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表題作愚か者の純愛

ベンチャー企業社長・市原亮(22)
社員権奴隷・仁科透哉(22)

その他の収録作品

  • 蜜月~ハニームーン~

あらすじ

深夜のオフィス―4年前、自分の想いを踏み躙った透哉が突然現れた。若手社長となっていた亮に、あろうことか借金の申し入れをしにきたのだ。あまりの厚顔無恥さに激昂した亮だったが、透哉の悲壮な様子に激しい支配欲が込み上げ……亮は透哉の借金を肩代わりし、復讐のために彼を奴隷として支配することにした。乱暴な扱いにも敏感に反応し、男に貫かれるのに慣れた淫らな身体。けれども、震えながら亮を見つめる透哉の瞳は、あの頃と変わっていなくて……。新鋭・早瀬響子が描き出す、傲慢で純粋なラブ・ストーリー。

作品情報

作品名
愚か者の純愛
著者
早瀬響子 
イラスト
水貴はすの 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784946569869
3.5

(2)

(0)

萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

想いあっているのに、切なくすれ違う

両想いなのに、切なく思いがすれ違ってしまうという早瀬さんお得意のものです。
気持ちが誤解されての鬼畜エロといい、芯の強い健気受けといい、非常にツボをついた話でした。
受けが攻め以外と過去に身体の経験があるのが苦手な方は、ご注意。

高校の時の同級生同士の再会で、4年前に父親が理由で亮を振っておきながら、父親の手術のお金が足りなくて、借金を申し込みにやってきます。
お金を払う代わりに奴隷になれと言うと、透哉は素直に受け入れる。
父親の為ならなんでもするのかと怒りにかられた亮が無理矢理抱くと、誰かに抱き慣れた身体で。
それは、余計に亮の激情を誘って……。

市原亮(鬼畜俺様攻め)×仁科透哉(芯が強い健気受け)
4年前に振ったのも、社長になった攻めに借金を申し込みに来たのも受けの方です。
両想いな程思いあっているのに、なぜすれ違ってしまったのか?
お互いの思いがひしひしと伝わってくるだけに、たまらないです。
受けも健気で可哀想なんですが、攻めも可哀想です。
好きだった子に過去に父親が理由で振られて、おまけに久しぶりの再会も父親の借金の為。
憎んでいるのに、想いが捨てきれなくて。
高校の頃のような性格の良さも同じままで、信じたいのに信じきれない。
鬼畜なことをしてしまうのも、今更ずうずうしいと思いながらも手放せないのも、全てが好きだから。
苦悩と葛藤があるからこその行為で、説得力がありました。

もう少し前に攻めを頼ることが出来なかったのかと思わずにいられないのですが、裏切ったのは自分なので、本当に困窮するまでは頼れなかったんだと思うと、意思の強さが悲しくも切なかったです。

エロ:★4 鬼畜エロ多し。道具、鏡の前で羞恥責めなど。
総合:★4 鬼畜+健気受けの萌えコンボがとてもよかったです。

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