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表題作ブルースカイコンプレックス 3

楢崎 元親,高校3年生
寺島 夏生,高校3年生

その他の収録作品

  • 女生徒Aの手記

あらすじ

進級して3年生になった楢崎と寺島。口に出さずともお互いの気持ちがなんとなくわかるくらいには通じ合い、お付き合いは順調な二人。しかし考えなければならないのは、「進路」や「将来」のこと。卒業してからも寺島とずっと一緒にいたいと思う楢崎は、ある"提案"を寺島に持ち掛けるが、思い描いた通りにはいかなくて…。
子供と大人の狭間にいる「高校生」の純粋さとままならなさ。
きっと人肌恋しくなる、待望の第3巻!

作品情報

作品名
ブルースカイコンプレックス 3
著者
市川けい 
媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
シリーズ
ブルースカイコンプレックス
発売日
ISBN
9784864422895
4.7

(365)

(292)

萌々

(55)

(13)

中立

(3)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
30
得点
1722
評価数
365
平均
4.7 / 5
神率
80%

レビュー投稿数30

3巻もすっっごくよかった〜〜!!


お互いが家族とお互いのことばっか考えて、卒業後に離れちゃうのに惜しくならないのかよってなって、(相手は)ならないんだろな〜ってお互いに思ってるのもどかしすぎる!可愛すぎるっっ!!

しかもお互いが自分ばっか好きで相手の気持ちが分からなくなってるのほんとに尊い、、

楢崎に関しては好きすぎてキレてるのまーじで可愛すぎた。されに対して寺島がもっと困ればいいって意地悪な顔してるの罪すぎる〜!

よかった!!3巻まじでよかった!!

0

最高です

4巻楽しみ!

0

今しかできない恋

人生のうち、ほんの短い学生時代。それも、多くの人がはじめて自分の進路を自分で選ぶであろう高校3年生という瞬間が瑞々しく描かれている!

二人だけの世界ではなくて、周囲との関係性もしっかり描かれている。そこに、等身大のDKっぽさがこれでもかというほど凝縮されているのがたまらない・・・。

無理がないストーリーが多くの人を惹きつけるのかな?ファンタジー要素の強い作品も多いなか、誰かの青春の1ページをそっと切り取ったような作品。

0

進路問題。

さて、3巻。。。

高校3年生になった元親と夏生。
サラッと、夏生の母に彼氏と見抜かれたのには笑ったwww理解あるね。
順調なお付き合いをしている2人に進路の問題・・・からぁーの、卒業まで。

家庭環境の問題は影響あるよね。
元親は、お父さんが単身赴任で家に男が1人。母親と幼い双子の弟。
兄は、近くに彼女と同棲。

夏生は、はやくに父親を亡くしシングルマザーのひとりっ子。

けど、理解ある親族に囲まれて〜そこは突破出来たね。

元親の兄が結婚同居に踏切り。
夏生の母は、再婚と。

夏生にしたら、複雑だけどみんなが幸せになる形になったのが良かったね。

少しづつ悩みながら、成長している元親と夏生愛おしいね。
きっかけになった図書館や、友人達、キャラが良すぎて、また何処か巻で会えたら嬉しいな。

さて、4巻へ。

0

チカの人間くささ

3巻では高校3年生になった二人の進路のお話が主になりますが
夏生が免許を取りに行ったりするところで、今更ながら学生って感じだな…としみじみ思いました。

夏生の家族の話がこちらで出てきて、
夏生のお母さんに対する気持ちを知って感動したと共に
チカとの今後を考えると少し複雑な気持ちになりましたが
ここは…無事クリアすることが出来ます!(*´▽`*)
お母さんも良かったし、夏生もチカも良かったね。です。

それにしてもチカの夏生への愛が大きくなっていってるのが
3巻を読んでいるとひしひしと感じれて
どんどんチカが人間くさく感じてきて好きだなぁと思いました。
最初は何考えてるかわからない人間だったのになぁ…(*´▽`*)

この作品を読むと青春を感じることが出来るし
ほんとこの2人好きだなぁって思います。
これからもずっと何回も何回も読む作品なんだろうなぁ(*´▽`*)

0

尊すぎるなんだこれ!!!

いやもう評価高いから間違いないと思ってたけどほんとに神ですね…。
1巻から一気に読んだんですけども…クールな攻めの楢崎が嫉妬しまくる嫉妬しまくる。そう見えないのに心の中でずっと夏生のこと縛っておきたいみたいな感じがやばいわ。超好きです、、、2巻あたりから夏生視点であまり書かれてないけど、それでも夏生は嫉妬されて超喜んでるのわかるし、とってもいい子で愛せるな。最高のカップルですよ。そしてゲイでもないのに無意識に夏生とずっと一緒にいること前提で物事考えてる楢崎やべーなと思いましたわ。別れるって考えが一切ないのすごい。
そして問題の同棲案件。いや〜色々上手いこといって良かったねという気持ち。タイミングと物事が重ならなければ2人で住むなんてならなかったもんね〜。しかし楢崎の初めっから同棲したくてずっと悩んでんの、おまほんまに受験生か?ほんと学年3位はちげえな…。楢崎のおかげでビリに近かった夏生もそれなりに良さげな東京の第1志望の学校に合格。みんなはっぴー!なのが良かった。次巻は大学生編かな、、余韻に浸りたいからまだ読まないでおく笑

1

男子高校生、青春BL

高校3年生、進路編。
うひゃー!高校生。どこかの高校の風景を空気ごとそのまま切り取ったみたい。進路の悩み方も機会に恵まれて4回も致しまくったりするのも。いつも思うけど、この時間経過も丸ごとマンガで表現されてるの、すごい。

二人は184cm×182cmの高身長カップルだったのね〜。すごい絵になるだろうな、二人並んでるの。

進路編、それぞれがそれぞれに事情を抱えていて、すんなりは行かなかったけど、お互い家族を大事にしていて、考え方が男の子らしくて良かった。最終的には二人して東京行けることになって、遠恋じゃなくて良かったし、同棲!今後が楽しみじゃないですか!ワクワク!

1

シーソーゲームぽいけと結局両思い♡

3巻は楢崎の方が、俺ばっかり好きで…と悶々とする比重が大きかったですね。
お互いのことが大好きすぎるんだけれども、素直に気持ちを伝えられなかったり、それぞれの家庭の事情があったり…するもんね。

でも、楢崎がこっそり望んでいた、奇跡的な何か、が起こって、高校卒業後、一緒に住めるようになって良かった良かった。
それも夏生のお母さんのハッピーな話で、しっかり子離れできていて、そこもいい。

そこですかさず、一緒に住もうと楢崎が言って、夏生が「うん」と即答したのも萌え。

それまではまた、家に行っていい?、家族いる、ダメ、なんでだよー!!のやりとりや、それぞれが一人で抱えてじりじりする展開がしんどかったけどw

お互いが出会う前、何をしていたか思い出せない、とか、夏生が趣味を聞かれて「お前」と言っちゃうのに萌え萌えでした。

あと、卒業式の日、学校でして事後、無性に甘えたくなる、と言う夏生に超絶萌え!!
そこで、ちゅうしてハグする楢崎にもぐっときたけど、夏生と同じように「それで終わりかよ」となったw ケチくせぇー、ってww
そう、ちゅうもエロもあるのに萌え…をもう少し…と思うのはハグがもっとあったらいいのになぁと個人的には感じました。

でもやれやれ、これで高校生編は終わりなんですね。
大学生同居編が楽しみです。

あと、描き下ろしの女生徒目線の2人の話、いいですね。ああいう…読者と同じか腐萌えな女子の描き方には共感できるので。

0

卒業

◾️楢崎元親(チカ)×寺島夏生
高校生モノには付いてくる、受験問題です。勉強するだの受かるだのをあっさりさせて、離れる離れないに焦点絞った感じ。これだけ見てると普段勉強してる元親はまだしも、寺島一体どんなレベルのとこに受かったんだろうな〜と思っちゃう。まぁ高校で元親と同じってことはそう賢くないわけでも無さそうだが。

夏生の母親がいいキャラです。そう、このお二人周りにかなり恵まれて生きてますよね。平和。波風少なめの作品ですが、ここまで人気出て続いてるのは何故なんだろう?登場人物の良さと、表情のうまさかな?

トイレエッチは大変よかったです。夏生もきっと好きだけど、元親の強引さと甘さのバランスはホントたらしの技よ!

0

卒業式の日の2人が…

誠に色っぽいです。

高校3年生になって、進路をはっきりさせないといけない時期。
楢崎家の事情、寺島家の事情。
自分たちだけではどうにもできない事情で、選択肢が狭められる現実。
問題がクリアされて明るい未来が見えたと思った瞬間に、一転して別々の道しか先にないのが分かるって、どんな気持ちだろう。気持ちが最高潮に上がっていただけに、楢崎の心中を察して余りある失望感というか、絶望感というか。
普段の表情に出ない分、体育用具室で挑発されるだけされて置いて行かれた瞬間の表情や、兄がくれた賃貸情報の紙を力なく落とすシーンに凝縮されていて切ないです。

この作品の魅力のひとつは家族だと思っています。
家族の描写が絶妙ですよね。
子供嫌いの寺島も「あいつらは可愛い」と言う楢崎の弟たちは本当に無邪気で可愛くて、いつもごはんを食べているイメージしかない兄も、もはや同居の嫁にしか見えない兄カノも何だかあったかい。
母子家庭の寺島の母親は、浮かれた肝っ玉母さんで、女手ひとつで寺島を育ててきた苦労を滲ませない明るさがいいし、そういう家族だから2人がそれぞれ自分がどうしたいかよりも、家族のためにという選択をしようとするのが納得できます。
結果として、どちらもお互いにいいように転ぶけれど、そこにプロット上のわざとらしさを感じさせないのもさすがだなと。

