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表題作烏丸家の有閑人たち

烏丸踏青(旧華族)、他
津島憲之(新聞社社長御曹司)、他

その他の収録作品

  • 速斗と爽彦
  • 寛道と卓弥
  • 憲之と踏青
  • あとがき

あらすじ

「……じゃあ瞼を閉じて」旧華族烏丸家の若旦那・踏青は、掴み所のない浮世離れした紳士。彼を長年想い続けている6歳年下の憲之は、いつものように訪れた烏丸家で踏青がアフリカへ出かけたことを知る。半月も会えないのは我慢できない。秘めつづけていた恋はもうはちきれんばかりに高まって……。いつもと違う土地でなら、違う2人の関係が始められるかと思い、あとを追いかける憲之だったが。他、美貌の執事・爽彦と速斗の清廉な恋など、烏丸家に集う人々の3つの恋が、季節とともに紡がれる…。

作品情報

作品名
烏丸家の有閑人たち
著者
遠野春日 
イラスト
片岡ケイコ 
媒体
小説
出版社
ムービック
レーベル
GENKI NOVELS
発売日
ISBN
9784896016734
3.4

(5)

(0)

萌々

(2)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
17
評価数
5
平均
3.4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

烏丸家の、主人・友人・使用人の3カプそれぞれの話。

30才未満のキレイで優雅な男達の3カップルの短編3話です。
旧華族で今も不動産経営で働かなくても優雅に暮らせる烏丸(からすま)家。
踏青(とうせい)は親と離れて暮らし、その家には執事と家政夫がおり、友人が気兼ねなく遊びに来る。
ものすっごく羨ましい環境なのです!

【速斗と爽彦】
1話目は、烏丸家の使用人カップル。
リストラされた「牧村速斗」に、1年後輩の「津島憲之」が紹介してくれたのは、旧華族家の家事手伝い。
そこで会ったのは、怜悧な美貌の執事「加納爽彦(あきひこ)」。
中卒で烏丸家に使えて11年になるという。
速斗は、仕事が出来て落ち着いた物腰の若い執事が、どうも気になるが?
⇒庭師然とした主人の踏青が2人の気持ちを本人達より早々に察していて、背中を押す粋な計らいと、クールなようで実はお人好しの爽彦にも、ポイント高いです!

【寛道と卓也】
踏青の友人「寛道」と、隠れ家的なバーで見かけた美女「卓弥」との恋バナ。
同日、偶然に違う酒場で卓弥を見掛け、行きずりでホテルへ。
ツンツンしてたかと思うと顔を赤くして恥ずかしがる卓也に、遊び人の寛道は興味を持つが、名前以外明かしてくれない。
そして3度目の偶然、親族経営の若槻学園理事の寛道は、新任教師の卓弥と再会する。
⇒卓弥のツンデレが寛道をくすぐるのが楽しい♪
色っぽい卓弥とテク二シャン寛道なので、3話中1番濡れ場が濃い・・^^;

【憲之と踏青】
6才上の従兄弟・寛道の友人「踏青」と出会ったのは「憲之」が中学生の頃。
そして、踏青に恋心を自覚したのが高校の時。
出会いから10年、そろそろ気持ちに決着をと思うが、踏青と友人で無くなるのが怖くて言い出せないでいる。
速斗と爽彦のように出会って直ぐ恋人同士がいて、自分のような・・・
悶々とする自分に何も告げず旅行を決めた踏青にカチンときて、アフリカまで追いかける憲之だが?
⇒地図と照らして読むと旅行記みたいで面白かったです。
現地ガイドが才気あるフレンドリーな美女なもんで、嫉妬する憲之に踏青のほくそ笑みが見えるようでした♪

遠野先生は背景説明が丁寧なので、烏丸家の庭や爽彦のお茶汲みシーンが頭にパッと浮かんできます♪
6人6様とても魅力的でした!

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