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表題作カシミアのダンディ(下)

吸血鬼
孤児 智彦

あらすじ

吸血鬼の公彰と奇妙な同居生活を始めた智彦は、公彰がホストをつとめる秘密サロンで見習いボーイとなった。
しかしある日再びエディ達に拉致され、売春を強要されるはめに…。
そんな智彦を救うため、公彰はエディ達への怒りを爆発させ、遂に殺人者と化してしまった。
自責の念にかられた智彦は、公彰との別れを決意するが…。
不思議な運命で結ばれた男達の愛の行方は。

作品情報

作品名
カシミアのダンディ(下)
著者
秋月こお 
イラスト
南川恵 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044346065
4

(2)

(1)

萌々

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(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

面白かったんだけど、

レビュー書こうと検索して気づいたんですが、これ新装版が出てるみたいですね。
ソッチを読んでみたかったな。
たぶん、古臭くなりすぎた言葉とかをちょこちょこイジってるんだろうし、書き下ろしもあるみたいだし。書き下ろしの日露戦争時の話とやら、むしろそれを読みたいぞ!!と思いました。

というわけで下巻の感想いきます。
面白かったんです。
面白かったんです、ホントに。
が、不満もちらほら。
吸血鬼ものって、『ポーの一族』を例にするまでもなく、「孤独」が大きなテーマになってくるじゃないですか。この作品もそうです。
でも、孤独ちゃうやーん!と思っちゃった。マダムたちにあれだけ愛されてるしさ。てゆかマダムたちがなんかキモイ…ごめんなさい。
読み終えて気付いたんですが、たぶん私は「二人ぼっち」に萌えたかったんだと思うんだよね。秘密を分かち合うのも、孤独を埋め合うのも、結局はお互いしかないという至高の共依存関係に。
やたらしっかりした、「かっこいい吸血鬼様を守るマダムの会」(←こんな言葉は出てきませんがw)、そのネットワークの強固さに萎えてしまいました。
祝福された大円団にガッカリしたとまでは言わないけど、退廃的で耽美的な作品に求めるのが、「滅びの美学」であったり「この先にも悲劇が待つことを強く予感させる曖昧なラストシーン」であったりすることは否定できず、これは作品の出来うんぬんの問題ではなくて、私自身の歪みが問題なのかもしれないです。

ストーリーはしっかりしてます。
繰り返しますが面白いです。
自分の趣味を語りすぎたレビューですいません。

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むつこ

茶鬼さんこんにちはー。
そうなんです、新装版の茶鬼さんのレビューを読んで、「日露戦争の話があったのか!」と知って、どうせ読むならソッチを読みたかったなァ…と。
バブルっぽいと思ったんですが80年代とか更に70年代ぐらいの空気観もあったような気がしますねぇ。
たしかに少女向けだと思います。当時のヤオイ小説って基本的には大人の読者を想定してない気がするんですが、どうなんでしょうか。当時興味なかったもんで、分からないのですが。
購入しなおすにも、微妙なラインだから迷ってます。古本屋で見つけたら買っちゃうだろうなと思いますけどねw なんだかんだいっても秋月さんの小説はすごく好きなもんで。
こちらのあとがきでは、カミーラには触れられてませんでした。
影響を受けた作品として、アン・ライスの『夜明けのヴァンパイア』とか菊地先生の『ヴァンパイアハンターD』などを挙げておられましたが、カミーラ含めて私ぜんぶ未読(未見)だからよく分かんなかった!!w
吸血鬼ものの有名どころは、本家本元のドラキュラと、トムクルーズがインタビューされてるやつぐらいしら分かんないという…w
吸血鬼ものの創作物を、世界一大量生産してるのって、日本の、しかもBL界じゃないかなと思います。
描かれる吸血鬼も多様化してるし、吸血鬼設定必要ないような吸血鬼もいたりしてさ。
これってなにげに凄いことじゃないかと思いますw

すいません、なんか色々、ぐだぐだ長々と余計な話まで。書きはじめると横道にそれて止まらなくなることがありまして…

茶鬼

こんにちは、むつこさん♪

自分は新装版を読んだのですが、あとがきにも改稿とか全く触れられていなかったので、多分そのままだと思います。
私も、滅茶古い表現にレトロを感じ、臭いな~とは思いました。
何か、少年少女向けの小説って雰囲気でしたよね?
新装版は絵がえすとえむさんになっていて、雰囲気がすごく話に合ってましたよ。
95年ということですが、テイストは80年代ぽい?
原稿の原案とか最初に作りだされた時期とか書かれていれば、、
イメージは「吸血鬼カミーラ」とかゴシックなヒラヒラなイメージだったそうです。
その点、下巻の日露戦争のお話は大人向けでした。

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