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表題作恋の調べはランチに乗せて

鷹原聡司、大手グループ会社外食部門スカウトマン
十条学、業界でも旨さで有名な弁当屋の主

その他の収録作品

  • ラブソングは弁当箱に押し込めて
  • あとがき

あらすじ

外食業界ではかなり有名な弁当屋の主である学のもとには、多くのスカウトマンが訪れている。しかし、両親が遺した店以外で料理するつもりがない学は、すべての誘いを断っていた。「一発百中」と言われるスカウトの鬼、聡司も玉砕した一人だ。だけど彼は、料理人としての学のスカウトは諦めても、学本人を諦めるつもりはなかった。学を一目見て何本もの愛の矢が胸に突き刺さった聡司は、連日彼のもとを訪れるようになり……。

作品情報

作品名
恋の調べはランチに乗せて
著者
髙月まつり 
イラスト
八百 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
ISBN
9784775526828
3.2

(5)

(1)

萌々

(1)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
14
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
20%

レビュー投稿数3

あー楽しかった!って思える1冊

テンションアゲアゲな攻めさんによる、ギャグテイスト満載の1冊。
楽しませてもらいました。笑わせてもらいました。
読後感、本当に元気になる内容だったように思います。

このお話のキーマンはやっぱり攻めさんの聡司。
ワンコ属性の無邪気で押せ押せな攻めさん。
というのは、受け視点の攻めさんで。
実は計算高い腹黒い部分も兼ね備えた、やり手営業マンであり御曹司。
そんな聡司に見事に騙されちゃう受けさんの学。
弟2人を養い、料理の才能抜群の弁当屋長男なんですが、
しっかり者に見えて天然で、可愛いもの(一般的にはブサカワもの)に滅法弱いオトメン。

こんな設定の2人が揃って面白くないわけもなく。
弟2人がこれまたいい味を出していて。
仕事疲れの週末に思いっきり笑わせてもらって元気を貰いました。

テンション上げたい、何も考えずに頭空っぽにして読みたい、
そんな時にはオススメな1冊じゃないかなあ…と思います(∗•ω•∗)

3

テンションに慄いてしまいました…

漢気があり、亡き両親の代わりに弟二人を養う弁当屋“十条屋”の主、学。
彼に一目惚れしたのは、大手鷹原グループ外食部門スカウトの聡司で
出会ったその日から猛烈なアタックが始まりますが…。

ジャケからして、これは凄く好きな設定&展開だと思いました。
更には見た目にそぐわぬ可愛いもの好きで、
ギャップも最高!!のはずなんですが……。
すみません、全体のテンションについていく事が出来ませんでした…。
聡司が、どうにも最初押せ押せな感じで、
イケメンなのに自作の愛の歌を学に贈るなど
残念な面がこちらもギャップなんでしょうけども
…………ちょっとくどいかな……すみません……。

「可愛いっ!」「付き合ってやるっ!」「学さんっ!」といった
“っ!”が非常に多くてですね、
私は気になってしまったのですが
テンション高めのラブコメをお求めの御方には楽しめるかもしれません。

挿絵は勿論あるものの、小説というのは文字だけなので(当たり前ですが)
するする心に入ってくるものとそうでないものが分かれてしまう気がします…。


『ラブソングは弁当箱に押し込めて』では
聡司の未来の妻と断言する、ゆぅいという電波女が登場するのですが
これまた……キツイものがありました……。
その勘違い甚だしさに、
笑いが起こるというよりは「無理…」になってしまいまして。

あらすじもイラストも好ましかった為、
期待値が上がってしまったのは否めない感じでした。
申し訳ございませんが中立で…。

2

残念なイケメンとブラコン兄

新規店のシェフをスカウトに来たのに、一目惚れした受けに仕事を忘れいきなりプロポーズしだす攻め。早くに亡くした両親に代わり二人の弟を育てている超ブラコンな受け。二人ともテンションが高くてちょっと置いて行かれ気味でした。

「恋の調べはランチに乗せて」「ラブソングは弁当箱に押し込めて」の中編2編編成です。
表題作は恋人になるまで、2編目は攻めの趣味が招いたトラブルに受けの兄弟みんなで巻き込まれる話です。

鷹原聡司(攻め)は大手企業グループ外食産業部門のスカウトマンです。スカウトの腕は一発百中といわれ、一人スカウトするだけで芋づる式に複数人連れてくるという凄腕スカウトです。人気弁当店の店主・十条学(受け)をスカウトしに来たのですが、笑顔に一目惚れ、いきなり「お前が欲しい」と叫んでしまいます。びっくりした学に、けんもほろろに追い返されるのですが、めげずに次の日
も訪ねにいきます。

学は両親が遺した弁当店「十条屋」を守り、二人の弟・仁と真を溺愛し育ててきました。そのせいで7年付き合った彼女とも別れたばかりです。
そんな学は可愛いものに滅法弱いです。弟たちの可愛さはもちろん、一番のお気に入りキャラは世界的に有名なウサギのムッヒー。部屋中ムッヒーちゃんグッズであふれています。
そして聡司は末っ子ということもあり、可愛く甘えた風を装うのが得意なのです。可愛いものに弱いことに気付いた聡司にあざとく可愛くおねだりされ、まんまと騙された学はずるずる聡司の策に嵌っていきます。

聡司は美形なのに学を前にすると考え方が大分残念な人でした。作詞作曲が趣味で自分で歌っていて、それを学にプレゼントするのですが、歌詞が壊滅的です。これがいいと言い出す、電波な女子が出てきて後半のトラブルへと発展します。この電波な女子もびっくりするくらい理解できなくて、疲れました。

学は高月さんではおなじみの料理が得意で弟大好き男子です。二人の弟が比較的常識人で、おっとり癒し系の仁と美少年の真、いいコンビでした。二人で兄のことを心配してはこそこそ話し合うシーンは楽しかったです。
二人も兄大好きのブラコンで、最初は結婚させて幸せになってもらおう、男なんてダメだといっていたのに、結婚して自分たちが今までのように構ってもらえなくなるくらいなら男でもいいかなんて言い出し、お兄さん好きすぎです。

気になったのは、名前の間違い。数カ所ですが、学と仁で会話しているところで仁が聡司になっていたり、仁と真で会話していて多分仁のセリフなのに学となっていたり。そういうのは読んでて萎えるなぁ。

話の流れ的にも、学が聡司の押せ押せと可愛い仕草にあっさり落ちてしまって、学がチョロすぎ。もう少し手こずったほうが面白かったんじゃないかと思いました。
弟くんたちもう少し邪魔しても良かったんじゃないかなー。

聡司の子供時代の女装が可愛いのはまぁわかるのですが、25才男子の女装が似合うと思うと二人揃って言い合ってるのですが、イラストから想像しても、とても似合うとは思えなくて。それに、学が可愛いものが好きだと知って、聡司があざとく可愛い仕草を何度もするのですが、やはりイラストの聡司が可愛い仕草をする姿を想像しても全然かわいくなくて。可愛い仕草に全然抵抗できず言うことを聞いてしまうのがどうも理解できなかっ
たです。
後半でも、お互いにメロメロなのですが、学がなんであんなにメロメロになっていたのがどうも納得できなくて、何があってあそこまでメロメロなのかと思ってしまいました。
二人のハイテンションについていけなかったのもありますが、学の心情の変化についていけなかったのもあって、乗り切れなかったように思います。

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