• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作君島兄弟の本懐

君島 巧(弟・高校生)
君島 輝(兄・高校生・生徒会長)

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • カバー下 あとがき

あらすじ

君島兄弟には秘密がある。
それは、弟の巧は兄である輝を抱きたいと思っていること。
そして、オンナに事欠かない輝が、
本当は誰かに抱かれてめちゃくちゃになりたいと思っていること。

輝のオンナを抱くことで間接的にでも輝と繋がっていると思い、
押さえ込んでいた欲望が解放されるとき…兄弟の絆が狂いだす。

作品情報

作品名
君島兄弟の本懐
著者
かむ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
ISBN
9784758077071
3.2

(30)

(3)

萌々

(9)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
92
評価数
30
平均
3.2 / 5
神率
10%

レビュー投稿数4

いろいろと拗らせた兄弟。

兄が捨てた相手と関係を持つことで間接的にでも兄との繋がりを感じようとする弟。
弟への想いを紛らわすため、何人もの相手と関係を持つ兄。
何人抱いてもいいけれど、兄が抱かれるのだけは許さない。

優等生な兄・輝とそうでもない弟・巧。
モテる兄にコンプレックスを抱いているかと思いきや、この弟、兄への想いを拗らせまくっていました。兄の輝に捨てられて弟の巧に泣きついてきた相手に「兄へ取り次いでもいいですよ。その代わり……」と身体の関係を交換条件にします。行為後、すっかり自分に気持ちが傾いて告白してくる相手に「最初に言ったでしょ、1回限りだって」ときっぱり拒絶。輝から相手の気持ちを離させて、自分で切り捨てる。正に悪魔の囁き。
間接的に少しでも兄と繋がっている気持ちになれるから、とは言っていましたが、主眼は輝の周囲から相手を完全に排除することだったのでしょうねー。いくら、拗らせてひねくれて、兄が何人抱こうが気にならないと思っていても、嫌だと感じる部分は残っているでしょうから。

兄が何人抱こうが気にしないけれど、兄が誰かに抱かれるのだけは絶対に許せないという巧。
抱かれそうになっている輝を目にして豹変する巧が良かったです。豹変っぷりに少し驚いたけれど、彼ならやってくれると信じていました。だって、拗らせた上にひねくれて病みかけていたもの。

兄は兄で弟への想いを拗らせていました。
欲情を発散する相手が何人もいたのは、巧への想いを紛らわすため。大事な弟を自分の欲望で汚したくない、という想いは想像に難くない。ずっと自分が守ってきた存在なのだから、守るべき立場の自分が弟にそんなことをするのは認められない。
幼い頃の巧は無邪気で本当に可愛かったから、そうやって自分で自分に枷をしてしまうのも頷けます。

些細なきっかけで巧に抱かれる関係が始まってから、何となくそわそわしている雰囲気の輝が可愛かったです。輝も巧もどちらも好きだと告白できていないので、心は擦れ違ったままですが。お互いの身体にたくさんの痕や傷を付けていたのが良い!
どちらかが真っ直ぐ告白していればこんなにも遠回りせずに済んだだろうに、とは思うものの、兄弟だからこそ、そうはいかなかったんだろうなと思います。

題材や全体的な話は良かったのですが、何となく物足りなさを感じてしまったのは何故なのでしょうか……。
何となく、話の流れが駆け足で過ぎてしまったような?
輝や巧の葛藤もきちんと描かれていたとは思うのですが、もっとじっくり描かれても良かったのかなぁ?と思います。

可愛さを取り戻した巧と、巧の誕生日を自分の携帯端末のパスワードに設定している輝が可愛かったです!
かむさんはガチ兄弟ものをよく描いてくださるので、ありがたいです。今回もありがとうございました。

2

二人の世界だった…


ヤンデレ攻めに惹かれ購入。
ガチ兄弟ですがドロドロでもなかったです。

生徒会長でヤリチンの兄である輝(受け)と、兄と正反対の巧(攻め)。

両親は離婚して、父方についた二人ですが父は海外赴任でほとんど不在。
実質、二人暮らしなのですが、お互いに距離をとっている生活を送ります。

兄のことを好きな弟の巧はある時から、兄に捨てられたセフレを抱きます。
そして、ある事をキッカケに兄弟は一線を越えます。

兄は女性もイケますが、弟曰く本当は抱かれたい側だったそうです。
兄もまんざらではなく、この関係を受け入れ、幸せそうでした。

身長が兄の方が少し上?
あと絵柄がどちらが攻めか受けか分からなくなる

正直な感想は、ヤンデレか…う~~ん、という感じ。

1

キャラの魅力が薄め??

ガチの兄弟もの。
所々引っかかる箇所があり、残念ながらハマりきれませんでした。
まず攻めである弟曰く、お兄ちゃんはずっと誰かに抱かれたがっていると言っているものの、女だけでなく男も抱いちゃうお兄ちゃん。
そんな願望があったのなら何故実行していないのか。。
してたらしてたでビッチ受けになっちゃうのは嫌なんですが。。
更に不可解なのは、弟がやっとお兄ちゃんを手に入れたのに、何故か急に素っ気ない態度で友達の家に泊まっちゃったり、迫ってきたお兄ちゃんに食いつかなかったり。
それによってすれ違い勃発、からのめでたしめでたしなのですが、弟の執着愛ってそんなものなの?となんだかスッキリしない。
また、お兄ちゃんの元カノがみんな同じ顔と行動のテンプレみたいで、なんだかなーでした。
兄にも弟にもあまり感情移入できませんでした。

2

そんなに簡単でいいのか、「本懐」を遂げるということは。

いやまぁ、この表紙の雰囲気と、「本懐」なんて割と堅そうな単語と、「ガチ兄弟」っていう
ヤンデレさに騙されるよね。
何の葛藤も感じられず、簡単にその「本懐」は遂げられる。
いや、葛藤はあったかなぁ。あったかも。言われてみれば、あったかも?みたいな。

何がそうさせるのか。多分シリアスモードで語られるべきカットが、唐突に可愛い三頭身キャラになってしまうのだ。せっかく繊細で綺麗な絵柄なのに。唐突にギャグ化してしまうのだ。
真面目に愛を語るのが恥ずかしいのか、事後の照れ臭さなのか、エッチな場面を描いてしまった作者の恥じらいなのか。とにかく大事な場面を茶化してしまっているので。
ものすごーく、ライトに通り過ぎてしまうのだ。
モテるから、乞われるままに誰彼構わず抱いてしまう兄。
その兄に振り向かれなくなったと悩み相談してくる女を甘い言葉で誑かす弟。
本当は抱かれたい焦燥を抱える兄と、その欲情に気付き、兄を犯したい弟。
ドロドロとした闇を抱えている筈の二人は、アッサリとその禁忌を越える。
そして満面の笑顔に曇りなく。可愛らしく愛し合う兄弟。
弟の背中に付けられた傷跡も、兄に付けられた噛み跡も、痛々しいものでは無くて。
何だか得意げに見せびらかし合う様な清々しさ。
そして、高校生なのに、裕福そうな家には親は不在で。
きちんと家事をし合い、朝食を作って食べている。
この違和感を恐ろしいとか、禍々しいと感じられたなら、ヤンデレ感も増すというものだが。
そこには暗さが全く無い。むしろ爽やかかもしれない。
拍子抜けした様な、とっても不思議な読後感。
この絵で、可愛いラブコメを読んでみたいかも。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP