神さまに言っとけ

kamisama ni ittoke

神さまに言っとけ
  • NOT BL
  • E-BOOK ONLY
  • R18
  • 神5
  • 萌×25
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
4
得点
67
評価数
18件
平均
3.8 / 5
神率
27.8%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
大洋図書
シリーズ
SHYノベルス(シャイノベルス・大洋図書)
発売日
価格
¥860(税抜)  
ISBN
9784813010142

あらすじ

ある事情から『純粋なる人』と恋愛関係を成立させなくてはならなくなった惣田洋一は花屋に勤める眼鏡の十八歳男子・久慈 眞と恋愛すべく努力していた。どこか野暮ったい眞はオドオドしていて魅力なんてないはず、だったのだが!? あなたは恋の奇蹟を信じますか?

表題作神さまに言っとけ

惣田洋一,外見と中身にギャップあり大学生(実は瀕死のヤクザ)
久慈 眞,シャイでピュアな花屋の店員,18歳

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レビュー投稿数4

春の日差しのようなファンタジー

トラブルで女に腹を刺されたヤクザの惣田は、三途の川の手前で何故か天使ガブリエルに出会い、
指定された「純粋な人」と、恋愛関係を成立させることを条件に、執行(死亡)猶予を貰う。

骨子は古典的なおとぎ話なんだけれど、細部が王子さまじゃなくてしょうもないヤクザだし、
天使もふざけた奴だし、そもそも、天使さまBL勧めてどうする?!という、おかしな幕開け。

指定された純粋な人は、あか抜けない臆病な花屋の青年・眞。
しかも、執行猶予中の惣田の魂は
「清水洋一」という本当の自分より10歳以上若い20歳の青年の身体に入っている。

期間は4週間。
生きのびる為には、このダサイ青年と恋に落ちなくっちゃならない?!

最初はそんな利己的な理由で眞に近づいた惣田が、
いつしか眞や周囲の人々を思いやることができるようになっていく様が丁寧に書かれている。
一方の眞も、惣田と触れ合ううちに少しずつ人付き合いが出来るように、明るくなっていく。
時折現れる天使と惣田のやり取りは漫才みたいだし、
基本的にコメディタッチで笑いながら進むのだが
少しずつ心が溶けていく様は、切なく、そ続きして最後には…

終わり、かと思った後の、さらに一捻りのラスト!

こういう榎田さんの上手さって、あざとい気もするんだけれど、
そう思いつつやはり涙してしまうのって、悔しいなぁ!

心温まるファンタジーでした。

3

甘くて優しいお話

女に刺されて死んだヤクザの惣田の前に現われた天使は、主に純粋なる愛を捧げれば命を助けてくれると言った。
訳のわからないまま契約を結んだ惣田に与えられた使命は花屋で働く冴えない青年、眞と恋愛関係を成立させること?!
惣田に与えられたのは見知らぬ青年の身体で、しかも期限は四週間。
今まで女にすら本気になったことのない男が、まともな恋愛などできるのか……

読んで一番最初に思ったのが、昔の映画みたいな話だなあと。
ええと、ゴーストとかそういう感じの甘いファンタジー。
男同士で、キリスト教的にそれはどうなのというのはまあ置いといて。

生き返るために見ず知らずのだっさい花屋の青年、眞と恋をしなければいけなくなったヤクザの惣田。
いつまでもおどおどしている上に何事も純粋すぎる彼に、初めイライラしていた惣田が少しずつ彼に惹かれていく過程が丁寧で安心して読めます。

ラストは優しいハッピーエンド。
この結末とか一部にちょいと都合の良さも感じつつ……
でもこれはこれでよいのかなという気もするし。
そういう意味ではちょっと好みの別れる作品ではあるかもしれません。

1

性格の悪い攻めとピュアの塊のような受け、たまりまへん…

面白かったです。
性格の悪い攻め登場。性格の悪い攻め、大好きです。
でも、榎田尤利さんの描く悪い攻めは、木原音瀬さんのような本格的な悪男ではないのでご安心(?)を。
天使との約束で、「男と恋愛」しなきゃいけなくなるこの攻め。相手として指定されたのはダサダサでピュアの塊のような男です。
どう考えても無理!と焦る攻めだけど、そうしなきゃ死ぬとなれば、必死にならざるをえない。
でも、イヤイヤながらも同じ花屋で働くうちに、受けのハートの美しさや、天然の可愛らしさなどに、どんどん惹かれていってしまう攻め。
お約束な展開ですが、描写が自然なので読んでるあいだニヤニヤ笑いが止まりませんでした。

コミカルな部分は面白く、切ない部分ではキュンキュンさせられます。
ステキな読後感でした。

1

コミカルで、ちょっとシニカル、だけどホロリとさせられて、そして……。

一見、爽やかな好青年風の大学生・清水。彼は彼であって彼本人ではない。
中身は頬にケンカ傷のある強面の32歳のヤクザ・惣田なのである。
職業柄(?)刃傷沙汰で重傷を負い、そのまま三途の川を渡るはずだった惣田はなぜだかそこで天使に呼び止められ、起死回生のチャンスをもらった。
「四週間のうちに『純粋なる人』と恋愛関係を成立させ、その『純粋なる愛』を主に捧げること」それが出来れば生き長らえさせてやろうというのだ。
というわけで、惣田本人の体は瀕死のため使えず、代わりに清水という青年の体をレンタルさせてもらうことに。
だが、天使の指定した相手は、鳥の巣頭にでっかいアラレちゃんメガネをかけた冴えないルックスの花屋の店員、しかも、男だった……。

それまで斜に構えて世の中を渡ってきたおっさんが、自分の命がかかっているとは言え、ありえないシチュに放り込まれ、賛美歌をBGMにぼやきながら花屋でボランティア。
いくら色恋沙汰に慣れてはいても、「サオやタマのある奴なんて絶対にムリ!!」。
第一、キリスト教ではご法度だろう、と抗議する惣田に「細かいことは気にしない」と答える軽~いノリの天使と続きのやり取りは、ベタなしゃべくり漫才のようで笑える。

外見はダサいが、不器用で言葉に嘘がなく、人に対しては少し臆病な所もあるけれど、人の痛みを自分の痛みのように感じることの出来る優しさを持った眞(マコト)と接しているうちに、惣田は徐々に心を許していくようになる。
そういう自分に混乱しながらも、眞に惹かれていく惣田の心境の変化が面白い。
人を好きになるというのはどういうことなのか、32歳にして初めて知った本気の恋が、ささくれ立っていた惣田の心をひたひたと潤し、変えていく。
そしてそれは、眞にとっても同じだった。

ふたりが結ばれ、これでようやくハッピーエンドか?と思ったら、とんでもないドンデン返しが待っていた。(まあ、話が旨すぎるよナとは思ってたけど)
でも!最後はちゃんとハッピーエンドなので、その点はご心配なく。
ラストの数ページに感動!

2

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