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表題作ライオンを抱いて

出生に曰くのあるヤクザ 宍戸将英・32歳
実業家の息子で刑事 和倉葉志宣・28歳

あらすじ

若き警部補・和倉葉志宣は、上司からヤクザとの協力交渉を言い渡された。
その相手は威風堂々とした野性味溢れる体躯を持つ男、宍戸将英。
彼に疑いをかけられ監禁されてしまう志宣だが、見た目とは違う将英の人柄に惹きつけられてしまい…!?傲慢な帝王、将英と正義感に燃える刑事、志宣。
立場の違う二人が巻き起こす、スリリング・ラブ!セクシーな男たちを堪能せよ。

作品情報

作品名
ライオンを抱いて
著者
剛しいら 
イラスト
小笠原宇紀 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784883027781
3.2

(5)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
16
評価数
5
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

ライオンは飼えませんよ

お坊ちゃま育ちでちょっと天然っぽい主人公と、ライオンのような男の組み合わせのこの話、小笠原さんのマンガにも登場する主人公のタイプと似ていて、イラストがぴったりはまり魅力増しです。

和倉葉志宣はお茶ノ水署の刑事です。
父親は大企業のトップで、母は愛人から正妻になった人ですが、歳の離れた夫婦で、すでに前妻の息子が大人でいた為に本家敷地内の離れで母と二人で生活しているのです。
本来なら父親の会社の仕事をするのですが、反発心から人の役に立つ仕事をしたいと刑事になったのでした。
そんな志宣と、コンビを組んでいる定年間近の刑事に、ドームで行われるチャリティーコンサートに脅迫状が届いていることから、それを阻止するために地元のヤクザと交渉に行く役目を仰せつかるのです。
そのヤクザは宍戸将英。
一人でその家を訪れると、その屋敷の中ではライオンが飼われていて、そのライオンも怖がらない志宣に興味を持った宍戸は襲われてしまって・・・

育ちのよい志宣が綺麗好きで、ピンチの場面でも宍戸のネクタイが曲がっているとか、シャツがよれているとか、そんなことに気配りというか気をとられている部分、呑気だな~と思います。
しかしながら、そんな情交をしながら御褒美と言って情報をきちんと得ているところ、まあ一応きちんと仕事をしているって言ってもいいかな?
宍戸も、出生がまた複雑ですごい!っていう生まれなんです。
だから、いわゆる金持ち同士趣味とか志向とか合っていると思うのです。
そして、結構イイ人だったりして自分をライオンだと言っている割に、すぐ人の懐に入り込むのが上手い人なんです。
そして彼の背中には唐獅子の刺青。
牡丹は、自分のパートナーとなるひとの手足に彫ってもらって、抱きついた時に唐獅子に牡丹が絡みついているという絵が出来上がるのを夢見ているという、洒落者ですよね♪

テロを阻止することが、宍戸の狙いと合致したので上手く阻止することができるのですが、またバズーカ(アレではなく本物)が出てくる当たりがスゴイ!
ライオンを飼っていて、バズーカを撃って・・・とんでもない設定ですが夢があって楽しめました。
一風変わったヤクザ×刑事モノだと思います。

2

トンデモ設定

かなりのトンデモ設定なんですが、勢いというか、ノリで一気に読ませてしまうあたりは、さすがの剛しいら。
おもしろかったです!
剛さんと小笠原さんのペアは、わたしのツボが多いかも。

2

ライオンに度肝

しいらさんなので大外れはなかろうというのはあるのですが、どちらかというと大好きな小笠原さんのイラスト目当てで購入。

美人で細腰な印象のしのぶ。財閥の息子(妾腹)ですが一人だちしようと警察に就職。情報収集を命ぜられ赴いた先はライオンのすみかだった、というようなお話。

実際宍戸さんという名前で何かとライオンづくし。本当にライオンを飼っていたりしてこの辺はファンタジーです。が、そこはしいらさんで、キャラの性格描写や、脇役の細かい設定などが生きていてお話として面白いです。

ドームでのテロを阻止しようという事件がお話の基線になっています。しのぶの気転や、しのぶに惚れてしまったモンモン入りの宍戸の活躍でなんとか阻止。
続編もあります。

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