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表題作霜雪のかなたに

土師祥一 24歳 安西土建社員
諌山雫 32歳

あらすじ

観光道路敷設のため、山深い里御鬼沢を訪れた土師祥一は、山中でイヌワシ観測をしている諌山雫と出会う。
特上の美貌と高慢な態度、人慣れない動物のような雫に心惹かれる祥一だったが、社から命じられた祥一の任務は、雫のイヌワシ観測ノートを盗むこと…。
敵対する状況と、惹かれあう心。
のどかな村でゆっくりと始まる、不器用な大人のほんわかラブストーリー。

作品情報

作品名
霜雪のかなたに
著者
たけうちりうと 
イラスト
梶原にき 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
ISBN
9784773002690
3.1

(7)

(1)

萌々

(2)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
20
評価数
7
平均
3.1 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数3

ほんわかだけじゃないけども

「答えて姐さん」でオススメ頂いて読みました。面白かったです。古い作品ですし、こういう機会がなかったら手に取ることもなかったと思うので、教えていただいたことに感謝!梶原にきさんのイラストがとても雰囲気に合っています。

淡々とした文体に加え、重要なキーワードとなるイヌワシや厳しい自然環境に関する描写が多いことも、二人だけの世界で展開するハッピーでいちゃラブなBL小説とは一線を画していて(それも好きですが)、読み終えた時、小説を読んだ!という達成感がありました。

紹介文に「不器用な大人のほんわかラブストーリー」とありますが、雫の過去はかなり壮絶で私はちょっとホラーだと思ったので、ほんわかだけじゃないぞと反論したいです笑 それなのに、全体的には確かに「ほんわかラブストーリー」な気がする不思議…。辛い過去がありながらも、時間をかけて色んな感情を乗り越えた雫と、彼を大切にしたいという想いをちゃんと言葉にできる祥一の、バランスの良さでしょうか。

お兄さんとか、観察ノートとか、会社のこととか、語り尽くされていない伏線が色々ある気がするので、続編があってもいいなぁと思いました。

1

傍観的な文体が新鮮

さすがに新品は見当たらないので、古書で取り寄せました。
海外翻訳物のような、クールな文体が新鮮でした。
情感的なものも好きですが、淡々としている心理描写は結構良いかも。
攻め・祥一の飄々としたキャラと特有の話し方は、受け・雫の重い口と心を自然と開かせるのです。
フィールドノートがその後どうなったのかだけが気になりますが、まあこんなことを言うのは無粋というものです。

一味違う厳しい環境を生きる、しかしほっこりとしたBLは珍しく思いますので、本作もリニューアルして刊行しても良いかもしれません。
クールな文体も読みやすいです。

0

妙な話だった

たけうちさんは、どこをどう楽しんでいいのか、よくわからない話がある。これも、そういう一冊。いつおもしろくなるのかな、と思っているうちに終わってしまう。残念。

0

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