ボタンを押すと即立ち読みできます!
【the turquoise morning】
アメリカ人(たぶん)とアラブ人というカップリング。
アラブでハーレークイーンモノをヤマシタトモコさんが料理すると
こうなるのかーっ!と、いう衝撃。
これはファンタジーという名の現実じゃないでしょうか?
彼の死によって愛を知るという“幸福”
素敵なんつって思ってしまう自分が、どんだけ平和に暮らしてるかって思い知った。
【さようならのお時間です。】
17歳高校生×塾講師
うわー。これはコメントしづらい。
甘ったれで自己中心的な17歳は、人の愛し方も愛され方も知らなかった。
と、いうことですかね。愛されてなかったなんてことはなかったのにね。
【ラブる。】
告ったあと、返事が来ないことが怖くて携帯の電源OFFにして
それでも電話がかかってくることを待ってんだよw
いたたまれないぐらい“ラブる”って、こんな感じだよなぁとすでに遠い記憶w
【浮気者】
節操のないビッチが「捨てないで」なんてすがってきてかわいいとこ見せておいて
ちょっとホロっとしたら、やっぱビッチだったw
本気は一瞬しか見えなくてあとはうやむやに笑わされてしまうんだ。
【薔薇の瞳は爆弾】
キラキラの王子様×ドM
まあよくありがちな顔でなびかない人間に、はじめて出会って恋に落ちると。
この受け、すごい色っぽいんだよー。
だからベッドとかが見たかったーv
【嗚呼ボーイフレンド】
告白から5ヶ月間の話は語られてないんだ。
なぜに5ヶ月?でも、ヤマシタさんがけっこうドラマ好きってことがわかった。
【絶望の庭】
人はみな個々の庭に生きててわかりあえないというお話。
誰も入ってこれない自分だけの庭の垣根ごしに取り交わした会話が“種”で
その種を庭に蒔き、相手を理解しようとするのだろうか?
ときどき泣いて雨を降らせて実を結べばいいよねー。
ひとりで泣いてることを怒ってくれる人がいるのがとても幸せに思えました。
描きおろしは、それぞれのパロディ的なおまけ漫画。
【薔薇の瞳は盲目】
【欲望の庭】
【曲者!】←ビッチの浮気者がシャーシャー嫉妬してるのがすごく良かったv
【GoGoボーイフレンド】
【Postscript】
短編集。ヤマシタ作品に多いことだが、萌える点はほとんど無いんじゃないだろうか。
この作品は何度も何度も読んでいるが、最初の二作品は数える程しか読み返せていない。テーマが重く、思いも重く、ストーリーも重い。「ラブる。」「絶望の庭」「薔薇の瞳は爆弾」の3つはなんか好きでソラで台詞言えるくらい読んでいるのに。
「なんか好きだな」と感じながらBLを読むことが好きな方にオススメです。
ヤマシタ作品に萌えを求める時はこれよりマーブルコミックスの「YES,IT'S ME」の方が良いかもしれません。
ヤマシタトモコさんの短編集。
外国系の物があまり得意ではない(答えは単純、カタカナのお名前がいつもすんなり読めない阿呆脳だから・笑)んですが、しょっぱなからアラブ的?な物が。
表題作の他、【the turquoise morning】【さようならのお時間です。】【ラブる。】【浮気者!】【嗚呼ボーイフレンド】【絶望の庭】の6作。
更にヤマシタさんありがとう的な描き下ろし、【薔薇の瞳は盲目】【欲望の庭】【曲者!】【GoGoボーイフレンド】の4作。
とってもボリューミィでファンの私は生まれたての子鹿バリにプルップル震える本なのであります。
その中でも好きな作品の感想をば。
【さようならのお時間です。】
母親を刺し殺した学生・宇宿(ウスキ)と、宇宿にレイプされその後も関係を持たされていた元予備校講師のお話。
きっと宇宿は先生を好きでいたんでしょう。ただ、その愛情表現が歪んでしまった。
先生は元々ゲイだったけれど、それを弱みとして握り、嫌がる自分を嘲笑いながら犯した宇宿を見て、自分の未来や人生を諦めてしまった。
この作中では、先生は淡々としていますが、本当はきっと子供たちに誠実で子供が大好きで、真っ直ぐに生きて貰いたいとか俺がその子達の役に立つなら頑張ろうとか、本当は優しさの塊だったんじゃないかと思えます。
そして、何もかもを諦めた先生が、宇宿に求められても真意は関係なく受け入れるようになる。
それがきっと宇宿は愛か何かと勘違いし、大人は自分に屈する感情すら抱くようになる。
だから、母親とちょっとした事で喧嘩しても自分の衝動がおさまらず、包丁で刺し殺してしまう。
事の重大さに気づくのは、自分を嫌い、翌日には自分の前から消え去る先生と話をしてから。
善悪の境目すら見失っていた宇宿は、きっと全てを後悔しているのだろうと思う。
先生を手に入れる方法、母親とのあり方。
あの涙は後悔の涙だけれど、ちっとも綺麗だとも可哀相だとも思えない。
もっともっと残酷に救いようのない状況を見せてくれたら……神だったかも(笑)
(あとがきでヤマシタさんが、その部分はふわっとさせたようだったので)
【嗚呼ボーイフレンド】
今気付きました、これ、両方ともお名前が出てないんですね(笑)
電話で勢いに任せ告白した男と、それを受け入れた男の話。
絶望的な救いようのないカゲのある男を描いたものも大好きですが、もうこういう悪ふざけ極まりない面白さを詰め込んだヤマシタ作品も大好き!
