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表題作赤の神紋 第8章 -Blue Ray Arrow-

小説家(劇作家出身)
舞台俳優

あらすじ

榛原憂月の存在に翻弄される響生は、榛原を閉じ込め自らの支配下におこうとするが、失敗。恩師の死に遇い、新たな心で自分が求め、拒絶したケイの元へ向かうが…。愛憎の演劇ロマン!

作品情報

作品名
赤の神紋 第8章 -Blue Ray Arrow-
著者
桑原水菜 
イラスト
藤井咲耶 
媒体
小説
出版社
集英社
レーベル
コバルト文庫【非BL】
シリーズ
赤の神紋
発売日
ISBN
9784086002417
4

(2)

(1)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

ようやく光が……

 鬱になるってわかってるのに、ついつい読んでしまう。
 個人的には、鬱っぽくなってる時に読むのはお勧めしないシリーズです(苦笑)

 前作を読んだのが、随分前で、本を開いたら、いきなり響生さんが大暴走! してて、かなりびっくりしたんですが……。
 その暴走が、響生さんにいい方向の何かを渡しそうで、その点だけはほっとしました。
 いえ、全然、何にも動き出せてはいないんですが。

 それにしても、相変わらず、食えない奴と、煮え切らない奴のオンパレードで。
 この本は一体なんなのか、教えて欲しい……と、思います。
 登場人物の行動にはそれぞれちゃんと、作者さんの頭の中では、意味があって動いてくれてるんだと思うんですが、全然、それがわからない。
 この人達は、一体何を考えているのだ……? と、なる。
 行動原理は割とわかりやすいと思うんですが、そっから先がこっちが思いつかないようなへんてこな行動をとったりする……。

 でもね、だからこそ、面白いんです。

 煮え切らない、何考えてるかわからないような人間が主人公だから、ついつい、最後まで見守ってあげたくて、「次ー!」「次ー!」ってなってしまうんです。
 まぁ、切り方も結構生殺しだったりするせいもあるんですけどね。

 ただ、この本のラストは、今までで一番、いいラストだったと思います。
 ようやく、幸せの兆しが見えてきてほっとしました。
 ただ、あの二人のことなので、このまま丸く落ち着くとは思えない辺りが何とも言えません……。

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