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表題作暗闇の封印 黎明の章

大天使ミカエル
下界へ流されたルシファー(キース)

あらすじ

すべての記憶を封印されたまま下界へと流されたルシファー。
下界で、キースと名乗り、新たな日々を送っていた。
そこで、彼は「天使」のような美貌を持つ青年ルカ出会う。
いつしか惹かれあう二人―。
封印された記憶を取り戻すためには、自らの意志で真に目覚めなければならない。
キースはルシファーに戻り、愛するミカエルの元に帰ることができるのか。
ロマネスク・ファンタジー下巻。

作品情報

作品名
暗闇の封印 黎明の章
著者
吉原理恵子 
イラスト
小菅久実 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
影の館
発売日
ISBN
9784044342074
3.8

(5)

(3)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
18
評価数
5
平均
3.8 / 5
神率
60%

レビュー投稿数1

目覚めの時

ミカエルの揺さぶりが功を成し、
ついにルシファーとしての記憶を取り戻したキース。
「影の館」を崩壊させた後悔、
そして「キース」という移し身に愛着を感じるルシファーは、
天上界(ミカエルの元)へ帰るのを拒みます。

シリーズ第1作目『影の館』では、
支配するもの・されるものという力関係にあった二人ですが。

ミカエルはルシファーを失ったことで、彼に対する愛を再確認し、
今まで彼に対して行ってきた仕打ちを多少、反省したように感じました。
そのせいか、強引で執着・粘着質は相変わらずなのですが。
この『暗闇の封印』でミカエルは、ルシファーに優しい気がします。

そしてルシファーもミカエルから遠く離れたことで、二人の関係を客観視し、
自分がいかに熱烈に愛されていたのかを理解というか、実感したのではないかと。
あと下界で揉まれたせいか、以前のルシファーよりも精神的に逞しくなっています。

微妙に変化というか成長した二人は再会し、
改めて相手に対する思いを自覚して………
長い長い冷却期間を置いて、遠回りの果てにやっと!「恋人」として向かい合える。
なんというか、じれったい二人に萌えました。

ただルカが救われたとはいえ、可哀想で切なかったです。

5

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