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表紙の通り、かなり個性の強い絵柄のキャラクター達がワイワイガヤガヤ平々凡々と生活を送ってる中に謎の男がやって来て。ストーリーは言ってしまえばありきたりな、先の読める展開ですが読んでいて本当に楽しい作品でした。
あびるあびい先生の作品は、サブキャラクターたちがとても魅力的で、それもまたわかりやすいストーリーを楽しませてくれる大きな要因のひとつかなと思います。
表紙に惹かれたら、買うべきです。
何度も読み返しています。
主人公カプの二人もさる事ながら、その周囲・友達が面白い。
関西弁を自由に操る合コン大好き外人、キラキラオーラを常に放ちながらも隙あらばBLネタを繰り出す腐男子イケメン、エロ耐性がゼロに近く何かと鼻血を吹き出す童貞くんなどなど、「宇宙人のように破天荒で無邪気なジョージ」と肩を並べることが出来るほどの濃い面々。
そいつらが集まって、時にはジョージも加わって平々凡々な大学生・瑛人を引っ掻き回す、ガヤガヤやる。そこがこの作品を生き生きとさせているところであり、見所です。
ジョージのやや中性的に感じさせるキャラクターが彼なら何でもありかも(衝撃下着含む)と思ってしまって、純粋に人間として可愛いと思えてしまう。
そしてジョージのギャップについて「人間もレコードみたいに開けて聞いてみないとわかんねぇもんなのかも…」という瑛人のセリフ。これが作品の中でピカイチのセリフだと感じます。
またコインランドリーを一緒に回した仲、ジョージというレコードを回す、そして瑛人の頭を心を掻き回すジョージの存在、そしたこれからも振り回されるだろうという予感といった「回す」というフレーズがところどころ散りばめられています。
ストーリーとキャラクターを引き立たせるセンス溢れる独特の絵がまたお見事というか、内容にピッタリです。この作品を別の作者さんの絵で描いたら魅力が半減どころか訴えてくるものが無くなってしまうように感じるほど、絵と内容が見事に合致しています。この作家さんでしか描けない作品だと思いました。
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。文句なしの神です。教えてくださり本当にありがとうございました。
昔大好きだった洋楽のタイトルと同じだったので読んでみたら、すごく楽しくて幸せな気分になるお話でした。
サブカルに浸りながら趣味を謳歌する大学生達の、キラキラ楽しそうな若さがオババにはもう眩しくて眩しくて。
CDすら絶滅しそうなこのご時世に、部屋にぎっしりLPレコードが並んでる子あり、マイナーなインディーズバンドで活動してる子あり、女の子との合コンに命をかけてる子あり、腐男子あり。みんなそれぞれ好きなものは違うけど、気の合う仲間同士、家吞みしながらグダグダ楽しく騒いでて。あ~そうそう、学生時代ってこんなんが楽しかった。
そんな仲良しグループさんを見守る、店長のボブさん。
バーのマスター兼レコード屋の店長で、この人がまたいい味出しているのです。
学生さんたちの宅吞みにサラっと混ざり、セクシャルなことに免疫がなくてすぐにぶっ倒れちゃう子が美人さんに絡まれてると、さりげなく庇って「俺じゃダメかい?カワイ子ちゃん」とか言っちゃうのです。
みんなで遊びにいった先で、涙の電話を受けて「どーしよう!」となっている若い子がいたら、荷物は預かっとくし皆には言っとくよ、と諭吉を胸ポケットに入れてやりながら「こっちのオジサン(自分のこと)より、そっちのオジサン(諭吉)の方が役に立つぜ」とか言っちゃうのです。
あ~も~いいなあ。若いころに、こんな頼りになる大人がそばにいてくれたら、絶対に青春時代って楽しいよなあ。
メインカップルのラブストーリーも勿論素敵なのですが、ほんまにこの話は脇がいい。
VIVA LA VIDA=ビバ人生!!
タイトルにぴったりなお話でした。
「平々凡々な日常を経て平穏無事に人生を終える事が目標」
そんな事を日々つらつら考えているような今時の冷め気味な大学生が主人公。
そんな彼がゲイの男を好きになり、到底平々凡々とは言えないような感情を経験する。恋を丁寧に描いた話でもあるし、めっちゃ気のいい仲間達との友情を描いた話でもあるし、、、
とにかくほんと良かった〜〜!
みんな若い今時の子なのに(偏見すまぬ)情に厚くて良い子達で、なんか皆の屈託のない笑顔に何度も涙腺を刺激されてしまった(多分泣かせる話ではないのだけれど笑)。
ボーナストラックは短いながらも幸せいっぱいで最高でした。
泡沫の鱗でハートを掴まれこちらも読んでみましたが…物事に向ける視点が優しくて、可愛い男の子を描かせるとめちゃくちゃうまいですね。なんか次々読んでみたくなる作者さんです。