ボタンを押すと即立ち読みできます!
夏、死んだ母親が残したラブレター。
それは最後まで発送されることなく残っていた。
夏休みを利用して、その宛名の男に会いに来た。というお話。
ゴツくて、むさくて、女を連れ込んで~な第一印象。
でも、何気な気遣いがなんともちぐはぐでいい。
死んだ娘と重ねてみている場面、結局からだの関係を持たなかったからいまだ忘れられないという男に、それなら自分を抱いて忘れればいいと話は流れます。
でもさ、最後さ、どう考えてもあれじゃ忘れられんよ・゚・(つД`)・゚・
お互いにさ。
登場したときの表情と最後のほうの表情の違いにもキュンとする。
だって、めちゃくちゃ優しry・・・(涙
続編なんかあったら絶対ソッコー飛びつくのにな~。
他短編いくつか。
暗めシュールな話からコミカルな相変わらずの作品も収録されております。
共通するのは、この心のホッコリ感ですね。オススメです
ああもう好き好き大好き。
私好みの短編集でした。
ネクラな話あり、アホで笑える話あり、可愛いお話もあり。
国枝さんは、どういう系統のお話を描いても、かならず私好みのストーリーに仕立ててくれるという稀有な作家さんです。
たとえば国枝さんなら、私の苦手意識のあるアラブやら花嫁やら猫耳やらも絶対に面白く描いてくれるんだろうな~と確信を持っていえる! そのぐらい常にツボなんですよね。
『夏時間』
攻めの言葉の深さ重さときたら…。胸をえぐられました。
でも実は本質を語ってるのは受けの側だったかもしれない。それは分からない。分からないままにしておいたのがいい。
ラストの電車の場面で、攻めの表情を見せなかったのがいいですね。たぶん彼は泣いてたんだと思うよ、たぶん。
『熱帯夜』
ひぃぃぃ、暗い!
なにも言いません。
でもこのダークさ、大好きです。
『神さまの言うとおり』
『Sweet Little Devil』
うってかわって、ユーモアたっぷりのお話。
大小コンビが可愛いよ。
でも攻めがうぜーよ!
『眠る男』
かなしい…。
国枝先生初読みです。この後13作読みます。まとめ買いしすぎたかなと思いましたが、本作を読み期待感高まりました。
絵もお話もいい。
ごつい体のキャラが真剣な時の顔が怖いけどw
表題作がメロドラマっぽく。
次が、義兄弟のドロドロ愛憎もの。
ときて、真逆の雰囲気のコメディ。
ごついテツヤの乙女キャラ、笑いました。
さやかちゃんの女王様も。
眠る男はまさか死ネタだったとは。悲しい。
あとがきにあった担当さんのご意見わかります。
シリアスとコメディの差が激しくて1冊にまとめるのが…というもの。
そこへ読み切りの眠る男はよかったのではと思います。バランスがとれて。
どのお話もテンポ良く、特にコメディ、女性キャラの描き方が好みなので先生の他作品を読むのが楽しみです。
好きだ!この世界観。"ひと夏の恋"!いいですね~。
こういうのに弱いです(*^▽^*)
ちょっぴりお耽美な雰囲気もありますよ~v
「夏時間」
母の手紙を頼りに海辺の町までやってきた智。
その町には父かもしれない男性がいて…。
攻めのおっさんの濃さと受けくんの薄さのギャップに最初少し
とまどいましたが…(^ ^;)
ストーリーの方に引き込まれてしまえば気にならなくなりました。
あわや近親相姦?なスレスレな感じもいい。
「熱帯夜」
これも"ひと夏の恋"的な。義兄弟モノ。
はーおいしい!(私的に)そしてせつない!
あーなんでこんな真冬に読んじゃったんだろう…。
「夏時間」と共に、夏に読みたいお話でした。
「神様の言うとおり」「Sweet Little Devil」は
ガタイのいいオトメンと、フラレ歴3回かわいい男の子のギャップカップル。
まぁ、ラブコメです。
ちょっと、他の収録作品と色が違って…。
気分がかわっていいかもだけど…。
私は別にして欲しかったかな~。
「眠る男」
こーゆーのも好き!もう救いが無い!(え)
ただただせつないだけのお話ってのも好きですv
国枝先生の作品の根底にあるものは「時間」じゃないかと思うんですよ。
時の流れで失われてしまったものを探す旅、みたいな。
かなりドラマ性の高い作品が多いのですが、ドラマCD化作品がないのが不思議なほど。
どれも映画のようなストーリーですが、やはり心掴まれるのは表題作でしょう。
母の死後、大量に残された未投函の手紙。
16歳の少年は夏休みに手紙の宛先を辿っていく。
もしかしたら、自分の「父」と会えるかもしれないと期待して。
ところが、期待した父かもしれない人は半分、世捨て人のような人で
ぐうたらで女といちゃつくような人。
そして、ちょっとしたはずみで少年は男性と寝てしまうんですが、
この時の男の告白は衝撃的です。
単に少年に母親の面影を求めてなのか…
精神的近親相姦なのか?
別れ際はあっさり、田舎駅のプラットホームで、
振り向きもしない男。
そして、少年はなぜか男に忘れがたいものを感じてしまう。
男と高校生の間にあったものが何なのか、かなり考えさせられる。
恋愛ではないだろうに、ひと夏の恋が終わったかのような虚脱感。
国枝先生は切ない表情の書き分けが抜群にいい。