顔のない男

kao no nai otoko

顔のない男
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神8
  • 萌×27
  • 萌10
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
99
評価数
26件
平均
3.8 / 5
神率
30.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
徳間書店
シリーズ
キャラ文庫(小説・徳間書店)
発売日
価格
¥533(税抜)  ¥576(税込)
ISBN
9784199002731

あらすじ

新人俳優の音彦に、大手映画会社から出演依頼が舞い込んだ。
相手役は天才俳優と名高い飛滝。
けれど、出演条件は飛滝と同居すること!? 映画の設定通り、兄弟として暮らし始めたとたん、“兄”として必要以上に甘やかし、触れてくる飛滝。
毎夜“弟”を抱きしめて眠る飛滝に、音彦は不安を募らせる。
そしてついに、兄弟の一線を越える夜が訪れて!? バックステージ・セクシャルLOVE。

表題作顔のない男

飛滝惣三郎,天才俳優,30歳
篁音彦,三年目の新人俳優,24歳

評価・レビューする

レビュー投稿数12

本当の恋の始まりは…

小説の面白さという点では高い評価をつけたいです。久々に面白い小説読んだなーという感じ。なかなかBLでこのようなお話はお目にかかれない気がします。最初から最後まで話に引き込まれ、いっきに読めました。

ですが恋愛小説としての評価は微妙なところ。主人公二人の本当の恋愛が始まるのはラストのほうだと思うからです。というより、話そのものが恋の始まりが話の終わりのような構成になっているとも言えます。

互いを溺愛しているという「役」に準じ互いを愛してのめり込んでいく二人。音彦はまだ「演技」から自分に返る瞬間が何度もあるのですが、飛滝は結局最後まで「飛滝」として話すことがないので、(そういうふいに書いてるのでしようが)音彦と飛滝の恋を読んだのか、兄弟の一線を越えた愛情を読んだのか、作者が何を読ませたかったのか判然しない気がしました。
兄弟モノが大好きなので、それはそれで楽しかったのですが…。

一番腑に落ちない感じがしたのは、最初から「役」として出会って素である互いを明かしていないのに、果たして飛滝が音彦のどこを好きになったのか分かり辛かった所です。
欲情してるから、身体は正直だから続き、としか飛滝は言っていません。役である「怜二」が好きだというならともかく…
ただベッドシーンの描写は多くいないのにねっとりした閉鎖的な感じが異様に雰囲気があってとても好みでした。

細かい評価はいくつもあるのですが、数十分で死に別れる映画の冒頭シーンを延々演じ続けるこの奇妙なストーリーに本当に魅了されました。
最後、弟の死に慟哭する飛滝の演技シーンが本当にせつなかったです。
映画のフィルムの中で生きた2人は本当の世界に戻っても、形を変えて日常を生きているという終わり方が好きです。非常によくまとまって楽しませてもたった作品ですので神評価を付けたいです。

1

「演じる」ことの難しさ

 まだまだ売れない俳優であった篁音彦の元に、大手映画会社から出演依頼が舞い込んだ。
 半ば、現実感のないまま、指定された場所に赴くとそこには有名な映画監督である桐生がいて、何の説明もなくラーメン屋に連れて行かれる。
 そこで働いていたのは、かの有名な俳優である「飛滝惣三郎」だった。
 飛滝は、一年前に桐生の作品に出てから姿を消し、それ以降どこにも姿を見せてなかった。
 そんな飛滝がラーメン屋になりきっている姿を見せた桐生は、突然、今日から飛滝と共に「兄弟」として生活するように言い渡される。
 当然、俳優とはいえ、ほとんど仕事のない音彦には選択権はない。
 桐生に用意された一室で、飛滝と二人っきりの行き過ぎた「兄弟」としての生活が始まってしまう。
 当初は、24時間演技するなんてとんでもない、と思っていた音彦だったけれど、徐々に飛滝の演技に引きずられていってしまう。
 しかし、ある日、演技としての一線を越えてしまった飛滝が音彦を抱いたことで、二人のバランスが崩れてしまう……