3巻は萌えポイントが目白押しでしたが、合格の報告に来た2人がそれぞれ図書室に行っていたことがもう…。2人にとっての思い出の場所を、2人とも大切に思っているのがひしひし伝わって悶えました。
そして何と言っても卒業式の日の男子トイレのシーンは…。
ちょっと前まで「BLにえろすは求めてないです。キリッ!」とか言ってましたが、いや、求めてしまうでしょう、こんなシーンを見せられたら。
卒業式のえろすと言えば某名作を思い出しますが、あの作品のあのシーンに匹敵するような色っぽさを感じました(他作品との比較は…という方、すみません)。

描き下ろしの女子目線の2人もいいんです。
わたしもその位置から2人を見たかったなあ。
こういうのを見るにつけ、共学って楽しいことがたくさんありそうで、今更ながら羨ましくなります。

そんなこんなで高校生活が終了しました。
いざ、大学生活。同棲生活の4巻へ!

4

萌が詰まってた

いいテンポで進みますね。
中だるみさせないところが凄い!

進路、それぞれの選択、物理的距離が離れる不安……高校生らしい悩みが詰まった一冊でした。
楢崎のぶつけどころのないイライラも、夏生の覚悟もどちらも伝わってきて、胸が苦しくなりました。
意外と?楢崎より夏生の方が強いと思うのですが……どうなんでしょう?

卒業式に制服で学校Hなんて、男の子同士でも考えるのね。
しかもトイレって。
ロマンチックさのかけらもないけど、この二人らしい
卒業式でした。

そして、描き下ろしの女子目線のお話。
あれ、面白かったです!
その訳もわからぬドキドキ……それが萌えです♡
この子は、近いうちに必ず腐ると思う(笑)

0

家族も恋人も大事にしたい系男子って素敵

 受験期から高校卒業までの間の話ということで、進路と卒業後は一緒に住むのかどうかということについて、2人がそれぞれ考えるストーリーになっていました。楢崎は母親と幼い弟達だけを残して1人暮らしはできないと考えていましたが、兄が結婚して実家に残ると言ってくれたので、寺島に同棲しないかと誘います。でも、寺島も母子家庭で大切な母親1人を残したくはないと考えているので、その案は却下。2人とも母親思いで素敵だなぁと感じると共に、寺島の家庭にまで考えが及ばなかった楢崎の未熟さに、大人びて見える彼もやはりまだ高校生なんだなぁと感じました。

 最終的には、寺島の母親が再婚を考えている男性を連れてきたので彼も実家を出れることになり、2人は同棲することに決めます。都合のいい展開ともとれるのかもしれませんが、私は運を味方につけるのも2人の力だと感じたので、上手くいって良かったなと思いました。2巻までよりもさらに楢崎の寺島に対する想いが強くなっているようにも見え、振り回されてばかりだった印象の寺島が振り回す側になっているのは面白かったですね。2人はより一層、対等な恋人同士になってきたんじゃないかと思います。

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素敵な卒業式の日

お付き合いも一年以上続いて。
高校三年生になって進路の事を考える時期に。
楢崎は思いがけず家を出ることが叶って寺島と一緒に住める!と舞い上がりますが寺島は母の側にいてあげなきゃで。

またお互いに何を考えてるかわからずモヤモヤする期間がありますが。

寺島母の恋人登場で寺島が家を出られる事に。
迷う部分もあったけど楢崎に会って背中を押して欲しかったんですね。

受験勉強も頑張って第一志望の大学に受かり、もちろん楢崎も受かり二人で一緒に住めることに。
寺島はまだ母の事を考えてましたがいい母でしたね。

卒業式で3巻は終わりますが卒業エッチがまた!
楢崎ったらそんなこと考えてたのね!準備もバッチリで。
もう二人は大丈夫ですね。卒業式後はやっと穏やかに過ごしてる風です。

マスターとの別れもあっさりでしたね。

最後の女子視点のお話。見てる人はちゃんと見てるんですね!そのドキドキはきっとあれだよ!と教えてあげたい、というか羨ましい!

大学生活はどうなるのかな。

何気に二人とも高身長でしたね。

0

卒業

卒業って人生の中でも大きなターニングポイントの一つだな~と改めて感じました。
しかも期限は決まっていて、否応なしに進む道を決めなくてはならなくて。
恋する二人には、環境や距離の変化についてまだまだ未知数な中での悩みが率直で読んでいてとても好ましかったです。

高校生の恋愛って、いいな~。
その渦中にいる本人にとってはとても大きく心を占めてしまう、相手に対しての自分の気持ちや、すんなりいかないもどかしさなど、読んでいてきゅんっとなります。

寺島くんのお母さんへの思いや関係性がとても良い距離感です。
二人の関係は勿論だけど、この先二人が付き合い続ける中で絶対関わってくる二人の家族との背景がすっと入ってきました。

そしてそして、巻末の『女生徒Aの手記』、最高ですw
Aちゃんの「目覚め」と「気づき」にようこそっ!と手を握りたくなりましたw

そして、今回も双子のちみちゃん達はいい仕事してます!はぁ~癒し。

1

高校生編完結

いいわぁ。もともとノン毛だった楢崎がまさかここまで寺崎にメロメロになるとは!
そもそも何事にも関心がなく、日々をなんとなく穏やかに過ごしていた楢崎が寺崎に会い、好きと言う感情を知り、ついにはヤキモチをやくことまで覚えるという流れがとても丁寧に描かれています。自分ばかりが焦って恥ずかしい気持ちや戸惑い、相手に飽きられるんじゃないかと恐れる気持ちなど恋愛初心者の初々しい一面もあれば、そんな気持ちが抑えられなくて激しく相手を求めてしまうオスっぽさの一面もあり、本当に魅力的な攻めさまでした。

また受けの寺崎もヤンキーっぽい風貌なのにお母さん思いだったり、一途だったり、楢崎からすると天然小悪魔だったりと知れば知るほど素直で可愛くて、愛すべきキャラクターですね。

告白の時から、エッチの時まで高校生らしい初々しさで、けれども若い子ならではのがっつき加減なのもニヤけてしまいました。ひとまず高校時代のお話は一旦完結で、次号からは大学生編スタートですって!楽しみですね。

0

最高!の一言

ここまできゅんきゅんさせられた作品は初めてです…
作画、ストーリー、テンポ、キャラクターなどなど…全てにおいて最高の作品です。

進路について悩むシーンでは、楢崎の寺島と一緒にいたい、でも寺島の気持ちを大切にしたい、と葛藤しているところが苦しかった。わかる…めちゃわかるよ…
寺島の、母親のことを思う気持ちにもぎゅっときた。寺島だって、楢崎と一緒にいたいに決まってるもんね…。きっと、すごく大切に育ててもらったんだろうね。
こうやって寺島も色々悩んでいる時、背中を押してくれる寺島母。あたたかい…。寺島母は勿論、楢崎兄の彼女さんなど、女性のキャラクターもとっても魅力的で、読んでいて心があたたかくなった。

読んでいてこんなに幸せになった作品は初めてです。
次は大学生編!少しだけ大人になった2人を見られると思うと、とても楽しみです。

1

あー、3巻目にしてますます好き…

ぞくぞくぞくぞく…!
震えました。鳥肌たちました。胸が熱くなってちょいちょい込み上げてきました。

高校生の淡い恋愛が徐々に熱を帯び、進路を決めるにあたって今度はいろいろ現実味を帯びてきて…

まず、BLでは少し珍しく?女性キャラクターが総じて魅力的。
双方の母親(この巻では特に寺島の母)、楢崎の兄カノ。
女性キャラは邪魔になりがちなジャンルの中、とてもよい存在感があり、自然に2人の後押しをしてくれるよきバイプレイヤーに。
そして、彼女らに対する主人公2人の態度や優しさを見て、何かが込み上げてくるのです。
「家族にこんなふうに優しい気持ちを持てる男の子たちは、そりゃ恋人を大切に出来るよね」
と、強く納得出来るのです。
そのへんが、本当に自然で温かい。

読者視点では、2人がいかにお互いを思い、お互いに焦がれ、翻弄された日々を送っているのかわかります。
でもクールで冷静なポーカーフェイス楢崎と、軽くさらっと受け流すかに見える寺島には、お互いにお互いの気持ちの強さがわからない。
そこに生まれるドラマが、作られた感なくリアルに感じられ、2人をずっと見ていたいような空気になるのだと強く感じました。

ここまで3巻、まさにあっぱれです!

巻末の「女生徒Aの手記」が密かにお気に入り。
成績学年トップの大貫美里ちゃん視点の小話です。
確実にこっちの世界のお仲間になりそうな(ニヤリ)女の子から見た、楢崎寺島の姿が描かれています。
やっぱり市川先生、好感度高い女の子描くのうま〜い!

3

リアルに「う〜〜〜」って声が出た…

こんなに好きになるなんて……。
初めて出会った時は思いもしませんでした……。

──人ではなく、本の話です。

1を読んだ時は、「うん、好き…いい…」
2を読んだ時は、「はぁーっ!いい!!」
という感じの感想でした。

二人の恋が、気持ちが、どんどん深くなっていくと同じように読者である私も作品にどんどん深くはまり込んでいってしまいました……。
「きみたち、そんなにお互いのこと好きだった?!」って思うことが多々あると同時に、「この子たちにこんなに心動かされてる私が……?!」って気付くんです。

いやぁ、びっくり……。
ラストの方の奇跡が起こった(?)シーンでは、夜中のリビングで思わず声が出ました。
なんて素敵なハッピーエンド。
こんな作品を待ってた。


シリーズ全部、また市川先生の作品すべてに言えることですが、本当にキャラクターの表情が魅力的だなぁと……。
こんな微妙で絶妙な表情、なかなか作れるものじゃないんじゃないかなって思います。
感情移入しすぎて読んでると同じ顔になってたりします。
そういうところが市川先生の本の大好きなところです。


素敵な二人の一年半をありがとうございました〜〜!!

