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表題作プリンスの愛人(こいびと)

西園寺美冬,17歳,綾小路学園,四天王の一人 
綾小路遙,16歳,副生徒会長・通称「プリンス」

その他の収録作品

  • 綾小路学園学生寮E・Aの優雅な日々 裕斗の探索

あらすじ

「キス……じょうずだね。すごく官能的だった……」すべてにおいて極上の男『帝王』を兄に持つ綾小路遙。彼もまた鳳学園の『プリンス』として周囲に慕われている。そんな遙が想いを寄せているのは──兄・静の無二の親友であり、静と並び立てるほど美麗優秀な男、西園寺美冬だった。だが美冬は遙の気持ちを知ってか知らずか、桜の下で、バスルームで…と、遙を煽っては妖しく淫らにHなことを仕掛けてくる。「かわいいな……遙は」「俺をかわいいなんていったの、あんたが初めてだよ」果たしてプリンスの恋の行方は…?

作品情報

作品名
プリンスの愛人(こいびと)
著者
桜樹かれん 
イラスト
タカツキノボル 
媒体
小説
出版社
リーフ出版
レーベル
リーフノベルズ
発売日
ISBN
9784434029813
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
3
評価数
1
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

甘さ過剰ギリギリの…男の子目線の誘い受け☆

帝王シリーズ・2冊目で、こちらは静の弟・遙が主人公の、
とろりと甘い(いや、甘すぎる!)恋の駆け引き物語です。
学園のカリスマ帝王・静の弟・遙は、通称「プリンス」!
カリスマ兄弟って理由だけじゃなく、外見も中身も、ついでに努力も(!)
ちゃんと気骨ある貴公子で通してる…正真正銘のプリンスなのですが…。
兄の親友で四天王の一人・美冬にだけは、それが通用しない…だから悩んでます。
とある昼下がり、桜の木の下で、妖しく淫らに…美冬に翻弄される遙ですが…!!!
白昼夢のような出来事で、正直どうしていいか判らなくて…
いやそれよりも、憧れ&尊敬する人に愛撫されるのってどうなの?
昼下がりの情事と割り切るには、遙はまだ若くて、
対する美冬は、眉目秀麗で優雅で、とらえどころもありません。
こうして駆け引きは始まります、遙かなりのせいいっぱいの言葉で!
「俺をかわいいなんていったの、あんたが初めてだよ。」
誰が見ても文句無しに貴公子然としていても、
カリスマ兄貴へのコンプレックスは、やっぱりあって…
自信なんか無いんです。(←ただし、これは美冬にだけ。)
あんなに整った顔立ちなのに、自分では綺麗じゃないと思ってる…。
(↑だって美冬のほうが、ずっと綺麗だから!)
恋はいつも主導権を握ってたのに、どうも調子が狂っちゃう…。
(↑これも美冬がいけない、あんまり惑わせ過ぎです。)
ようするに、プリンスだって男の子なんです、普通の男の子(笑)
だから頑張って駆け引きをする…具体的にいえば誘い受けなのですが、
これがもう、涙ぐましいほどのせいいっぱいなんです。
でも、ちょっと待って! …ここまで貴公子らしい男の子が、更に努力までした日には…。
しかもそれが…誘い受けで、流し眼までやってのけた日には…!
甘いを通り越して、少々暑苦しいのでは? …と思うでしょう?
(ほら、よくあるでしょう…宝塚の娘役が縦ロールの髪だったり、
 美少女がピンクのルージュを塗ってたり、甘さ過剰は少し重いんですよ。)
ところが、そうでもないんですよ、遙の場合はね。
遙の視点は、あくまでも男の子目線で、基本・普通の男の子ですからねぇ。
だからまあ、(読者としては)なんとなく許せちゃう☆
流し眼が耽美にならない、少年口調がアザとくならない…ギリギリの年頃です☆
だから高校生の本気は、けっこう危ういんですよ、ホントに!
ああ別に、若さを羨んでるわけでは…(←いえ、羨ましいです。)

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