 という話でした。
 飛滝は、役になりきることでしか、自分を表現することのできない男で、音続き彦はまだまだ駆け出しの俳優。
 そんな飛滝に、「兄」として真綿でくるまれるように優しくされることで、徐々に音彦は飛滝に引かれていく。
 そしてまた、飛滝も音彦との偽者の日常の中で、演技にほころびを生じさせていく……という感じ物語は進んでいきます。
 音彦は、当然、「兄」を演じる飛滝ではなく、本当の飛滝を得たいと望むようになるけれど、そこは音彦も演技者の端くれ。いきなり告白して、映画のすべてを台無しにしてしまうことでなく、飛滝がすべてを演じきってからの素顔の飛滝を手に入れることを選ぶ……。
 けれど、飛滝の演技者としての魅力に執着する桐生は、映画の撮影を通じて、飛滝を壊そうとしているようにしか思えなくて、音彦はすべてを演じきった後の飛滝を、無事に「飛滝」へと戻すことができるのか……という話でした。

 なんとなく、読んでいて「演じる」ということに対する業の深さを感じさせられる作品でした。
 もちろん、私は演じる人でも何でもないので、本当にこんなことがありえるのかどうかなんてわからないんですけど、自分とそうじゃないものの境界線って実はとっても曖昧なんだろうな……って思ってしまいました。
 全体的に閉塞感があって、役柄上とはいえ、「近親相姦」的な禁忌の匂いも漂っていてとても淫靡な作品だな……と思いました。
 静かでねっとりとした作品が好きな人にはオススメできると思います。

3

天才とバカは紙一重

面白かったです。
天才俳優です!!
私の愛してやまない有名少女漫画『ガラス●仮面』の世界です。
マヤと亜弓の白目ムイテル感じがよく出ていた。
「マヤ 千の仮面をつけるのです!!」
まさしくこんな感じでストーリーが進んでいくのです。 
この天才俳優いっちゃってます。
一歩間違えると バカの領域です。
今ある周りのことを一切忘れ すべては演技の為に没頭する。
ぶっ壊れています!!
「紅天女」もまだまだ続きますが この話も3巻まであるのです!!
天才俳優 おそるべし!!

0

前半は物凄く「面白い」んです

それだけにオチが意外と普通で不満です

兄弟萌えゆえにこの本に萌えたという点もあるので
次回作を読もうとまでは思いません

中立と迷ったのですが、前半は本当に面白いので萌え評価で

私にとっても剛さんは当たり外れが大きい人ですね……

1

境界線はどこ?

うん、面白かった!
二人の俳優が映画の役作りのために本当の兄弟になりきって、共同生活を送る。
一方はデビュー3年でカッコイイがどこにでもいそうな新人俳優の音彦、一方は子供の頃から名子役と言われ、前作後1年間姿をくらましていた大物俳優の飛滝。
飛滝は役にのめりこむことで知られていて、会った瞬間から完璧に「弟を盲愛する」兄役を演じる彼に音彦は戸惑いを覚える。

この設定が分かった時、これは恋愛モノにするにはなんて難しい設定なんだと思いました。
だって、どこまでが演技でどこからが本当の彼らなのか、その見極めが難しいから。
視点は音彦の視点で書かれていて、彼が弟にどこまでも優しい兄に惹かれて行くように、読者も惹かれていくんです。そしていつの間にか、演技でもいい、この関係を続けたいと願っている自分がいるんですよね。上手いなぁ、と思いました。

一気に最後まで読みました。次の巻が楽しみです。

1

これは良いしいらさん!

しいらさんは作品にホント、ムラがあっておそらく編集側の意向や作品カラーを使い分けてはいるんだと思うんですがなまじ筆力があるだけに何を書かれてもとりあえず中立にはなるというある意味まいっちんぐな作家さんです。

まあその色々なカラーが人によってツボったりツボと外れたりすると思うんですが自分的に言えばこれは「良いしいらさん」で当りです。
シリーズ物ですがこの巻だけ読んでも問題は無いので、これを読んで気に入ったら次巻という感じで読み進めればいいでしょうね。
天才肌の俳優と、実力はまだまだの若手駆け出し俳優(俳優畑で育った訳ではなく俳優もやるよってレベル)とが映画出演の為に、その映画と同じ状況でその役になりきって同居生活をおくります。
主に若手俳優である音彦(受)視線で語られる話に最初から最後まで引き込まれて、どんどん進む展開にまさに息も付かず読み終えます。
読み終えて、面白いーーーーーと思える作品。
この2人を気に入ったら続編も是非。
ただ完成度や面白さではこの第一作目が群を抜いて一番だと思います。