度胆が口から飛び出して白目剥いたり、テンダラーミダラとか、SAY往年のドラマのようにとか、死ぬほど好きですそういうの(笑)
告白したはいいけど、ダメじゃない返事を貰ったのはいいけど、「好き」って言われてないから不安ーみたいなそういうお話なんですが。
いや、もう両想いだろうって分かるんだけど、妄想癖が過ぎて、マイナス方面もぶっちぎる男が最高に良かった。
妄想男を描かせたら最高に好きです。
結局ヤリたいのに出てきた言葉は「手をつないでいい?」というもの。
いや、かわいい!とか思ったのも束の間、結果勃起しててそれバレてる、みたいな(笑)
やっぱいいです、ヤマシタ的ギャグ。
シリアスからのギャグ、そしてシリアス、からのギャグ、という波が大変メリハリがあって面白かったです。
表題作がとっても好き!
バカっぽくて、でもラブで。
短編集ですぐ読み終わっちゃうんだけど
この場面が好き。このセリフが好きって言いながら
それ内容全部じゃね?って位には好き。
薔薇やキラキラで溢れてて
那須与一が矢を放ちまくってて
握手したら触ったことに周りに驚かれちゃったりして。
根っからのドMで勝てるのに
あえて殴られるってプレイしてたり
強引に優しくされたことはありますか?って
衆人環視の中キスされちゃって
どうですか?身分違いの恋という考え方は
のセリフで落ちちゃうのーーー!
続きがあったら買うのにーー
これだけで1冊にしていい位!!
描き下ろしの薔薇の瞳は盲目も好き。
高校の同級生と蓮見くんがご飯食べて今カノを聞かれながら
説明するんだけど
どこが好きなの そいつの?とか言われちゃうのに。
そうゆうとこがって言っちゃうんだけど
見津田さんはこれ聞いても
何も感じないだろうなとか。
他の短編は重かったり軽かったり。
ヤマシタトモコ先生の短編集、シリアスからラブコメなど色々なお話が詰まっています。
始めが重い作品で途中からはラブコメ中心なので、読後感は良かったです!
しかしながら、「さようならのお時間です。」は本当に辛かったです。
ネタバレになってしまうのですが「親なんて死ねばいいのに」って思春期の男の子なら言ったりする事もあるかもしれないけれど、
これは、本当に行動に移してしまったって事ですよね。 読みながら私の思い違いであってほしいと何度も願いました。 こんな事になる前になんとか家族との関わり方を修復できなかったのかなって…。
ENDの後が気になります。私はこの作品が一番心に残っています。
お次は「浮気者!」です。
受けの子が浮気性というか、自分から行動はしなさそうだろうけど相手から好意を抱かれると受け入れちゃうタイプの子です。
それにしても自分の家に女の子連れ込んじゃうのは許せないですよね。
それでも捨てないでと縋られて絆されちゃっています。
書き下ろしでの自分の事は棚に上げてヤキモチを妬く受けの子が可愛かったです。
「薔薇の瞳は爆弾」
表紙の二人です。
キラキラした王子様蓮水の「強引に優しくされたことはありますか?」この言葉に見津田と共にやられちゃいました。
速攻で暴力彼氏と別れてきたのもとても良かった!
しかし本気出せば勝てる相手に殴られるなんてドMかと思いきや、書き下ろしでは少しSっぽい気もきました。 Sっぽいというか、蓮水は振り回されているなぁと…。
二人が恋人になってからが、もっと見たかったです。 クールな印象の見津田が乱れる所も見てみたかった!