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表題作夜ごとの花

五十嵐成尭(23歳/営業)
藤井吹雪(24歳/小学校教諭)

あらすじ

あんたの熱さを…俺は忘れられなかった高校時代に吹雪は、忘れられない恋をした。まっすぐに見つめる眼差し、少し掠れた低音の声。年下の成尭に溺れてしまうのをおそれるあまり、一方的に別れを告げた吹雪は、その恋を心の奥に封印したはずだった。大人の男へと成長した成尭が、兄・伊月の恋人として現れるまでは───。再会した成尭は、まるで復讐するかのように、吹雪の身体を翻弄し、心を激しく揺さぶり続ける。封印を解かれた吹雪の恋の行方は…。出会ってしまえば、愛し合わずにはいられない2人の甘く切ないロマンス。

作品情報

作品名
夜ごとの花
著者
高岡ミズミ 
イラスト
紺野けい子 
媒体
小説
出版社
リーフ出版
レーベル
リーフノベルズ
シリーズ
夜ごとの花
発売日
ISBN
9784434032714
3

(2)

(1)

萌々

(0)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
5
評価数
2
平均
3 / 5
神率
50%

レビュー投稿数2

狡いと思う場面もある

多くの人に囲まれて、人の中心に居る成尭に対し、自分に自信がない吹雪は自分が傷つくことを恐れ、思い出にしようとした高校時代。だが社会人になっても成秋が目の前に現れると心は騒ぎ出し、今は兄の伊月の恋人だと解っていても成尭に求められれば拒むことができない吹雪。
自分が傷つきたくないからと酷いふり方をしておいて、兄を傷つけたくないと思いつつも求められれば拒まないと書くとなんと都合のいい、自分勝手なヤツなんだろうと思うが、吹雪は高校時代も「今」も悩み苦しんでいる。「今」は兄を思う気持ちと自分の欲望……成尭が好きで、たまらない気持ちと伊月を傷つけたくないという気持ち。比重的には伊月を傷つけたくない気持ちに傾いているだけに、イタイ。
また成尭から逃げ出すのだが、それも「自分勝手」だとは思えず、追いつめられた結果だと受け止められる。不器用な性格だ。
だからと言って関係を求めている成尭が強引で悪者なのかというと、そうじゃなない。
成尭は成尭傷つき悩んでいて、悪者という表現は似合わない。人に囲まれていて、誰からも慕われている、カッコイイ男だと吹雪は思っているようだが、実際は年上の吹雪のことが解らなくて、不安でたまらず、脅迫じみたこともしてしまう。愛し方を間違っているのかもしれないが、真っ直ぐで、イタイと思えてくるところもある。
冷静に考えれば「狡い」と思う場面も多々ある。だが、狡いとは思えない。それは自分が昔つき合っていたのに、なんらかの理由で離れて、何年か経って再会して再び盛り上がるのが好きだから赦せれているだけではないと思いたい。

1

イラストはそそるものがありますが

少々、残念な小説でした。
小学校教師・吹雪の兄、伊月とキスしていた男は、吹雪が高校時代にきわどい関係になりながらも卒業時に振ってしまった男、成尭だった。
そこから成尭は弟をダシに関係を迫るのですが、吹雪は成尭に溺れることが怖くて逃げ回る。

う~ん…。
正直、キャラの魅力というのがわからない。
溺れてしまうのを危惧するほど危険な魅力を持ってるって、成尭さんそんなに魅力的なんですかねー?とクビを傾げてしまったよ。
成尭ばかりか、同僚の前島にまで言い寄られる吹雪の魔性的な魅力というのはちょっとわかる。
…ただし、イラストでw
「愛してる」というセリフも安売りしすぎ。
個々のキャラの性格がきちんと書かれていればもっと面白くなったであろう話。
成尭よりも、むしろ、当て馬の前島との関係のほうが気になるほど、成尭が魅力なさすぎる。
強引オレ様攻めなのかと思いきや、そうでもないし、吹雪の兄をたらしこんで迫るストーカー変態かと思いきやそうでもない。
小説よりもコミックのほうが楽しめるでしょう。

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