自分的には第1巻が神で続巻は萌です。

2

甘やかして΂

最高に萌えたڂn[g映画のための役作りだと解ってても、思わずメロメロになちゃった、あたしも(o^∀^o)まだ一作目だが、続きが気になる킢

1

おもしろかった

互いに関わり合うことで、どちらのキャラにも最後、成長が見られて、とてもいいロマンスだった。読後感もいい。人に勧められるお話です。

1

不思議と惹かれる雰囲気

剛しいらさんの話の中で、『顔のない男』シリーズが一番好きです。
素顔が見えない飛滝さんの愛を得るための音彦の頑張りと、役の中での兄弟愛と、読み応えと見所がたっぷりありました。

天才俳優・飛滝(30)×新人俳優・音彦(24)
寡黙攻と甘えるのも拗ねるのもうまい現代的若者像タイプの受け。
カッコいいけれども、どこか特徴や個性がない新人俳優の音彦に訪れたチャンスが、映画で飛滝との共演。
サイコキラーの役をした飛滝は、役にはまりこんで共演者を本当に殺しそうになって、それ以来、現場から姿を消していた。
とにかく、すごい演技力の持ち主で、役になりきって、役そのものになってしまうタイプです。
実生活にまで支障をきたすほどの完璧な演技と言うと、ガ○スの仮面のマヤちゃん以上です。

一緒に過ごす家まで準備されて演じなければならない役は、17歳で事故にあってから、ずっと引きこもりで兄だけを愛している弟の玲二役で、弟を盲愛する兄が飛滝さんです。
普段は『俺』としゃべっているのに、役柄では『僕』で、兄×弟な雰囲気も楽しめました。
飛滝さんは、天才俳優飛滝さんとして音彦の前に現れる訳で続きはなく、『兄』として現れます。
役柄で演じているだけなのに飛滝さんが兄としてリアルなので、こんな兄弟の関係もいいなと思えて、見られなくなった時は本当に寂しかったです。

役柄になりきってしまって、自分の顔を持たない俳優の素顔とは?
まだまだ飛滝さんの謎はつまっていそうなので、とても続編が気になる話です。

1

本のタイトル通りです

とにかく面白かった。萌えたし、燃えた♪

実は、しいらサン作品は最初に読んだ「ボクサーは犬になる」から苦手だな~と思っていたのです。
それが友達からかりた「炎の記憶」が面白かったので認識が変わってきまして。
「顔のない男」も友達らか借りたんだけど認識変わる!変わる!
しいらさん面白いじゃないの!!
多分、私的に当たり外れがあるんだなぁ~とは相変わらず思ってますが、また友達から面白いものだけ借りたいです。(笑)

「顔のない男」のお話としましては・・・
あんまり冴えない俳優をやっている主人公が映画のオファーを貰うんですよ。
そこには条件があって、競演の俳優と役の通りの設定で一緒に生活をしろと言われちゃうの。

この設定自体ほうほう、面白いなぁと思って読み進めてみたら、もうね、どっぷりはまっちゃいましたよ。
主人公・音彦ちゃんはそのオファーを受けて、相手役の滝田さんと一緒に暮らし始める。
滝田さんの方は完璧に役になりきっちゃって、奇妙な同居生活。
完璧に役に入っちゃう滝田さんの心が読めなくてやきもきする音彦ちゃん。
これは役?それとも本音?!

続きえどころはいっぱいあって、早く続きを~~~!と思ってしまいました。
恋愛に臆病なふたりが微笑ましかったです。
私も実際読んでて滝田さんの気持ちが解らなくてもやもやと気持ち悪かったです。
そこもどうなるの!?っていう続きを読みたい気持ちを盛り上げてくれたかな?と思います。

事件は起こらないけどドキドキしたスリルを味わえます。(笑)

4

途中まではすごくスリリング

途中までは本当にスリリングで、よかったです。
後半主人公の人格がかわっていたような気はしましたが・・・。
でも、さすがの筆力ですね。どきどきしました。

1

どこまでが演技?

私生活まで役に入り込んでしまう天才俳優と、仕事のない新人俳優の話です。
「足の悪い弟と、それをかばう兄」という設定で、役づくりのために一緒に暮らし始めるんだけど、主人公は、自分を介護する優しい兄を演じる相手役にどんどん惹かれていく。
でも相手は、過去に女優を殺しかけたことがあるぐらい役柄に入り込む天才俳優で、どこまでが嘘かどこまでが本気か分からない。
面白かったです。
剛しいらさんはストーリーテラーだなァと思いました。場面の繋ぎかたとかがめっちゃ上手い。
ラストもう一捻りぐらいあったら神だったんだけどな。

1

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