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表題作その声で、イカせて

のどの治療で偶然受様と再会する/声優・剣崎司
なぜか攻様の声に欲情を抑えられない/医者・深見芳之

あらすじ

その声に、縛られ…落とされていく―――。新米町医者の深見は、偶然急患で訪れた剣崎と7年ぶりの再会を果たす。過去に剣崎の声になぜか欲情し、抱かれてしまった過去を持つ深見だったが…!?カリスマ声優×感じやすい医者の淫らなヴォイス・トラップ登場!タチの悪いその声に―カラダごと、煽られる。

作品情報

作品名
その声で、イカせて
著者
久瀬桜子 
イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
その声で、イカせて
発売日
ISBN
9784044455071
2.8

(12)

(1)

萌々

(3)

(4)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
3
得点
30
評価数
12
平均
2.8 / 5
神率
8.3%

レビュー投稿数3

美声にメロメロですぅ。

久瀬桜子/その声で、イカせて(ルビー文庫)
ラブ度:☆☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物:深見(受)、剣崎(攻)
声フェチなので、この作品は好きです。
高校の時に声に縛られてHをしてしまう深見が9年後、忘れなれなかった相手剣崎に出会うところから始まります。
9年越しの愛って深い。
剣崎の「今度こそ逃がさない」と言われたら・・。腰くだけものです。

2

その声に囚われてみたいです。

『その声に、みだれて』の作品と同じように、お手頃な価格で
気軽に読める作品を探していた時に、初めて知りました。
主人公が声優さんということで、どんな話なのか非常に興味が湧き、
古本で購入しました。

声に無意識に囚われてしまうというのが面白くて良かったです。

受けの深見さんは、剣崎さんから逃げるのがとても上手すぎます。
そのおかげで、剣崎さんは深見さんに逃げられてしまうたび
寿命が縮む思いをしているのがとても伝わってきました。
いつも深見さんを必死に探していて、
深見さんをとても大切にしている剣崎さんがカッコ良いです。

高校生の頃のエピソードも良かったです。

もしドラマCD化されるとしたら、剣崎さんの声は
どの声優さんが良いかな?と考えるのも楽しみの一つです。
しかし、良い声の声優さんがたくさんいるので、とても悩みます。 f(^^;

今回の評価は、「神」と「萌×2」で少しだけ迷いました。
今回は「萌×2」にしましたが、気持ちは「神」に近い「萌×2」です。
『その声』シリーズの中では一番 好きな作品です。
その後の話とかを続編でぜひ読みたいと思いました。
久瀬先生の作品は、2005年 以降は作品が出ていないようなので、
もう読むことが出来ないのか、と思うと残念に思いました。

2

声だけで欲情してしまうなんて…気になります!

声優シリーズって言ってもいいのかな⁉︎
この作品が第1弾で、全3巻のシリーズものです。

購入した当時、陸裕先生のイラストにハマり始めた時期で、イラスト買いの中目に止まった作品でした。
初読み作家さんながら、文書も読みやすく、ありそうでなかった『声』をキーワードに広げられていくお話展開に、どんどん引き込まれていってしまう、印象的なストーリーでした。

腐女子にとって、『声』だけでイケそうって…しかも、『声優』という仕事にも絡ませていると聞けば、それだけでも萌えポイント大ですよね♡
しかも、そこに『過去』と『再会』も絡められたストーリー展開に胸キュンものでした!

多分、この作家さんのデビュー作になるんだと思うんですけど、デビュー作としたら、設定も展開もまとまっていて上手な〜と!
お話の世界に引き込まれてしまう素敵な作品でした。
陸裕先生のイラスト効果も大きいと思います!
他の作品も読んでみたいと、私的に作家買いに走りたくなる程度には良かったものの、残念な事に商業作品は少ないんです。(同人誌までは不明)
多分5作品程度だったかと⁉︎
同じレーベル、イラストも全て陸裕先生だったと思います。

