• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作しのびごと

小此木武志,大学時代の同期生 民俗学の院生,24歳
由利宗彦,新進気鋭のホラー作家,24歳

あらすじ

ホラー作家の宗彦は奇祭を取材するため、とある寒村を訪ねる。しかし、男衆だけで行われる裏祭に誘われ「生け贄の楔」に…!?

作品情報

作品名
しのびごと
著者
松浦巽 
イラスト
青海信濃 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアノベルズ
発売日
ISBN
9784775502051
3

(2)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

昭和ノスタルジー的な

ホラー作家の由利と大学時代の同級生で民俗学専攻の学院生の小此木のおはなし。

7年に一度行われるという奇祭を取材するために、ホラー作家の由利と学術的サポートを依頼された小此木は編集者の山田と共に村に向かった。
由利と小此木は和と洋くらい対照的ですぐにけんかになるが、恋人同士。
この門外不出の祭りの取材のOKが出たのは24歳と若い男性であることだった。村には若い男性はひとりもおらず、村人はなかなか祭りの事を話さないため取材も進まない。
やたらともてなしをされ夜な夜な淫らな気分になり怪しいと思ったら薬を盛られていた!
この祭りには秘密が多すぎる。必ず祭りの際に神に選ばれた男性が死ぬと言う。その真相を探る為に由利はおとりになるのだが…

もともとノンケの由利を小此木はとても愛しているにもかかわらずいつも激しく責め立てます。拒否をしつつも由利はM体質らしく、小此木にあれこれさた挙句、怪しい祭りで男たちにもあれこれされてしまいます!
すごーく嫉妬深い小此木なのに意外にもそこはスルーなのが妙な感じ。
結果として小此木にあれこれされて不満だった由利も自覚が出てきて小此木の気持ちにもちゃんと応えて終わっています^^;

由利の話し方がきちんとしているときと乱暴なときとギャップがありすぎて人物像が固ってない感じは残念でした。

初期の作品ですが、松浦巽先生のカラーはきちんと出ていてやはりこの先生のとの相性はいいなぁと。個人的に。
この作品までさかのぼって良かったと思いました!

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP