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表題作サディスティックな夜は甘く

ヴィオス薬品開発室室長・鈴村雅彦
医学部の院生・松岡幸司(24)

あらすじ

医学部院生の幸司は、自分の兄に対して抱える想いを吐き出すために、一晩だけの相手を求めた。そして夜の公園で、高級品を身につけたエリート風の男と出会い、彼のマンションへと導かれるが―「君が味わうのは、叫びたくなるほどの快感です」笑みを浮かべて告げる男は、想像以上の危うさを孕んでいた。滾る熱に穿たれて、苛まれるほどに増す悦楽…抗う心が貪欲な身体をさらに昴ぶらせる。―その後。一夜限りのはずだったのに、自分を陵辱した男・雅彦が幸司の所属する研究室に現れて…。

作品情報

作品名
サディスティックな夜は甘く
著者
伊郷ルウ 
イラスト
左崎なおみ 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784946569982
2.3

(3)

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萌々

(1)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
5
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

S攻め好きにお勧め

「夜は甘く」シリーズ3部作の第1巻です。
2巻が「ストイックな夜は甘く」で、3巻の「エゴイスティックな夜は甘く」でシリーズ完結です。
サディスト攻めと心ならずも被虐に芽生えていく受けというシチュに萌える方に、特にお勧めです。
メールボーイを書いている人とほんとに同じなの?と驚いてしまった位、ハードめです。
敬語攻めでサディストで、拘束有の鬼畜エロで調教ティストもあるので、苦手な方はご注意。

ヴィオス薬品開発室室長・鈴村雅彦 敬語S攻め×医学部の院生・松岡幸司(24)強気被虐伊達メガネ受け
ゲイの発展場の公園をうろついて相手を物色していたら、暴力沙汰に巻き込まれて、そこを男に助けられる。
手当てをしてくれるという男に付いてマンションまで行って、むしゃくしゃした気分のまま、俺を抱きたいんだろと男を挑発したら男はサディストで。
Sな攻めにいじめられながら、ペニスベルトを巻かれて感じるままに一夜を過ごす羽目に。
3つ違いの実の兄の光一が10年前から好きで、他の男に抱かれたりとごまかしてもまだ好きで。
それなのに、美香と結婚すると兄が言いだして。

しかも、光一の婚約者の美香の兄が自分を一晩弄んだ酷い男で、狭いBL社会に踏んだり蹴ったりな展開です。
強気にキャンキャン吠えていてもどこか抜けていてガードが弱いお坊ちゃまな幸司が、サディストで一枚も二枚も上手な男に対抗出来る訳もなく、抗議しに行ったかと思えば、またいいようにやられちゃいます。
二回目は、赤いペニスベルトを5本もつけて弄ぶという上級テクニシャン振りを見せつけてくれます。
自宅にそんなものが常備してある時点で、もう普通じゃないです。乳首責めとか執拗で、普通に痛そうです。
でも、その痛さに感じはじめて被虐の快感が芽生え始める幸司。
SとMでいい組み合わせっぽい感じがしますが、まだまだ愛は芽生えていません。
何も知らず陽気な兄の光一と、ずっと実の兄を思い続けていた幸司。
思いが敵わないことがわかるだけに、切ない展開です。
まだ雅彦の思いが見えないし、中途半端に話が終わるなと思っていたら、次は雅彦視点で話が始まるみたいです。
3部作の第1作ということなら導入部と言う事で2人の事情を紹介するという感じで、納得な展開です。

攻めがとにかくSなので、拘束好きとしてもS攻め好きとしてもまずまずの導入部です。2巻の展開に期待しています。

エロ:★4 拘束エロ、ペニスベルト、鬼畜エロ、調教ティスト有。
総合:★4 導入編ということで、今後に期待です。

0

ハード過ぎて、精神的に病みそうでした。

全シリーズ3巻!
シリーズ第1作目!

本の整理中に発掘したんですけど…このシリーズは、悪い意味でインパクトのある作品だったので、10年前の古い作品ながら覚えていました。
それはそれで凄いな〜とは思うんですけど(笑)
やっぱり再読しても、この作品はやっぱり苦手でした(笑)
古臭いイメージも変わりませんでした。

読んでいて、心も体も痛くなります。
攻のSっ気が凄すぎて、それでなくてもSMものは苦手なので途中で何度も挫折しそうになりながら、なんとか読みました。

表面上読んでいるだけでは、どちらにも愛が全く芽生えていないような状況で、ただSMプレイのエロエロ展開なので思いっきり引きました(笑)
今は全巻読んでラストは分かっているから未だしも、1巻だけ読んだ後は、これが3巻も続くのか…と非常にブルーになりました。
その位1巻は、精神的に参ってしまう位闇な印象のお話です。

製薬会社息子•雅彦 × 医大院生•幸司。

幸司は10年以上兄の事を想い続けています。
そんな兄が結婚することになり…
堪らず、その想いを吐き出す為に、一晩だけの相手として選んだ雅彦についていきます。

雅彦の想像以上の危うさに、飲み込まれていくかのように、痛みの快楽で翻弄され続け、無理矢理暴かれていってしまうように抱かれ抗う幸司。
その後、陵辱した雅彦が幸司の所属する研究室に現れ…⁉︎
しかも、最悪な事に兄の結婚相手の兄が雅彦だったことも発覚!
どんどん精神的に追い詰められていく幸司は…⁉︎
サディスティック過ぎる雅彦の真意は…⁉︎

無理矢理感が満載過ぎて駄目でした。
Mを開花させていく、愛のあるSだったらまだしも、雅彦が何を考えて、どう思って幸司を追い詰めていくのか、心の内が全く見えてこない…
だから、人の事をオモチャ感覚に、無理矢理幸司をMにして、その行為を楽しんでいるだけのような気がして、読んでいて気分が悪くなっていきます。

幸司と雅彦の関係が続いていく程、幸司は兄への秘めたる思いに苦しみ、雅彦の存在が拍車をかけるかのように、どんどん幸司を精神的に追い込んでいきます。
幸司が閉塞感な気持ちや、自虐的にならざるおえないのも分からなくもないんですけど…
多少オーバー過ぎやしないかな〜とも思ってしまいます。
自意識が過剰過ぎるというか…
幸司がそこまで過剰になってしまう深い理由があるならなのですが…
理由としてはちょっぴり弱いかなとは感じました。

読み進めば行くほど、お互いの見えてこない闇に…ただ痛ぶりあっているだけの行為に…息苦しくなってしまい、自分の心も病んでいきそうでした。

伊郷先生の作品は、私の中では当たり外れが多い作家さんなのですが…
今まで読んだ中で1番駄目だった作品かもしれません。
お話の展開も…キャラも、謎というよりは、自分には理解しにくい内容でした。

ネタバレになりますけど、巻を重ねる後とに、キャラ達の心の内も分かってきて、甘さは出てきて面白くはなっていくものの、最後まで萌も共感もしにくかったです。

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