小学生の男の子が男の子に恋をした――コミックエッセイ!

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表題作ぼくのほんとうの話

その他の収録作品

  • 運命のクラス替え
  • 赤い女子、青い男子
  • 女々しいって何だろう?
  • オカマなんじゃない?
  • さようなら恋心
  • 友達でいいから
  • 繭の中でうつむく
  • 嘘つきな僕と空飛ぶ蝶
  • 瓶の中の理想
  • 12歳、性の芽生え
  • 赤い風船とさよならの足音
  • この橋の向こう側に
  • 君の好きなところ
  • 視線だけの…
  • エピローグ それから…(描き下ろし)
  • コラム[おもいで学級新聞](描き下ろし)

あらすじ

二年生から三年生に上がるクラス替えの日。その日は、漫画や児童書やゲームが好きな内気な男の子・こう君にとって「運命の日」になった。同級生の男の子に一目惚れをしたのだ。「これってフツウかな?」「男の子が男の子を好きになるなんて聞いたことないよ」――誰にも言えない「初恋」は、こう君をどきどきさせて、そわそわさせて、そしていつも俯かせてしまうのだが……。10歳で自身のセクシャリティに気づくこととなった著者・うさきこうが、そのきっかけである初恋について、瑞々しく優しい筆致で綴るコミックエッセイ。幻冬舎plusにて配信されて話題を呼んだ全14話に描き下ろしエピソードもたっぷり収録し、待望の単行本化!!

作品情報

作品名
ぼくのほんとうの話
著者
うさきこう 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
ISBN
9784344840249
4.2

(5)

(4)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
20
評価数
5
平均
4.2 / 5
神率
80%

レビュー投稿数1

私が過ごした沢山の教室にもこう君がいた。

私にはこれは神しかつけられない。ウェブで連載中から各話を読むたびに、懐かしくて切なくて、ドキドキともキリキリともグサリとも違う、言葉では言い表せない胸の痛みやあたたかさに、じんわりと涙した作品です。

この本は小学生の子供たちはもちろん、子供と係わる大人や過去に係わっていた人、子供だったことがある大人は、みんなが読んだらいいんじゃないかな。そうすれば今、こう君のようにうつむいて毎日を過ごしている小学生が「自分は変じゃないんだ」って、少しでも上を向けるようになるかもしれない。うさき先生もそのためにこのお話を描いたのだと思う。

私が過ごした沢山の教室にもこう君がいた。姐御肌の明日実ちゃんも、ぶりっこのけいとちゃんとガキ大将の勝美も、そして初恋の正人君も、みんな私の教室にいた。私の知っているこう君に似ていた男の子は、進学先の高校で亡くなってしまった。共に過ごした小学校のあの教室に戻れたら、この本を見せて「ほら、変じゃないよ」って言えるのに。

*幻冬舎Plusで現在も公開中なので本編は読めますが、描き下ろしの【おもいで学級新聞】は表はイラスト入りの新聞仕立てで、裏には1ページの漫画とたっぷり16ページの学級新聞です。正人君に恋した日の本当のエピソードにぎゅんと心を掴まれました。混乱するこう君がとても可愛いです。宝物のように大切にしたい一冊になりました。

10

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