1

祝・卒業

よーやく電子で読めました。
紙書籍と電子の発売日のタイムラグ、どうにかならないのかなぁ…。読みたい読みたい読みたい!!という時期を過ぎてしまったので、若干トーンダウンした状態で読んだのが悔しい。

卒業後の進路が現実となって目の前に立ちふさがる二人。自分だけの希望だけはどうにもならない現実にぐるぐる悩んだりする様子が描かれていました。
この二人なら何があっても大丈夫だろうなぁと思えるので、そこはさほど心配せず読めました。

一番萌えたのは、お互い案外基本プロフィールを知らないもんだなと気づいて、血液型は?身長は?などと質問しあったところ。
そこで楢崎が聞いた「趣味は?」という質問に悩んだ末に寺島が答えるんだけどその回答ときたら!
実はここの回は既にCabで読んでて、連載を読んだときに、うわーーーっ!!と悶えた記憶があるんだけど、今回のコミックスでもやはり一番萌えた箇所でした。
他の回は未読だったのでコミックスの中には他にも色々萌える箇所があるかなぁと期待していたのだけど、既読箇所が一番の萌えだったというのがちょっと寂しかった…。

もともとヤンキー受けが好きなので、気の強そうな寺島がぐるぐるしていた一巻が一番好きでした。

2

ギュッと詰まってる

やっぱり私は寺島→→→→楢崎の構図が好きみたい。
気の強い見た目ヤンキー?な寺島が振り回されててそれが可愛いかったのですが、2巻からはすっかり逆転してしまいましたねー。
3巻は益々楢崎→→→→寺島でした。

楢崎くん相変わらず恋愛には迷走してます。
(やりたくてたまらない、寺島はそうじゃないみたい、ピアス人に開けさせたとか…普通にしてるあいつが腹立たしい…)
常に悶々としていてあんなに飄然としてたのにすっかり普通の男の子です。

2巻はそれでも後の寺島視点で楢崎への嫉妬とか気持ちが見える構成になっていて満足でしたが、3巻はそれが無くて物足りなかったかな。
3巻は恋愛以外のいろいろなエピソードがあったから仕方ないですけどね。

卒業式のトイレえっち!楢崎の計画性にビックリ!可愛いですね笑。
事後の寺島「甘えたくなるんだよ」からの流れ…楢崎くん「好きだよ」くらい言って欲しかったな〜〜


そして大学生編も決定したとの事。
電子配信される前にその情報を知り嬉しいなーと思ってたんですけど、いざ3巻読むとああなんだかんだいっても続くんだよなぁと雑念が…。完結編の尊さが大分減ってしまったような…神評価付けたかったんですけどね、真っ直ぐ読めなかったかも。もう少し発表間隔空けて欲しかったです。

ところで寺島のピアスを開けたキレイな顔の子絡んできそうですね、結局楽しみではあります!

0

続編希望!!

ふぁー!良かったー!萌えたー!!
2巻で終わりかと思ってたので、3巻が出ると知った時は喜びのあまり血圧あがりそうでした(笑)

高校卒業後の進路でモヤモヤあったけど、クリアできたのは2人の家族あってこそでした。
楢崎兄も寺島母も、とても素敵!
皆幸せで何よりです。
3巻で終わらずまだまだ読みたい!
2人の大学・同棲生活読みたい!!
なので、アンケート葉書を初めて出そうかと思います(笑)

小冊子付きを購入したけど、これまた萌えました…!
まだ売ってるのかな?もう無いのかな??
もしまだ在庫有りでしたら、少々お高いですが小冊子付きをオススメします。

3

ままならなさを正面から描いていて好き。

高校生ならではの「ままならなさ」が、たっぷりと味わえるシリーズ3巻目。
高校3年、付き合って1年。
このまま地元に残るのか、東京へ出るのか、進路のことは考えなくちゃならないし。
二人でイチャイチャしたくても、家には家族がいるし、他の場所ではできることに限界があるし。

この、ままならないことを、二人して、すれ違ったり、話し合ったりしながら、少しづつクリアしていくストーリーって好き。
二人、周りの家族にも恵まれてて、ちゃんとみんなが幸せなのもいいよね。
最後に卒業式の日に学校のトイレでってベタな展開だけど、その最中より、事後の二人の会話に萌えた。
こんな、不意打ちで天然な夏生の言葉にたびたび胸を撃ち抜かれて「神」。

4

こりゃブルースカイ

最高かー!
最高なのかー
最高でした。

二人がかわいくてかわいくてもー
要するに一冊通して仲良しが仲良くするお話なのですが、その仲良しっぷりをじっくり堪能することの楽しさったら…
その仲良したちを取り巻く家族や学校の先生や友達(里美ちゃんもネ)、ひいては背景の美しさなどなど全部がいとおしく、読み終えた後の私の表情は菩薩になっていたと思います。