カリスマ声優の剣崎 × 新米医者の深見の元同級生&9年ぶり再会もの。

新米で、叔父が開業する町の小さな医院で働く深見は、偶然急患で訪れた声優剣崎と9年ぶりに再会。
2人は高校時代の同級生。
しかも、剣崎の声に欲情した深見は、1度だけ抱かれてしまった過去を持っています。
剣崎の声が好きで、つい体が反応してしまった高校時代の深見。
その自分の戸惑いと共に、突然、無理やり関係を迫ってきた剣崎の意図が分からず、困惑してしまいます。
そして、深見が出した答えは、剣崎が抱いた理由は、自分を軽蔑したからだと勝手に思い込み、剣崎とはもう顔を合わせられたいとばかり、慌てて何も言わず姿をけし、9年間逃走する訳なんです(笑)

美人さんにも関わらず、究極過ぎるネガティブさんで、自分の外見も内面も自信を持てないコンプレックスの塊の深見。
剣崎と再会して、どんなに剣崎が想いをぶつけてきても卑屈な性格が邪魔をします。
でも、大好きな剣崎の声に迫られてしまえば…その声だけで流されてしまう深見。
流されては、逃げ続けての繰り返し!
しかも、深見自身は剣崎を好きな事に中々気がつかないという(笑)
このすれ違い感が、読み手にはドキドキ楽しいんですけど、剣崎は可哀想でなりませんでした。

そして、酔っ払った剣崎の声優仲間の後輩君の登場で、初めて嫉妬心を自覚する深見。
この、深見が剣崎への気持ちを初めて自覚するシーンがなんともドラマチックでせつなくて好きでした。
やっぱり逃げたす深見を、雨の中必死で追いかけてきてくれた剣崎。
2人のずぶ濡れになりながら、見つめ合い剣崎が抱きしめてくるシーンは萌でした。

この剣崎が一途過ぎる健気な攻様で素敵!
深見視点でお話は進んでいくんですけど、剣崎よりで読んだ方が、よりお話を楽しめるかと感じます!
誰もが羨む容姿と美声、頭も良くて、人望もあってパーフェクトな剣崎。
だけど、容姿ばかり褒められる自分が、ある意味コンプレックスでもあって…。
だから、初対面で声を1番に褒めてくれた深見の事が、剣崎にとっては、とても特別な意味を持たせてくれた、忘れられない人だったんです。
再会に期待を込めて、顔は一切出さない条件で声優を続けてきた剣崎。
両親の突然の他界や、深見に逃げられた辛い過去を背負いながらも、何処かで深見が聞いくれるかも⁉︎…と、その願いだけで声優を続けてきた剣崎の深い想いがせつなくて、優しくて、心にしみてきます。
再会してから、今度こそは逃がさないと、いい男がなりふり構わず、9年来の恋に必死になる姿が萌でした♡
「好きだ」と何回も告白する度に、どんな声なんだろうって、深見の反応を読みながら想像するのが楽しかったです。

Hシーンの描写も上手でした。
抱かれている側の方が、欲情をあらわにさせられるっていうシュチュエーションにドキドキします。
『その声で、イカせて』のタイトルが今更恥ずかしく思えてきます。
そのくらい官能的でした♡
ここだけは受け視点で読んだ方がいいかも(笑)

脇役の、叔父でもあり、院長の誠二さんもお気に入りキャラ。
深見の良き理解者であり、性格を知り尽くしているからこそ、可愛い甥の背中を押してくれた素敵なおじさまです。
やり方はスマートとは言い難いけど、このくらいしないと、2人は恋人にはなれなかっただろうなあと!
最後、しっかりやられた分は返しているオチは笑えました。
2人の関係をすぐ理解した侮れない叔父さんは…独身みたいだし、結構気になる存在でした!

再会もの!
追いつめられ、逃げ続ける受様と、逃げられても、追い続ける攻様の恋のかけひきが楽しめる作品です。

とても丁寧に書かれているので読みやすく、特に初心者さんなんかにはうってつけのオススメ作品です。
シリーズの中では1番好きだったかなあと思います。

2

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