あなたに触れたい。――でもそれは罪の始まり……

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作甘い罪のささやき

忠誠を誓う従者・カイ(20)
亡国の幽閉されている王子・レイヤ(17)

あらすじ

敵国の囚われの身となり、古城に幽閉された王子につけられた、どこか気品が漂う黒衣の騎士。「私のすべてを賭けてあなたに従う」――その言葉どおり、どこまでも従順で忠実な彼に、敵国の者だとわかりつつも、王子は次第に惹かれていく。閉ざされた2人きりの世界。なのにけっして臣下の礼を崩さず、心さえも読ませない従者。想いが募れば募るほど、そんな彼に、そしてすれ違う心に苛立つ王子は、その想いから逃げるため、自由を手に入れようとするが…?古城を舞台に織りなす主従ロマンス。

作品情報

作品名
甘い罪のささやき
著者
池戸裕子 
イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
リーフ出版
レーベル
リーフノベルズ
発売日
ISBN
9784434024306
3.7

(4)

(1)

萌々

(1)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
15
評価数
4
平均
3.7 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

従者×王子様

しっとりした主従物が好きな方にオススメです。
キスまでがとても長いのですが、そこがいい!その切ないジレジレ感が二人の関係を現わしているようでたまらなかったです。
国を亡くした王子の運命でよくあるBLパターンではなかった所が、新鮮でよかったです。

忠誠を誓う従者・カイ(20~)硬派敬語攻め×亡国の幽閉されている王子・レイヤ(17~)プライドの高い受け
敵国の戦によって国を滅ぼされて、王様お抱えの占い師が王子殺害を凶事と判断したことで、一生幽閉されることに。
レイヤの元には、王から派遣されたカイが従者としてやってくる。
敵国の王子の自分に忠実に仕えるカイの事を好意的に思っているが、レイヤはいつも無理な命令をして。

若くて武力もあるカイの未来は本来は明るいはずなのに、幽閉された王子の監視役なんて閑職でしかない。
ずっと側にいて欲しいのに、カイの将来を思ってわざと無理を言って辛く当たってしまう。
それを苦労しながらもこなすカイといい、互いを思い合うが故の気持ちが切ないです。
レイヤの側で一生を過ごす事が幸せだと忠義を尽くすカイは、主従萌の鏡です。
近寄るなと言われているので下からレイヤのいる塔を見上げたり、レイヤはレイヤでその姿を気付かれないように眺めたりと、受け攻めとも健気で健気で仕方がないです。

無理矢理が一切なくて、求めて求められての行為が、恋情を抑えに抑えてきた二人なだけに、すごくよかったです。
王位争い等はメインではなく、あくまでカイとレイヤ中心の話なので、亡国王子物としては珍しいかも。
ファンタジー童話のような出来事もあって、童話的なハッピーエンドが雰囲気と合っていてよかったです。

鏡に映った現代版のカイ×レイヤの話が「ささやきはキケンな誘惑」として、出ています。
両方読んだ感想では、この話だけで留めておいた方が思い出や読後感はよかったです。

エロ:★2 少なめですが、ようやく触れ合えた瞬間やキスだけでも印象深いです。
総合:★5 主従萌えの基本をしっかりと押さえてくれているので、満足です。

4

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP