郷さんに問いかける潤野くん。
これはせつない。私基準で今年最大のせつなさだった。

すれ違っていることを感じつつ、カラダと気持ちについて真摯に話し続ける二人は、互いに対してとても誠実で胸が熱くなります。この真摯な態度から「魔法の呪文(これはネタバレやめときます)」が導き出されるくだりはとても感動的!それが解れば、総てが解るというあの感じが見事に伝わってきて、年甲斐もなく恋愛が人生の重要課題であった頃を思い出してしまいました。

今、恋愛が人生の重要課題である方も、もうそれは過去のことだわと宣っている方も、恋について考えるタイプの方であれば、多分面白く読むことが出来る一冊だと思います。

4

現代版「もののあはれ」

 「好き」と言う気持ちと真面目に向き合う二人の姿がしみじみと胸に染みます。スローテンポで、それでもしっかりと構成されている世界観が、京山さんらしい一冊。華やかな絵とキャラクターの魅力でドキドキハラハラさせるBLではないので、渋好みの方でないと難しいと言うか、ツボにはまらない方は全くピンと来ないのだろうなぁと思いつつ、いきなりギュン!とバロメーターが上がらないので、これから何年先でも読み続けられ、飽きが来ない、貴重な一冊かと思います。
 今作は、身体の結びつきと恋愛感情について、答えを求めて悩む二人の姿がメインに描かれ、IT業界の無機質で機械的な世界と、人間としての感情が対比として浮かび上がり、テーマとテンポと、よく合っていたと思います。
 恋愛経験が乏しい潤野くん(受け)が、攻めと寝てから「もっとひとつになりたい」と焦る姿がとてもいじらしかったです。じりじりとしたもどかしさが伝わって来る、ある意味王道のラブストーリーでした。あと、表紙のデザインがシックでオシャレでした!

2

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