ゆっくりゆっくり噛み締めてまた読みたい一冊です。作者さま、すてきな話をありがとうございました。

5

ゆっくり読むと良い

特徴としてのネタバレ有り

ちるちるで上位という事で市川けい先生のコミックを一気に購入。
コミックの内容は他の方のレビューの方が書かれているので先生の描き方についてレビューします。

なんでもない日常を淡々と描くコマ使いがとても上手だと思いました。
罪悪感とか色々考えてしまうネガティブ思考、そんなせめぎ合いが多く描写する方なのだと思います。
しかし連続で一気読みしてしまったせいか飽きるところも少々。

一巻で完結するくらいのものをながーく見ているような感じで個人的には「こっち向いて笑って」の作品の方が好きです。

絵柄も綺麗ですし見やすいので買って損はありませんが、私のように一気に買うよりまずは1品ずつ購入してみてから~をオススメします。1巻完結のコミックを読んで自分に合うBLなのかお試しを。
一気に上昇していたので衝動買いしてしまう私なので説得性に欠けますが。

似た描写が多いのは
・自慰をして罪悪巻に陥る
・基本ネガティブ
・どちらが上になるのかネコになる方が考える
・「これからが始まりだ」というラストになる。

私としてはセブンデイズが好きなのでこういうのを待っていたって感じです。

1

尊い、、、

良かった、、、ホントに良かった、、、!!!
もう良すぎて余韻が抜けない。
二人が幸せそう過ぎてその幸せがうつってるし、読後感がいいです。気持ちい終わり方。

1巻、2巻といろいろありましたが、やっと落ち着き、お付き合いは順調な二人。
でも、高校生って言ったら、どうしても出てくる問題は進路ですよね。
単純に学力に合うとこ、て言うか、挑戦したい気持ち、家族をおいて家を離れられない、そして何より意識しちゃう恋人のこと、、、。
高校生らしくて男の子らしい悩みですね〜。

今回は、結構チカちゃんが、余裕無くモダモダしちゃってるかんじで、自分を優先して欲しい、いやでもアイツの家族を想う気持ちを邪魔しちゃいけないなんて一人で抱えちゃってる訳ですが、夏生はもっと自分を欲しがって欲しい訳で。
お互いがお互いをドライに見えてるけどなんだんだで大好き合ってるんですよね。

市川さんの描くキャラの感情と言うか、気持ちの動き方ってどれもとっても自然で、
「分かるなー」「あるねー」って共感できるんです。
だからこそ、感情移入しちゃうしすごく見守りたくなっちゃいます(笑)
もう、夏生に言った、「一緒に住んで欲しい」は私の萌えと興奮がピークに達し、何かもう自分じゃ抱えきれなくてプルプルするし、ちょっと、涙目でしたね。
とりあえず、一旦深呼吸して落ち着かないと次が読めませんでした。(笑)

最後のトイレえっち良いですね〜。
なんか今まで溜め込んでたもの一気にさらけ出してる様な、全く余裕なくてひたすら互いを求めてて。
終わったあとのチュッからのギュッも最高。
甘えさせてくれる彼氏グッドです!

こんなに素晴らしい作品で伝えたいことがいっぱいあるのに言いたい事がありすぎてうまくまとめられない(泣)
でもとりあえず、市川さんの描く男の子ってホントに素敵、、、!
120%男の子してくれてて、私に青春を分けてくれてるような(笑)
そしてちゃんと最後皆を幸せにしてくれとありがとうございます!
この二人も、これからもちょいちょい問題とか起こるだろうけど、ゆっくり乗り越えてずっとこのまま好き合ってて欲しいですね。
これからの二人の様子もたまに見せてもらしたいですね。

とにかく私にとって、全てにおいてパーフェクトな作品でした!!!

ちなみに、小冊子の浴衣えっち最高に萌えました。
ごちそうさまでした(笑)


8

奇跡のDKカップル

堅物優等生な攻めと不良気味な受けのDKラブストーリー、3巻にして最終巻です。
2巻のレビューも書いたので、3巻は書かないつもりだったのですが、読後の興奮が冷めやらず、神評価の投票がてら感想文を書きにきました。

3年に進級した受け攻めは、進路問題に遭遇します。自分の進路、相手の進路、それによって離れ離れになってしまうのかどうか。聞きたいけどなかなか聞けず、モダモダ悶々する攻め。あっさりしているようで、内心では色々考えている受け。
今回は攻めの楢崎くんの視点が多かったので、進路についてクールな寺島くんに、攻めとともにジリジリしてしまいました。
結果については触れませんが、ハッピーに収まって良かったです。受けのお母さんと受けの関係が好きだなぁ。

エロは、前巻に引き続き、大変素晴らしいエロでした。優等生なのにムッツリで絶倫な攻めが萌えすぎる。でも何より萌えたのは、エッチシーンではなく、ただチュッチュしてるだけのシーン。男子高校生のナチュラルイチャイチャやばいでしょ! 萌え転がるわ!
かたくなに学内でエロいことはしなかった2人の卒業記念エッチ(笑)にも滾りました。エロすぎる…!

