占いなんて信じない！！

本当は誰が好き？

ストーリーはとっても漫画的というか、フィクションだなぁ～という感じなのですが、面白かったです。え～そんなことある？と思いつつ、最後まで楽しめました。

主人公の史敏は昔近所に住んでいた「光弘兄ちゃん」が好きだったけど、彼は留学してしまい今は音信不通。そんなとき現れた人気占い師の六条院が、史敏は気になって仕方ない…。
お話は史敏と六条院の交互の視点で進みます。なので、六条院が実は光弘兄ちゃんなのだとわかるのですが、史敏のほうは全然気付いていません。
ずっと好きだった人がわからないって、そんなことあるかな？と思いますが、六条院は占い師として変装しているのでそんなに不自然というほどでもないかも。

光弘が好きなのに六条院も気になる史敏は、町の占い師「ゴッド」に恋の相談を持ちかけますが、そうすると今度はゴッドのことが気になってきます。
こんなに気の多い子がいるのか＾＾；と呆れましたが、個人的にはこのゴッドが一番、口が悪くてもさばさばしていて好感が持てました。しかし、このゴッドも実は六条院が変装した姿。

こんなことあるのかという、同じ人３人の間で心が揺れ動くというお話です。
史敏は全然気付いていないのですが、いくら同じ人であっても本人が気付いてないならかなりの浮気性じゃないかと思います。自分が攻めならなんだか複雑な気持ちになると思います。

史敏は頭がいいという設定なのに、見ている分にはかなりのおバカ。でもそこが可愛いんですが。
中身は非常にえろいです。ずっとやってるシーンが続くのですが、愛はちゃんとあるので微笑ましい感じです。
史敏は淫乱だし、気が多いしで、六条院は気が休まらないですね＾＾；

設定とお話は何だかんだで楽しませていただいたのですが、くっつくまでがけっこうだらだらしていました。
最初から最後まで両思いなのに、恋人になるまでがはっきりしないというか。
特に六条院のほうが「史敏にはもう会わないようにしよう」とか「あきらめてもらおう」としている理由がまったくわかりませんでした。
お互い好きだから自分が光弘だとばらして付き合えばいいのでは？？としか思えませんでした。

ノリは軽くてサラサラ読めるお話です。
ちょっと進まない展開がじれったいと感じる部分もありますが、トータルでは楽しめました。