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表題作それは僕の罪

森本慎治/教育実習生/21才
藤崎鳴海/高校教師/25才

あらすじ

高校教師・鳴海の前に、かつて自分が振った生徒が実習生として現れ、あろうことか陵辱されてしまう! 編集部一押しの新人、デビュー作。

作品情報

作品名
それは僕の罪
著者
畝ちうさ 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクアノベルズ
発売日
ISBN
9784775502990
2

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

可愛さ余って憎さの世界です

不器用ながら一途な思いを伝えた相手に、まるで相手に
されない感じで真剣に取り合ってもらえない態度でフラれ
その一途な思いが復讐的な思いになってまで相手を追い詰める
かなり痛くて切ないストーリーでした。
この作者のデビュー作になっているのですが重めの作品
フラれたぐらいでここまで相手を追いかけるのか?って
思ったんですが読んでると、ただフラれるよりもキツイかなって
設定なんですよね。
思春期の精一杯の思いを残酷な形で踏みにじる、これは重い。
でもそうせずにはいられなかった受け様の感情もあるのです。

受け様は母校で教師になり、そして教育実習生の攻め様と再会
といっても初めは受け様は忘れているのです。
でも歓迎会で酔った受け様は攻め様に凌辱され画像を撮られ
脅迫され攻め様の言いなりになっていくのです。
しかし、次第に追い詰められた受け様は感情が爆発
それを受け止めた攻め様は受け様になんで判ってくれないと・・・
極限まで絡まってしまった感情の行き違いです。
受け様も追い詰められていきますが攻め様も同様に追い詰められて
いるんですよね。
今でも忘れられない、前よりも近づいた分さらに好きになっている
攻め様、でも受け様には伝わらないもどかしさや後悔。
受け様も全てから逃げているように真実から目を背ける。
でも、受け様の長年のトラウマだったことが思いがけない形で
解消されると受け様は前に進む事を・・・
絡まった糸が解けていくように気持ちが交わるそんな切ない話
でも、お互いが傷つけあった過去は消えないし後悔も罪悪感も
でもそれを二人で乗り越えてゆくんだろうと思える最後でした。


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