普段あまりレビューに「!」マークは多用しないのですが、あまりの興奮に連発してしまいます。そういえば2巻のレビューにもそう書いたような気が。
最終話だと書かれていましたが、今後の大学生になった2人もぜひ見てみたいものです。
あと、最近あまり新刊のチェックをしていなかったので、初回限定版があると知らずに通常版を買ってしまいました。普段限定ペーパーや小冊子目当てで購入店を選んだりはしない方なんですが、今回はちょっと悔やみました。限定版買い直そうか悩みます…。

9

瑞々しい

続編が出ると知ってから待ちに待った3巻。
最高でした。
とにかく楢崎と寺島の高校生らしさが眩しくて眩しくて。
お互い自分の方が相手に焦がれてると思ってぐるぐるしながらも、素直には言えないですれ違ってしまう。
でも受験生。勉強しなきゃいけないこともわかってる。

恋人のこと、家族のこと、進路のこと。
どれか一つなんて選べない二人が可愛かったです。

途中お互いの誕生日を知らなかったことから基本プロフィールを教え合う場面があって、楢崎に趣味を聞かれた寺島が頭抱えて考えるんです。おれの趣味ってなんだっ!?って。
それで閃いた答えとそれを言うときの寺島の笑顔が悶えるほどの可愛さ!!

あと、最後まで二人がすっっっごく男子なのが嬉しかったです。

男の子でもなく、男性でもなく、男子!!って感じですね。
卒業式の後の打ち上げ?も、それぞれちゃんと自分のクラスの方に参加表明してるし、最後の書き下ろしでも二人が仲良いことにほとんどの人が気付いていないらしいことがわかります。
始終ベッタリしてる訳じゃなく、カラッと爽やかなんですよね。
それがなんだかすごく男子!で。
空気までもが爽やかなんですよ。汗かいても臭くない!みたいな。
あーうまく伝えたいけどその術がない!!

でも本当に大好きな作品です!!

13

もっとずっと長く見てきたような

やっぱり大切にしたい、大好きなシリーズです。
※以下、1~3巻までのネタバレ含む

ケンカばかりしている不良っぽい寺島と、先生から頼られてしまう優等生の楢崎。そんなふたりが、放課後に図書室の受付をやるところから始まった『ブルースカイコンプレックス』もとうとう3巻。最初はどちらも言葉を発しないのに、それでも同じ空間で本を読んでいる空気が心地よいと思った、あれが高2の夏前なんですね。恋人になり、自分たちの相性のよさにビビったり、嫉妬ばかりだったりもしたけれど、おかげで前よりも深まった関係。呼吸が合うことを確かめながら過ごしてきたふたりには春が、高校最後の年がやってきて・・・。

今作では高3になり、それぞれの事情から進路に悩む彼らです。相手やその家族についても、知らないことばかりだと気づく出来事や瞬間。関係が変わるような何かが起きたわけじゃないけれど、今までとは違う葛藤がー。その中で相手にのめり込んでいることを実感する様子や、猛烈に「離れたくない」となる感情が、とてもそれらしく描かれています。そして、涙する場面もありましたよ。これは読まれた方は皆さんそうかなぁ...寺島が彼の母親のことを考えるたびに泣きそうになってしまいました。やさしくてホントいい子だなぁ。

描き下ろしは、ふたりのその後…ではなかったですね。単独としてはいいなぁと思ったのですが、この本のラストについては本人たちどちらかの視点で語られていてほしかったかな。とはいえ、今作では大好きな制服男子のうしろ姿がたくさん見られたし、お兄ちゃんといるときの楢崎がかわいく見えてお気に入りだったし、家族や桃花さんの存在もホッとできて大好きでした。寺島のチカ呼びはなかなか出てこなかったけど、最小限だからこそうれしくなるものですね。そしてあのシーンも!!

何年か経って、彼らがあの図書室やあの正門の隣の林、あのアイス食べてた場所やあの歩道橋を思い出すとき...なんて考えてみたくなる。色濃く残る瞬間ではないかもしれないけれど、私にはそんな場面がとても心に残っています。もちろん、待ち焦がれた初めてのセックスに挑戦した彼らも忘れられませんけどね。さて、これからふたりはどんな経験をして、なにに悩み乗り越えていくんだろう。

初回限定ペーパーは「恋人のグッとくるところ」それぞれ。
君たち腹立つほど好きなんでしょ、わかるわかる!ってなりました。
これから小冊子を読もうと思います。

そしてコミックス発売の翌日、4月22日(きのう)は作者の誕生日ですね。
おめでとうございます!!!!!

