レビューを書く
てんてん
相変わらず関係が楽しいです
本品は『ぼくだけの強面ヒーロー！』の
コミコミスタジオ特典小冊子です。
本編後、真夜中に日野が
七尾に会いに来るお話です。
時計の針が4時をさした頃
日野は寝返りを打つ途中に
枕元に置いたセロハンテープを見え
七尾の寝顔が目の前にきます。
朝から変な気持ちになって
日野はいそいそと起き上がります。
はじめて七尾の下宿先に
泊ったからか落ち着かなくて
テープを手に取り
薄汚れた２枚の画用紙の端を
合わせてみますが
こみ上げたあくびであっと思う間に
テープが寄れてしまって
思わず声が出てしまいます。
いびつな角度で繋がった
画用紙を掲げると思い出を透かして
甲高い２人の笑い声が聞こえるよう。
下手くそ
声と共に日に焼けた腕が
日野を布団の中に引き寄せます。
添い寝でよくそこまで
ニヤついて赤面できるな
七尾は抱き寄せた日野を見つめて
顔をしかめたので日野は
七尾が何かに怒っているらしいと
気づきます。
日野は夕べいきなり
ド平時の日付が変わる時間に
両親が旅行でいないからと
七尾に会いに来たのです。
しかも
学校があるから駄目だと言っても
七尾と一緒に寝ると散々駄々をこねて
抱き着いて寝てしまっていたのです(笑)
ソレを攻められたと思った日野は
今度は我慢するからと謝り
一緒に寝てくれてありがとうと
かなりズレた返しをします。
七尾はわからずやの日野に口づけ
息が詰まるほどに抱き寄せます。
一睡もできなかったという七尾に
自分とくっついてドキドキしてくれたと
喜ぶ日野でしたが…
A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)で、
2段組12頁とボリューミーな小冊子は
相変わらずの日野に
七尾が振り回されるお話です。
七尾にとって
二つに割かれた絵日記の画用紙は
描いた日野以上に
思い入れのあるものなので
本作でもお話の肝になっていました。
そろそろ寝ようとした時に
恋人が突然やってきて
七尾は悶々と夜を過ごしていました。
なので日野が目覚めたのならと
夜にかなわなかった事をしようと
日野は組み敷かれる羽目になります。
日野は思い立ったが吉日ですが
七尾もかなりゴーイングマイウェイ!!
まぁ、日野相手だからかもですが(笑)
最後に日野が不格好にした
画用紙に二度と触れないことを
約束させるまで
本編以上に終始わしゃわしゃな２人を
楽しませて頂きました (^－^)/
２人が恋人同士になって
七尾が上京して時が進んでも
２人の会話も行動も
全くかみ合っていないのがスゴイ(笑)
２人はこのままで
十分幸せみたいなので
コレはコレで良いのかもですね。