7

思春期と大人の狭間

特装版も通常版も表紙が素敵です+゚。*
青春っぽさが出てる1,2巻とは少し雰囲気が変わって色っぽいですね〜


楢崎と寺島も高校3年生になりました。
進路問題と卒業前のセンシティブな空気にキュンキュンします(∩´///`∩)

巻を追うごとに2人の関係は確固たるモノへとなっているのですが、
心と心は繋がっていても、時折不安を覗かせるのが高校生らしくて良き。
大人びてるようで、子供。
まだまだ子供のようで、大人。
思春期と大人の狭間な彼らにめちゃめちゃ萌えましたヾ(*´∀`*)ノ


今回は進路問題と並行して家庭問題にも触れています。
自分なりの「希望」はある、でも家族を思うと押し通すことが出来ない。

楢崎にも寺島にもそれぞれ事情があり、その事情を優先し進路を決めるものの、
共に一緒に居たい気持ちが膨らんで割り切れない気持ちが燻っていて…。
これは寺島よりも楢崎のほうが拗らせててやりきれなさを感じます。
余裕なくモンモンとしててちょっぴり弱りモード。
そういう意味では寺島のほうがアッサリしてて大人びて見えました。

その辺りの問題はキチンと解決。
(解決の仕方がチトご都合主義にも見えなくもないですが…)
夏から冬へ季節が変わるほどに長い間拗らせてた楢崎の希望が叶う瞬間にキュンキュン(∩´///`∩)
ああああ‼︎プロポーズにしか聞こえないし、プロポーズしてるようにしか見えないぞー!!
固くぎゅっと握り合う手に涙腺が緩んでジンワリきました(;ω;)

そして、進路問題を経ての卒業式。
出会いを思い起こしてちょっぴりセンシティブな気分になります。
キッカケとなった坂崎先生にお礼をいう寺島を見て1話が蘇ってきます。
図書館での出会い、最初の印象、寺島の片思い。
その頃には予想すら出来なかった現在の関係(∩;///;∩)
あああ、高校生の甘酸っぱさが尊い…。

で、最後の記念とばかりに学校のトイレでいたしてるシーンが萌える!
9ページに渡るロングラン(数えるな)
ほぼほぼ2人の表情だけで表現されているのですが、
トロトロになってる寺島も、余裕のない楢崎も、すごくエロい(ФωФ)
快感を貪りあう2人がとっても良かったです!

描き下ろしは「女生徒Aの手記」
タイトル通り、モブ女子目線で彼らを垣間見るお話です。
最高です。第三者目線、めっちゃ萌えます。
寺島の表情から「楢崎愛しい」がダダ漏れてる気がする///
飄々としてる楢崎が寺島に気を許してる感にもニヤニヤ///
違う角度で彼らが楽しめて大満足でした!

9

温かく、やさしいストーリーでした

『ブルースカイコンプレックス』の3巻目。小冊子付きの特装版も同日発売されましたが、私は特装版をお買い上げ。個人的な好みですが、通常版の方の表紙のほうが好みだったのでちょい残念。でも「小冊子」に釣られました。

という事で内容をざっくりと。ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意を。






恋人同士として、うまくいっている楢崎と寺島。
けれど高校3年生になり進学や進路について決めなくてはならない時期でもあり。

志望校はあれど家から少し遠く、父親不在のためできれば家を出たくない楢崎。
そして、「不良」な寺島は大学はどうするのか。
大学生になった時に寺島と一緒に住みたいという願望を持つ楢崎ですが、寺島の家庭の事情を知った楢崎は…。

というお話。

今までは自分のことだけ考えればよかった子ども時代。
それが進路や将来のことを考えたときに、自分のことだけではなくて家庭の事情や相手の気持ちも考えなくてはいけないのだと気づきはじめる。

子どもから大人へと移行する独特の年代の彼らの葛藤や未熟さが瑞々しく、そして鮮やかに描かれていました。

高校を卒業し。
そして彼らの思い出の場所である「図書館」の閉鎖が決まり。
そうしたエピソードが話の端々に盛り込まれ、一つの時代を終え、次の時代へと繰り出そうとしている様子の描き方も非常にお上手でした。

市川さんは主要CPだけでなく脇キャラの描き方もとってもお上手な作家さんだと思っていますが、特に寺島くんのお母さんがとっても好き。

「ババア」
寺島くんはお母さんのことをそう呼んでいますが、それでも彼ら親子の間にある深い信頼感や思いやりが伝わってきて、ほのぼのしつつ、とても温かい気持ちになる。

全体を通して温かく優しいストーリー展開されているのですが、まだ若い彼らの盛り方もなかなかおいしかった。
同じ制服を着て、同じ学校に通う。
今まで当たり前だった彼らの日常が終わりを告げようとしている今。
制服着て、学校でしようぜ☆
という彼らの若さがまぶしかったなあ…。

大学生になった彼らの話もぜひ読んでみたい。
続編を切に希望しています。

10

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